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午前7時。
スマホをアラーム音によって目を覚ました。普段よりも2時間も遅く起きたが、寝過ぎて肩凝りがあるということは無く、すっきりと起きられた。羽音さんが高野さんの布団にすがりついて寝ており、少しでもそばにいたいという気持ちが表れていると思い、本気度を知ることが出来た。
「ふむふむ……。高野さん。もう、羽音さんにはお見合いオーディションは必要ないと思いますよ。あなたに本気です……」
「そうなんだけどね。僕はまだ尻込みしているんだ。彼の色んな面を知った後で付き合いをしたい」
「ほお……。そういう理由なら、交際には前向きということですね……」
「そうだよ。オーディションをしても、僕を選んでくれるというならだ。あれ?早瀬さんが起きてこないなあ……。まさか、何かあったのか?」
「うひぇ?」
「身体は温かいけど、揺すっても起きない……」
「あああ……。裕理さーん!」
どうしよう?早瀬に何かあったらと思うと、背中に汗をかいた。羽音さんが起きるかも知れないということはそっちのけで、早瀨の名前を呼び続けた。すると、パチッと目を覚ました。何か夢でも見ていたのか、ボーーっとしている。
「ああ、悠人君……。高野も……。よく眠れたんだけど、夢を見ていて、これは夢だって分かっているのに、起きられなかったんだ……」
「どんな夢だったの?」
「この家に着いたときの夢だ。羽音さんがこっちだというからついていったら、お菓子の家の中に閉じ込められて、出られなくなったんだ……」
「うひぇ?」
「お菓子の家だ。窓枠はシガービスケットで作られていた。床もビスケットだった……」
「ほお……」
そんな夢なら楽しいではないのか。それを問いかけてみると、早瀬が首を横に振った。
「いや、窓の外には羽音さんがいて、君のことを家から出さないと言われたんだ。悠人君も高野もいなくて心配で、なんとか出ようとしたら、扉がチューインガムになっていて、伸びるだけ伸びて、開かないんだ……」
「よしよし。怖い夢を見たねーー」
なでなで。ぎゅーーー。早瀬の頭を撫でた後、彼のことを抱きしめた。すると、高野さんが羽音さんの寝言に注目しようと声を掛けてきた。何かあったのか。
「どうやら、同じ夢を見ているようなんだ……」
「ほお……」
「むにゃむにゃ……。ふふふ。早瀬さん……。僕が作ったお菓子の家からは出しませんよ。僕の物になると言うまでは……。それはガムの扉です。こっちからじゃないと開けられません。一生そのままでいいのですか……」
「なんと……」
「まあ……。早瀬さん、大丈夫ですか?」
「ひっく、ひっく、ぐすん……。ははは。言ってみただけだ。泣き真似だ」
「裕理さん。強がらないで……」
どうしよう?羽音さんが笑いながら寝言をつぶやいている。しかも、早瀬と同じ夢を見ているなんて、驚きだ。早く起こした方が良いと思った。羽音さんの深層心理というものを知りたいような、そうでないような気持ちになった。
「羽音さん。起きましょう。それ以上、罪を重ねるべきではありません……」
「ふふふ。はははは。僕はフェアリーテイル・レッドムーン。魔法の力で、その美しいグリーンの瞳を僕のものにしたい。あなたを虜にしたい。冷蔵庫の中に秘薬があるんです。惚れ薬と言います。それを飲めば、僕のことを愛するようになるでしょう……」
「ふむふむ。そんなにしてまで裕理さんのことを……。うひぇ?」
どうしよう?羽音さんが高野さんのことが好きなのではなかったのか。夢の中では早瀬のことを手に入れたがっている。本気の相手とは、どちらなのだろう。
「高野さん。羽音さんはあなたのことが好きなはずです。夢の中では違う相手ですが……」
「はあ……。前途多難だ。お見合いオーディションは必要だ」
「あああ……」
どうしよう?夢の中では早瀨の名前をつぶやいているのに、羽音さんが高野さんのズボンをかぶり始めた。どっちのことが好きなのだろうか。そこで、俺達が起こすと、ハッとした顔をして起き上がった。夢を見ていたんだと言いながら。
スマホをアラーム音によって目を覚ました。普段よりも2時間も遅く起きたが、寝過ぎて肩凝りがあるということは無く、すっきりと起きられた。羽音さんが高野さんの布団にすがりついて寝ており、少しでもそばにいたいという気持ちが表れていると思い、本気度を知ることが出来た。
「ふむふむ……。高野さん。もう、羽音さんにはお見合いオーディションは必要ないと思いますよ。あなたに本気です……」
「そうなんだけどね。僕はまだ尻込みしているんだ。彼の色んな面を知った後で付き合いをしたい」
「ほお……。そういう理由なら、交際には前向きということですね……」
「そうだよ。オーディションをしても、僕を選んでくれるというならだ。あれ?早瀬さんが起きてこないなあ……。まさか、何かあったのか?」
「うひぇ?」
「身体は温かいけど、揺すっても起きない……」
「あああ……。裕理さーん!」
どうしよう?早瀬に何かあったらと思うと、背中に汗をかいた。羽音さんが起きるかも知れないということはそっちのけで、早瀨の名前を呼び続けた。すると、パチッと目を覚ました。何か夢でも見ていたのか、ボーーっとしている。
「ああ、悠人君……。高野も……。よく眠れたんだけど、夢を見ていて、これは夢だって分かっているのに、起きられなかったんだ……」
「どんな夢だったの?」
「この家に着いたときの夢だ。羽音さんがこっちだというからついていったら、お菓子の家の中に閉じ込められて、出られなくなったんだ……」
「うひぇ?」
「お菓子の家だ。窓枠はシガービスケットで作られていた。床もビスケットだった……」
「ほお……」
そんな夢なら楽しいではないのか。それを問いかけてみると、早瀬が首を横に振った。
「いや、窓の外には羽音さんがいて、君のことを家から出さないと言われたんだ。悠人君も高野もいなくて心配で、なんとか出ようとしたら、扉がチューインガムになっていて、伸びるだけ伸びて、開かないんだ……」
「よしよし。怖い夢を見たねーー」
なでなで。ぎゅーーー。早瀬の頭を撫でた後、彼のことを抱きしめた。すると、高野さんが羽音さんの寝言に注目しようと声を掛けてきた。何かあったのか。
「どうやら、同じ夢を見ているようなんだ……」
「ほお……」
「むにゃむにゃ……。ふふふ。早瀬さん……。僕が作ったお菓子の家からは出しませんよ。僕の物になると言うまでは……。それはガムの扉です。こっちからじゃないと開けられません。一生そのままでいいのですか……」
「なんと……」
「まあ……。早瀬さん、大丈夫ですか?」
「ひっく、ひっく、ぐすん……。ははは。言ってみただけだ。泣き真似だ」
「裕理さん。強がらないで……」
どうしよう?羽音さんが笑いながら寝言をつぶやいている。しかも、早瀬と同じ夢を見ているなんて、驚きだ。早く起こした方が良いと思った。羽音さんの深層心理というものを知りたいような、そうでないような気持ちになった。
「羽音さん。起きましょう。それ以上、罪を重ねるべきではありません……」
「ふふふ。はははは。僕はフェアリーテイル・レッドムーン。魔法の力で、その美しいグリーンの瞳を僕のものにしたい。あなたを虜にしたい。冷蔵庫の中に秘薬があるんです。惚れ薬と言います。それを飲めば、僕のことを愛するようになるでしょう……」
「ふむふむ。そんなにしてまで裕理さんのことを……。うひぇ?」
どうしよう?羽音さんが高野さんのことが好きなのではなかったのか。夢の中では早瀬のことを手に入れたがっている。本気の相手とは、どちらなのだろう。
「高野さん。羽音さんはあなたのことが好きなはずです。夢の中では違う相手ですが……」
「はあ……。前途多難だ。お見合いオーディションは必要だ」
「あああ……」
どうしよう?夢の中では早瀨の名前をつぶやいているのに、羽音さんが高野さんのズボンをかぶり始めた。どっちのことが好きなのだろうか。そこで、俺達が起こすと、ハッとした顔をして起き上がった。夢を見ていたんだと言いながら。
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