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早瀬はスマホを見ていないし、ダラっとしていない。女性グループから声を掛けられていた。すぐにテーブルへ戻ろう。いや、やめておこう。妬いてばかりだと、今日一日のネタにされるからだ。
ちらちらと振り返るのは、矛盾した行為だ。トレーを2つ持った状態で料理を取り終えた。片方はパンが占領している。
軽いから、持つのを手伝って貰わなくてもいい。いや、呼び寄せる口実になると思う。視界に入る位置でアピールした。
「裕理さーん。もう……」
見ているような、そうでないような。女性達が笑っているから、意味深な状況ではない。俺たちが二人で来たのは知っているはずだ。前にも似たようなことがあった。弟との二人連れだと思われた。今回もそうだろうか?
「もう……、もうー、もうーーっ」
本当にウシになりそうだ。地元の牧場から直送した、ヤギミルクバター。これがあるなら大丈夫か?……どうでもいいことだ。このままでは埒が明かないと、テーブルに戻って行った。
近づくにつれて、早瀬から微笑まれた。手伝うぞと席を立ったから、平気だよと言い返した。自然と不機嫌になってしまった。その証に、苦笑いをしている。
「ゆうとー、お姉さんたちが、ヴィジブルレイの曲を聴いてくれたそうだぞ」
「うひぇー? 」
「ユート君だわー。可愛い。ステージだと、カッコイイ系に観えるの。もしかしたらそうなのかなって……」
「あああ……」
「佐久弥さんのファンだから、コンサートへ行きました。ユート君のファンになって……。パートナーさんがいるって、インタビューを読んだんです。素敵な人ですね。優しそうだし……」
「あああ……」
どうしよう?大事なファンに、不機嫌な姿を見せてしまった。慌てていると、早瀬からフォローされた。苦笑いつきで。女性達が笑い出した。
「ナンパだと思ったようです。お姉さん達が綺麗だから」
「そうなんですか?嬉しいです。やきもちを妬いてもらえるなんて」
来てよかったわーと、彼女たちが微笑んでいた。紳士的に振舞いたいのに、子供っぽい面を見せてしまった。
さらに早瀬が、味噌のCMの話題を出した。キシヤマの宣伝に起用されることが、公式HPに出た。ネットの話題にも上がったと思う。一瞬だけなのに、知ってると声があがった。
”キシヤマの出汁ポット”を、ネットで注文したそうだ。スーパーで味噌を買ったと言われた。
あああ……と慌てるしかなくて、握手して別れた。その後は、意気揚々と食べることが出来た。
ちらちらと振り返るのは、矛盾した行為だ。トレーを2つ持った状態で料理を取り終えた。片方はパンが占領している。
軽いから、持つのを手伝って貰わなくてもいい。いや、呼び寄せる口実になると思う。視界に入る位置でアピールした。
「裕理さーん。もう……」
見ているような、そうでないような。女性達が笑っているから、意味深な状況ではない。俺たちが二人で来たのは知っているはずだ。前にも似たようなことがあった。弟との二人連れだと思われた。今回もそうだろうか?
「もう……、もうー、もうーーっ」
本当にウシになりそうだ。地元の牧場から直送した、ヤギミルクバター。これがあるなら大丈夫か?……どうでもいいことだ。このままでは埒が明かないと、テーブルに戻って行った。
近づくにつれて、早瀬から微笑まれた。手伝うぞと席を立ったから、平気だよと言い返した。自然と不機嫌になってしまった。その証に、苦笑いをしている。
「ゆうとー、お姉さんたちが、ヴィジブルレイの曲を聴いてくれたそうだぞ」
「うひぇー? 」
「ユート君だわー。可愛い。ステージだと、カッコイイ系に観えるの。もしかしたらそうなのかなって……」
「あああ……」
「佐久弥さんのファンだから、コンサートへ行きました。ユート君のファンになって……。パートナーさんがいるって、インタビューを読んだんです。素敵な人ですね。優しそうだし……」
「あああ……」
どうしよう?大事なファンに、不機嫌な姿を見せてしまった。慌てていると、早瀬からフォローされた。苦笑いつきで。女性達が笑い出した。
「ナンパだと思ったようです。お姉さん達が綺麗だから」
「そうなんですか?嬉しいです。やきもちを妬いてもらえるなんて」
来てよかったわーと、彼女たちが微笑んでいた。紳士的に振舞いたいのに、子供っぽい面を見せてしまった。
さらに早瀬が、味噌のCMの話題を出した。キシヤマの宣伝に起用されることが、公式HPに出た。ネットの話題にも上がったと思う。一瞬だけなのに、知ってると声があがった。
”キシヤマの出汁ポット”を、ネットで注文したそうだ。スーパーで味噌を買ったと言われた。
あああ……と慌てるしかなくて、握手して別れた。その後は、意気揚々と食べることが出来た。
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