恋人はメリーゴーランド少年だった～永遠の誓い編

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　いつの間に寝ていたのだろう。そっと目を開くと、黒崎の腕の中に包まれていた。新しいＴシャツを着せられている。肌のべたつきが無いから、体を拭いてくれたのか。髪の毛をすくようにされると気持ちが良くて、肩の方へすり寄った。

「体は平気か？」 
「うん。大好きだよ。一緒に居るからね。寂しくないよ」 
「もう一度、言ってくれ」
「俺が居るから寂しくないよ。大好きだよ」 
「ありがとう……」 

　大好きだという気持ちを伝えたのに、黒崎からは切ない表情が返ってきた。この人を放っておけないし、一人にするのが怖い。黒崎から守られていながらも、今夜からは、俺も彼のことを守りたい。そういう想いを込めて、なるべく密着して寝転がり、目を閉じた。