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これが32歳男性の自然体スタイルだ。早瀬と同じ誕生日であることは、忘れたい。わあわあと理久が言い返すと、笑って逃げだした。それらを写真に撮られても平気だし、しかも手まで振っている。まるで”悪ふざけをしている小学生スタイル”といえよう。
「この二人は撮らないようにしてくれるかー?」
「はーーい。佐久弥さーん。握手してくれますか?」
「おおーー、もちろんです」
さっそく和やかな空気が漂った。俺も握手をしていると、理久が向こうを見て眉をひそめた。気になりつつも、声を掛けてくれた子たちと話を続けた。佐久弥も気にしていた。
またねーと、去って行く姿を見送った後、佐久弥とその方向を眺めた。如月が友達らしい男の子と歩いていた。彼も開発チームの一員だった。
(ふむふむ……。嫌なことをされたもんなー)
理久が如月と喧嘩中だ。如月と二葉の関係のことでだ。親友として、二葉のことを守っている。二葉が如月と付き合おうとしたら、二股をかけられたことが発覚したからだ。しかも相手は北岡志乃さんで、二葉の中学時代からの親友だ。
佐久弥が理久の背中を叩いて、この場から促した。
「ゆうちゃんが来るだろう?テントで休ませてもらってもいいか?」
「聞いておくよ。すみません、休ませていただいても……」
「もちろん構わないわよ。具合が悪いの?顔色が悪いわ」
田所専務から促されて、理久のことを椅子に座らせた。早瀬の上司であり、俺のことを知っている。ざっくばらんな人柄だ。理久の顔色が悪い。田所専務から母親のように世話を焼かれ始めて、やっと普段の姿を取り戻した。如月とは、よっぽどの険悪関係なのだろう。
そして、理久から聞かされた話に驚いて、椅子からズッコケそうになるのを堪えた。今、リアクションを起こすべきではない。声が出なかったもといえる。
「如月がそんなことを言っていたの?二葉ちゃんと繋がりを持っていたら有利だからって?そっか……、黒崎家の娘だって知っているもんね。知っているのは一部の人だよ。……えええ?如月が言いふらしているのか。フラれたのに……」
「腹いせだと思う。二葉のことを馬鹿にして、言いふらしているんだ。自分がカッコ悪いからだよ」
理久の背中をさすりつつ、続きを聴いた。呆れという感情で、さすがに身体が冷えてきた。如月が二葉とよりを戻したいから付きまとっているそうだ。黒崎製菓の前で待っていたこともあるという。
「裕理君が追い払ってくれたんだ。伊吹さん達と約束があったから、一緒に行くからって口実で……。その時に二葉も一緒にって誘ってもらったけど。男の人が苦手だし、人見知りだから断ったんだよ」
”ミニ・黒崎” なのに、中身が反対だとは少数の者しか知らない。一般的な度胸をもつ男性は近寄って来ない。やや悪い方に作用している。そう早瀬が話していた。
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またねーと、去って行く姿を見送った後、佐久弥とその方向を眺めた。如月が友達らしい男の子と歩いていた。彼も開発チームの一員だった。
(ふむふむ……。嫌なことをされたもんなー)
理久が如月と喧嘩中だ。如月と二葉の関係のことでだ。親友として、二葉のことを守っている。二葉が如月と付き合おうとしたら、二股をかけられたことが発覚したからだ。しかも相手は北岡志乃さんで、二葉の中学時代からの親友だ。
佐久弥が理久の背中を叩いて、この場から促した。
「ゆうちゃんが来るだろう?テントで休ませてもらってもいいか?」
「聞いておくよ。すみません、休ませていただいても……」
「もちろん構わないわよ。具合が悪いの?顔色が悪いわ」
田所専務から促されて、理久のことを椅子に座らせた。早瀬の上司であり、俺のことを知っている。ざっくばらんな人柄だ。理久の顔色が悪い。田所専務から母親のように世話を焼かれ始めて、やっと普段の姿を取り戻した。如月とは、よっぽどの険悪関係なのだろう。
そして、理久から聞かされた話に驚いて、椅子からズッコケそうになるのを堪えた。今、リアクションを起こすべきではない。声が出なかったもといえる。
「如月がそんなことを言っていたの?二葉ちゃんと繋がりを持っていたら有利だからって?そっか……、黒崎家の娘だって知っているもんね。知っているのは一部の人だよ。……えええ?如月が言いふらしているのか。フラれたのに……」
「腹いせだと思う。二葉のことを馬鹿にして、言いふらしているんだ。自分がカッコ悪いからだよ」
理久の背中をさすりつつ、続きを聴いた。呆れという感情で、さすがに身体が冷えてきた。如月が二葉とよりを戻したいから付きまとっているそうだ。黒崎製菓の前で待っていたこともあるという。
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