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カタン。障子のような半個室の扉を開けると、そこそこの広さのテーブルと、畳が敷いてある席が見えた。今日はどの席も満員だという。早瀬が店の人から聞いていた。情報収集である。
「ほお……。落ち着ける感じだねーー。隣の個室の会話もそこそこ聞こえるから、初めての人同士でも緊張しないね!」
「そうだろう。お見合いで使われることもあるんだぞ。そうだ、今日のような席だよ」
「そうだね!どうやって座る?」
「そうだなあ。高野と羽音さんは向かい合った方が良いだろう。顔がよく見えるように……」
「じゃあ、俺は羽音さんの隣に座るよーー」
これで席が決定した。さっそく俺達はそれぞれ座布団を使い、座った。カラーは赤と青と黄色と緑色の生地を使っている。まるで戦隊モノのようで、親近感が沸いた。俺は青い座布団である。
すると、お店の人がやって来て、早瀬が素早くオーダーした。すき焼きセット4人前である。ご飯はおかわり自由であり、ドリンクの種類が多い。ここで大食いを披露するのもどうかと思い、スタンダードなものをオーダーした。そして、早瀬が笑顔を見せて、高野さんに話しかけた。
「では、俺の方から話すよ。こちらは羽音さんだ。本名は葛野さんという。マジカル少女ミカリンに出てくるキャラクターの声優も務めている。フェアリーテイル・レッドムーン役だ……」
「存じ上げています。キュートな外見に似合わない嫌みを言うキャラクターでしたね。声は高いですよね。でも、お会いすると、とても低い声をされているから意外でした。テレビでは、高めの声でお話しされているんですか?」
「ええ。僕の普段の声は低いから、よく通るように、高めにしています。高野さんも声が低いですね。しかも、とても綺麗です」
「そうですか?恥ずかしいなあ……」
高野さんが顔を赤くした。照れくさいのだろう。いや、店の暖房が強いのだろうか。そんなことを思っていると、羽音さんが高野さんのことをさらに褒め始め、高野さんがまた顔を赤くした。
「いやあ、あの……」
「素敵な人だと思いました。丁寧な話し方だし、今日の服装も素敵だ。良い色のシャツですね」
「今日のために選びました。あの、そんなに見ないで下さい……」
「ほお……」
どうしよう?二人が良い雰囲気である。俺達が居ない方が良いだろうか。そんなことを思ってしまった。時々、羽音さんが高野さんに微笑みかけて、高野さんがモジモジしている。
そこへ、すき焼きセットが運ばれてきた。お店の人が目の前で作ってくれるというオーダーをしてあるから、和服を着た男性店員がすき焼き鍋をセットして、肉を焼き始めた。そして、割り下を入れて、野菜類を煮て、完成である。
ジューーー。肉が焼ける音がしている。俺の鼻は匂いに敏感だ。腹も鳴り始めた。高野さんは相変わらず顔を赤くしたままで羽音さんと話し、時々、早瀬や俺に声をかけてくれている。
「あの……。恥ずかしいなあ。やっぱり、お見合いっていうのは……。僕は誰のことも好きにならないと思っていたんですけど、パートナーが欲しくなっていまして、まさか羽音さんを紹介して貰えるなんて、思っていませんでした……」
「はははは。僕で良いんですか?彼氏いない歴30年の男ですが……」
「冗談はよして下さい。噂は聞いていますよ。モテ男だと……」
「そんなことはありません。モテないから、ここに居るんです。でも、高野さんと会えたから良かったです。僕、どうですか?」
「え?あの……」
「僕のこと、アリですか?」
「あ、あの……。もちろんです!かっこいいし、声も素敵だし、今日の服装もよく似合っています。テレビで拝見するときはカジュアルな格好ですけど、今日はシックな感じで、イメージが変わりました。あの……」
「ふむふむ……」
どうしよう?高野さんのモジモジが止まらない。上半身をくねらせて、畳の席に指先を置き、そわそわさせている。何か話したいのに落ち着かないのだろう。羽音さんのことが気に入った様子である。
「ほお……。落ち着ける感じだねーー。隣の個室の会話もそこそこ聞こえるから、初めての人同士でも緊張しないね!」
「そうだろう。お見合いで使われることもあるんだぞ。そうだ、今日のような席だよ」
「そうだね!どうやって座る?」
「そうだなあ。高野と羽音さんは向かい合った方が良いだろう。顔がよく見えるように……」
「じゃあ、俺は羽音さんの隣に座るよーー」
これで席が決定した。さっそく俺達はそれぞれ座布団を使い、座った。カラーは赤と青と黄色と緑色の生地を使っている。まるで戦隊モノのようで、親近感が沸いた。俺は青い座布団である。
すると、お店の人がやって来て、早瀬が素早くオーダーした。すき焼きセット4人前である。ご飯はおかわり自由であり、ドリンクの種類が多い。ここで大食いを披露するのもどうかと思い、スタンダードなものをオーダーした。そして、早瀬が笑顔を見せて、高野さんに話しかけた。
「では、俺の方から話すよ。こちらは羽音さんだ。本名は葛野さんという。マジカル少女ミカリンに出てくるキャラクターの声優も務めている。フェアリーテイル・レッドムーン役だ……」
「存じ上げています。キュートな外見に似合わない嫌みを言うキャラクターでしたね。声は高いですよね。でも、お会いすると、とても低い声をされているから意外でした。テレビでは、高めの声でお話しされているんですか?」
「ええ。僕の普段の声は低いから、よく通るように、高めにしています。高野さんも声が低いですね。しかも、とても綺麗です」
「そうですか?恥ずかしいなあ……」
高野さんが顔を赤くした。照れくさいのだろう。いや、店の暖房が強いのだろうか。そんなことを思っていると、羽音さんが高野さんのことをさらに褒め始め、高野さんがまた顔を赤くした。
「いやあ、あの……」
「素敵な人だと思いました。丁寧な話し方だし、今日の服装も素敵だ。良い色のシャツですね」
「今日のために選びました。あの、そんなに見ないで下さい……」
「ほお……」
どうしよう?二人が良い雰囲気である。俺達が居ない方が良いだろうか。そんなことを思ってしまった。時々、羽音さんが高野さんに微笑みかけて、高野さんがモジモジしている。
そこへ、すき焼きセットが運ばれてきた。お店の人が目の前で作ってくれるというオーダーをしてあるから、和服を着た男性店員がすき焼き鍋をセットして、肉を焼き始めた。そして、割り下を入れて、野菜類を煮て、完成である。
ジューーー。肉が焼ける音がしている。俺の鼻は匂いに敏感だ。腹も鳴り始めた。高野さんは相変わらず顔を赤くしたままで羽音さんと話し、時々、早瀬や俺に声をかけてくれている。
「あの……。恥ずかしいなあ。やっぱり、お見合いっていうのは……。僕は誰のことも好きにならないと思っていたんですけど、パートナーが欲しくなっていまして、まさか羽音さんを紹介して貰えるなんて、思っていませんでした……」
「はははは。僕で良いんですか?彼氏いない歴30年の男ですが……」
「冗談はよして下さい。噂は聞いていますよ。モテ男だと……」
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「え?あの……」
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「あ、あの……。もちろんです!かっこいいし、声も素敵だし、今日の服装もよく似合っています。テレビで拝見するときはカジュアルな格好ですけど、今日はシックな感じで、イメージが変わりました。あの……」
「ふむふむ……」
どうしよう?高野さんのモジモジが止まらない。上半身をくねらせて、畳の席に指先を置き、そわそわさせている。何か話したいのに落ち着かないのだろう。羽音さんのことが気に入った様子である。
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