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……日本一の唐揚げです。本日のみの販売です。
……夏のジュースはこれ。100%果汁の葡萄ジュースはいかがですか。
スーパーに到着した。ジェネレーションギャップという店だ。ここには思い出がある。カズさんと夏樹との3人で来たのだが、その時、カズさんが大量のわさびのチューブをカゴに入れて、夏樹がいけませんと叱りつけていたことがある。その他にもカズさんが偏食さを発揮して、偏った食材を買おうとしていた。
「ふむふむ。あの時は大変だったなーーーー。それにしても、美味しそうな匂いだなーー。くんくん」
スーパーの中に入ると、店員がマイクを片手に商品の紹介をしていた。出入り口付近でたまにしている試食販売のコーナーである。全国唐揚げコンテストで優勝したという、日本一の塩唐揚げの登場だと言っている。
試食はあるだろうか。こういう時は遠慮無く食べる俺である。そして、必ず買うしか無くなる。また今度とは言えない。そんな勇気が出ない。そして、美味しくなかったらどうしようという気持ちがある。しかし、優勝したというなら、そんな心配は無いだろう。
「悠人君。食べてみるのか?」
「へへへ。そうしたんだ。いい?」
「もちろん、いいよ。久弥。お前も食べてみろ」
「ういーーっす」
俺達が唐揚げコーナーに歩き進むと、マイクを持った店員と目が合った。そして、どうぞどうぞと商品の前に誘導された。俺達はもう、買う気満々である。そして、試食を勧められて、一口サイズのものを口の中に入れた。すると、ジューシーな唐揚げの味が口の中に広がった。食べているのは俺と久弥だ。
「ふむふむ。ザ・唐揚げって感じだなーー」
「ん?なんだこれ……」
「うひぇ?あ、あああ……」
どうしよう?俺達が食べている唐揚げは、ものすごく塩辛かった。たまたまそういう部分が当たったのだろうか。しかし、久弥も同じ反応をしている。これでは血圧に問題が起きそうである。そんな唐揚げだ。
「うひぇーーー」
辛いよーー。そんな言葉を出したいのだが、美味しいでしょう?と問いかけてくる店員を前にして、本音が言えないと思った。そして、飲みこめない。唐揚げの味がしない。油と塩だけの味である。しかし、俺達は何とか飲み込んだ。
「どうでしたか?」
「あああ……」
「優勝した唐揚げです。本日のみの販売です。昨日も売っていたんですが、完売しました。これがチラシです。日本一の唐揚げ。美食家達が実際に食べて批評しています。とても評判が良かったです。コンテストは全国のスーパーで投票で行いました。どうぞ。まだ温かいですから……」
「あああ……」
どうしよう?不味いから買いたくないと言いたいが、それが言えない。そこで早瀬のことを見てみると、買っても良いよという顔をしていた。わざとである。早瀬ならこの状態を切り抜けられるだろう。久弥もである。しかし、2人とも俺の顔ばかり見ている。
「あああ……」
「美味しいでしょう?3人でお買い物なんですね。どうぞ、3パック買っていって下さい。午前中で売り切れになるかも知れません」
「あああ……」
「おや?どこかで見たことが……。テレビで拝見しました。TDDのユートさんではありませんか?あ、こちらは久弥さんですね!」
「あああ……」
「うっうっ。これで僕も芸能人御用達の品物を売る店員になれます。えーーー、お買い物回りのお客様―――、こちらは日本一の唐揚げの試食販売のコーナーです!芸能人の久弥さんとユートさんがお越しになられています!芸能人御用達の唐揚げでございます!」
キャーーーーーー。
どうしよう?俺達の側に客が集まり、平積みされた唐揚げのパックを次から次へとカゴに入れていった。残るは1パックだけになってしまった。そこで、早瀬がその1パックをカゴに入れた。
「悠人君。買っていこう。3パックじゃ無くて良かったね」
「あああ……」
「ここの店は黒崎製菓のお菓子が置いてある。千尋製菓もお菓子もだ。スーパーにはお世話になっている。買わないわけにはいかない」
「あああ……」
どうしよう?めちゃくちゃ塩辛いと言ってしまいたい。それなのに、そういうことをこの場で言ってはいけないと思い、口を閉じた。そして、ありがとうございますという声に送り出されて、俺達は野菜コーナーに向かった。
……夏のジュースはこれ。100%果汁の葡萄ジュースはいかがですか。
スーパーに到着した。ジェネレーションギャップという店だ。ここには思い出がある。カズさんと夏樹との3人で来たのだが、その時、カズさんが大量のわさびのチューブをカゴに入れて、夏樹がいけませんと叱りつけていたことがある。その他にもカズさんが偏食さを発揮して、偏った食材を買おうとしていた。
「ふむふむ。あの時は大変だったなーーーー。それにしても、美味しそうな匂いだなーー。くんくん」
スーパーの中に入ると、店員がマイクを片手に商品の紹介をしていた。出入り口付近でたまにしている試食販売のコーナーである。全国唐揚げコンテストで優勝したという、日本一の塩唐揚げの登場だと言っている。
試食はあるだろうか。こういう時は遠慮無く食べる俺である。そして、必ず買うしか無くなる。また今度とは言えない。そんな勇気が出ない。そして、美味しくなかったらどうしようという気持ちがある。しかし、優勝したというなら、そんな心配は無いだろう。
「悠人君。食べてみるのか?」
「へへへ。そうしたんだ。いい?」
「もちろん、いいよ。久弥。お前も食べてみろ」
「ういーーっす」
俺達が唐揚げコーナーに歩き進むと、マイクを持った店員と目が合った。そして、どうぞどうぞと商品の前に誘導された。俺達はもう、買う気満々である。そして、試食を勧められて、一口サイズのものを口の中に入れた。すると、ジューシーな唐揚げの味が口の中に広がった。食べているのは俺と久弥だ。
「ふむふむ。ザ・唐揚げって感じだなーー」
「ん?なんだこれ……」
「うひぇ?あ、あああ……」
どうしよう?俺達が食べている唐揚げは、ものすごく塩辛かった。たまたまそういう部分が当たったのだろうか。しかし、久弥も同じ反応をしている。これでは血圧に問題が起きそうである。そんな唐揚げだ。
「うひぇーーー」
辛いよーー。そんな言葉を出したいのだが、美味しいでしょう?と問いかけてくる店員を前にして、本音が言えないと思った。そして、飲みこめない。唐揚げの味がしない。油と塩だけの味である。しかし、俺達は何とか飲み込んだ。
「どうでしたか?」
「あああ……」
「優勝した唐揚げです。本日のみの販売です。昨日も売っていたんですが、完売しました。これがチラシです。日本一の唐揚げ。美食家達が実際に食べて批評しています。とても評判が良かったです。コンテストは全国のスーパーで投票で行いました。どうぞ。まだ温かいですから……」
「あああ……」
どうしよう?不味いから買いたくないと言いたいが、それが言えない。そこで早瀬のことを見てみると、買っても良いよという顔をしていた。わざとである。早瀬ならこの状態を切り抜けられるだろう。久弥もである。しかし、2人とも俺の顔ばかり見ている。
「あああ……」
「美味しいでしょう?3人でお買い物なんですね。どうぞ、3パック買っていって下さい。午前中で売り切れになるかも知れません」
「あああ……」
「おや?どこかで見たことが……。テレビで拝見しました。TDDのユートさんではありませんか?あ、こちらは久弥さんですね!」
「あああ……」
「うっうっ。これで僕も芸能人御用達の品物を売る店員になれます。えーーー、お買い物回りのお客様―――、こちらは日本一の唐揚げの試食販売のコーナーです!芸能人の久弥さんとユートさんがお越しになられています!芸能人御用達の唐揚げでございます!」
キャーーーーーー。
どうしよう?俺達の側に客が集まり、平積みされた唐揚げのパックを次から次へとカゴに入れていった。残るは1パックだけになってしまった。そこで、早瀬がその1パックをカゴに入れた。
「悠人君。買っていこう。3パックじゃ無くて良かったね」
「あああ……」
「ここの店は黒崎製菓のお菓子が置いてある。千尋製菓もお菓子もだ。スーパーにはお世話になっている。買わないわけにはいかない」
「あああ……」
どうしよう?めちゃくちゃ塩辛いと言ってしまいたい。それなのに、そういうことをこの場で言ってはいけないと思い、口を閉じた。そして、ありがとうございますという声に送り出されて、俺達は野菜コーナーに向かった。
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