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インタビューに答えた後、井川さんと一緒に廊下に出た。早瀨悠人様と書かれた控え室のドアの前でカメラマンに写真を撮って貰うためである。そして、それを撮り終えて、今日のイベントのSNSに投稿するための写真を撮った。イベントの様子はインターネットでライブ中継される。その前の宣伝写真になる。衣装はお楽しみということで、髪型だけトゲトゲで登場である。俺は井川さんと並んで写真に写った。
「じゃあね!頑張ってね!」
「はい!またお会いしましょう!」
俺達は去って行く井川さんに手を振った。今日は客席で見てくれている。そして、記事を書いてくれる。そういう人が今日は大勢来ていて、植本さんは朝から取材を受けっぱなしだった。そんな中で俺の取材に付き合ってくれて、感無量である。
「植本さん。次の仕事はありますか?」
「夕方までない。リハーサルに打ち込める。君もそうだろう?」
「はい。久弥は今日はプロデューサーとしてやっているので、俺との絡みはありません。なんだか調子が狂います」
「そうだな。いつも相方でやっているからな。ワクさんが久弥君の相方だ。佐々木和久。彼の新しいパートナーだ」
「ふむふむ。世は移り変わる物……」
久弥が裏方に回る今日のイベントは、もう表舞台から引退するという決意表明のような物だ。ギタリスト祭典という名の通り、久弥が出ないわけがないイベントだ。しかし、彼の姿はステージにない。そこで、数々の音楽イベントを手がけてきた佐々木プロデューサー、通称ワクさんが取り仕切る中に久弥が飛び込み、主にミュージシャンの心理面でのフォローに回っている。それがどんなに心強いことなのか、今日のステージで緊張している俺は助かる思いをしている。しかし、本音を言えば、ギターの相方でいて欲しかった。
「悠人君。そろそろ早瀬と久弥君を呼ぼう。いつまでも部屋の中に籠もられていたら怪しむしかない」
「そうですね!コンコン、入っていますかーーー?」
コンコン。控え室をノックすると、何も返事が返ってこなかった。そこで、ガチャッとドアを開けると、誰もいなかった。すると、そこへ、スタッフが走って来た。久弥はワクさんとステージでリハーサル中だということ、早瀬は久田家の父とお茶を飲みに出ていったということだった。父は帰ったのでは無かったのか。では、藍生と涼花さんはどこにいるのだろう。そう思っていたら、その2人が現われた。そして、長谷部さんからの指示により、一緒に写真を撮ることになった。
「涼花さん。すみません。いいですか?」
「私ならもちろんよ!悠人君のお仕事に使って下さい。藍生。写真を撮るわよ。え?これをSNSに載せるんですか?私は恥ずかしいので、悠人君とこの子にしてください」
「あああ……。それはそうだよねーーー」
どうしよう?俺は女性の味方である。そこで、長谷部さんも頷き、俺がメイクを済ませた後でも撮りたいと言い始めた。まずは今の写真をSNSにアップしておいて、雑誌用にメイクをした物になる。SNSには藍生との写真をアップする。
「あおいーー。こっちにこいよ。お兄ちゃんと写真を撮ろう」
「うん」
「カメラマンさん!お願いします!」
長谷部さんからの依頼により、今日の舞台裏の様子をカメラに収めていたIKUの専属カメラマンが俺達のことを写真に撮った。そして、映像を確かめてみると、俺達の周りを立ち動いている男性スタッフの中に、お姉様キャラが多くいるのが見受けられた。みんな身をよじっている。
「あああ……。現場はお姉様だらけなのかーーー!」
「悠人君。どうしたの?」
「あああ……。ローザーさん。かくかくしかじかなことに気がつきました」
「それはそうよ。今日のメンバーの8割がお姉様よ。さっきの取材のカメラマンもそうだったわ。出演ミュージシャンがいい男揃いだから、スタッフ志願にきたのねーーー。オホホホホ」
「ふむふむ」
「お姉様はいい男を追いかけるのよ。あわよくば食べてしまおうとするから要注意よ。オホホホホホ」
「お兄ちゃん。オネーーサマ」
「あああ……。あおいーー。その言葉は忘れてくれーーー」
どうしよう?藍生に余計な言葉を教えてしまった。しかし、8割がお姉様なら仕方が無いのか。それを聞いた涼花さんはふむふむと頷き、気にした様子はない。そこで、俺はカメラに映っている行き交っているスタッフの腰の動きを見て、奥が深いイベントだと感じた。
「じゃあね!頑張ってね!」
「はい!またお会いしましょう!」
俺達は去って行く井川さんに手を振った。今日は客席で見てくれている。そして、記事を書いてくれる。そういう人が今日は大勢来ていて、植本さんは朝から取材を受けっぱなしだった。そんな中で俺の取材に付き合ってくれて、感無量である。
「植本さん。次の仕事はありますか?」
「夕方までない。リハーサルに打ち込める。君もそうだろう?」
「はい。久弥は今日はプロデューサーとしてやっているので、俺との絡みはありません。なんだか調子が狂います」
「そうだな。いつも相方でやっているからな。ワクさんが久弥君の相方だ。佐々木和久。彼の新しいパートナーだ」
「ふむふむ。世は移り変わる物……」
久弥が裏方に回る今日のイベントは、もう表舞台から引退するという決意表明のような物だ。ギタリスト祭典という名の通り、久弥が出ないわけがないイベントだ。しかし、彼の姿はステージにない。そこで、数々の音楽イベントを手がけてきた佐々木プロデューサー、通称ワクさんが取り仕切る中に久弥が飛び込み、主にミュージシャンの心理面でのフォローに回っている。それがどんなに心強いことなのか、今日のステージで緊張している俺は助かる思いをしている。しかし、本音を言えば、ギターの相方でいて欲しかった。
「悠人君。そろそろ早瀬と久弥君を呼ぼう。いつまでも部屋の中に籠もられていたら怪しむしかない」
「そうですね!コンコン、入っていますかーーー?」
コンコン。控え室をノックすると、何も返事が返ってこなかった。そこで、ガチャッとドアを開けると、誰もいなかった。すると、そこへ、スタッフが走って来た。久弥はワクさんとステージでリハーサル中だということ、早瀬は久田家の父とお茶を飲みに出ていったということだった。父は帰ったのでは無かったのか。では、藍生と涼花さんはどこにいるのだろう。そう思っていたら、その2人が現われた。そして、長谷部さんからの指示により、一緒に写真を撮ることになった。
「涼花さん。すみません。いいですか?」
「私ならもちろんよ!悠人君のお仕事に使って下さい。藍生。写真を撮るわよ。え?これをSNSに載せるんですか?私は恥ずかしいので、悠人君とこの子にしてください」
「あああ……。それはそうだよねーーー」
どうしよう?俺は女性の味方である。そこで、長谷部さんも頷き、俺がメイクを済ませた後でも撮りたいと言い始めた。まずは今の写真をSNSにアップしておいて、雑誌用にメイクをした物になる。SNSには藍生との写真をアップする。
「あおいーー。こっちにこいよ。お兄ちゃんと写真を撮ろう」
「うん」
「カメラマンさん!お願いします!」
長谷部さんからの依頼により、今日の舞台裏の様子をカメラに収めていたIKUの専属カメラマンが俺達のことを写真に撮った。そして、映像を確かめてみると、俺達の周りを立ち動いている男性スタッフの中に、お姉様キャラが多くいるのが見受けられた。みんな身をよじっている。
「あああ……。現場はお姉様だらけなのかーーー!」
「悠人君。どうしたの?」
「あああ……。ローザーさん。かくかくしかじかなことに気がつきました」
「それはそうよ。今日のメンバーの8割がお姉様よ。さっきの取材のカメラマンもそうだったわ。出演ミュージシャンがいい男揃いだから、スタッフ志願にきたのねーーー。オホホホホ」
「ふむふむ」
「お姉様はいい男を追いかけるのよ。あわよくば食べてしまおうとするから要注意よ。オホホホホホ」
「お兄ちゃん。オネーーサマ」
「あああ……。あおいーー。その言葉は忘れてくれーーー」
どうしよう?藍生に余計な言葉を教えてしまった。しかし、8割がお姉様なら仕方が無いのか。それを聞いた涼花さんはふむふむと頷き、気にした様子はない。そこで、俺はカメラに映っている行き交っているスタッフの腰の動きを見て、奥が深いイベントだと感じた。
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