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カレーを食べていると、いくつかのにんじん菩薩が目にとまった。勿体ないからまだ食べていない。久弥仕様のジャガイモもである。そこで、お母さんから、野菜が嫌いだったかと聞かれた。そんなことはない。勿体ないからだと理由を伝えた。
「そう?苦手な野菜が多いと聞いてあったのよ。正直に言ってくれていいのよ?」
「いえ、にんじん菩薩と久弥仕様のジャガイモは好きです。普段のにんじんも好きです。裕理さんと暮らすようになって、子供の頃のように、ちゃんと野菜を食べるようになりました」
「寮の時はどうしていたの?大学に入って3ヶ月近く、寮生活だったでしょう」
「はい。食堂がありましたから、そこを利用するときもあれば、テイクアウトを選ぶときもありました。寮の食事は野菜が多くて、だから、肉メインのおかずの弁当のテイクアウトが多かったです」
「そうなのね。お昼ご飯は学食の“薄味”で食べていたから、野菜が摂れるから、夜ぐらいは良いわね」
「はい。久弥も同じ大学でしたね。家から通えるのは良いですね」
久弥も俺と同じ大学に通っていた。そして、きちんと卒業した。小中高と早瀬と同じ学校だったのに、大学は別の学校を選んだのが不思議だ。いつも一緒に居たいのでは無かったのか。そこで、その理由を、とうとう聞こうと思った。どちらも難易度的には同じぐらいの大学である。一体、どうしてだろうか。
「お母さん。聞きたいことがあるんです。どうして久弥は裕理さんと別の大学を選んだんですか?」
「あ、それは……」
「ほお……」
どうしよう?お母さんが困っている。なんて言っていいのか迷っている感じだ。そこで、お父さんの方を見ると、同じように困っている。そこで、早瀬に聞くことにした。
「裕理さん。どうしてなのかな?2人が困っているんだ」
「悠人君。俺は自分のことがかっこ悪いよ。久弥は俺よりも偏差値が高かったから、君と同じ大学の理学部を選んだんだ」
「うひぇーーー?」
「だって、そうだろう。君の通っている大学の方が難易度が高い。将来のことを考えて、そっちを選んだんだ。当時の久弥は俺と同じ大学にすると言って拒んでいたが、学校から推薦されるっていうことで、俺と蔵之介が説得して、入試を受けさせた。お母さん。そうだよね?」
「え、ええ……。偏差値の高い方を選ばせたの……。久弥は勉強が良く出来たから……。裕理君の方が低いって言っているんじゃ無いのよ。難易度的には同じぐらいとされていたわ。でも、人気が高いのは悠人君の方だったの。もじもじ、ぐすん」
「あああ……。いいんですよ。裕理さんが優秀じゃ無いなんて思っていませんから。俺だって、裕理さんよりデキる奴だと思っていません。もじもじ、ぐすん」
どうしよう?テーブルの上に変な沈黙が流れ始めた。しかし、久弥は気にしていない。理久がにんじん菩薩を残さないようにと声をかけている。理久は早瀬と同じ大学だ。だから気にして、お父さんもお母さんも言いづらそうにしているのか。
そこで、カズさんに助けを求めることにした。もうすっかり落ち着いてカレーを食べている。カズさんの出身大学と言えば、セレブが集まっていると噂だ。高級外車に乗って大学に通学する学生などがいるという噂も聞く。
カズさんの中学高校時代は周りの子も自分も勉強ばかりで息が詰まり、その大学に入学した生徒が明るくハジけてしまい、イケイケになりがちだという。カズさんもそうなった。大学の難易度は、俺達と同じだったと思う。では、カズさんに聞いてみよう。大学はどうだったかを。
「そう?苦手な野菜が多いと聞いてあったのよ。正直に言ってくれていいのよ?」
「いえ、にんじん菩薩と久弥仕様のジャガイモは好きです。普段のにんじんも好きです。裕理さんと暮らすようになって、子供の頃のように、ちゃんと野菜を食べるようになりました」
「寮の時はどうしていたの?大学に入って3ヶ月近く、寮生活だったでしょう」
「はい。食堂がありましたから、そこを利用するときもあれば、テイクアウトを選ぶときもありました。寮の食事は野菜が多くて、だから、肉メインのおかずの弁当のテイクアウトが多かったです」
「そうなのね。お昼ご飯は学食の“薄味”で食べていたから、野菜が摂れるから、夜ぐらいは良いわね」
「はい。久弥も同じ大学でしたね。家から通えるのは良いですね」
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「お母さん。聞きたいことがあるんです。どうして久弥は裕理さんと別の大学を選んだんですか?」
「あ、それは……」
「ほお……」
どうしよう?お母さんが困っている。なんて言っていいのか迷っている感じだ。そこで、お父さんの方を見ると、同じように困っている。そこで、早瀬に聞くことにした。
「裕理さん。どうしてなのかな?2人が困っているんだ」
「悠人君。俺は自分のことがかっこ悪いよ。久弥は俺よりも偏差値が高かったから、君と同じ大学の理学部を選んだんだ」
「うひぇーーー?」
「だって、そうだろう。君の通っている大学の方が難易度が高い。将来のことを考えて、そっちを選んだんだ。当時の久弥は俺と同じ大学にすると言って拒んでいたが、学校から推薦されるっていうことで、俺と蔵之介が説得して、入試を受けさせた。お母さん。そうだよね?」
「え、ええ……。偏差値の高い方を選ばせたの……。久弥は勉強が良く出来たから……。裕理君の方が低いって言っているんじゃ無いのよ。難易度的には同じぐらいとされていたわ。でも、人気が高いのは悠人君の方だったの。もじもじ、ぐすん」
「あああ……。いいんですよ。裕理さんが優秀じゃ無いなんて思っていませんから。俺だって、裕理さんよりデキる奴だと思っていません。もじもじ、ぐすん」
どうしよう?テーブルの上に変な沈黙が流れ始めた。しかし、久弥は気にしていない。理久がにんじん菩薩を残さないようにと声をかけている。理久は早瀬と同じ大学だ。だから気にして、お父さんもお母さんも言いづらそうにしているのか。
そこで、カズさんに助けを求めることにした。もうすっかり落ち着いてカレーを食べている。カズさんの出身大学と言えば、セレブが集まっていると噂だ。高級外車に乗って大学に通学する学生などがいるという噂も聞く。
カズさんの中学高校時代は周りの子も自分も勉強ばかりで息が詰まり、その大学に入学した生徒が明るくハジけてしまい、イケイケになりがちだという。カズさんもそうなった。大学の難易度は、俺達と同じだったと思う。では、カズさんに聞いてみよう。大学はどうだったかを。
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