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お菓子のコーナーにやって来た。ここのスーパーは棚が広いから、たくさんの人気商品が詰め込まれている。昔からあるスナック菓子やチョコレート菓子などだ。黒崎製菓はチョコレート菓子が主力商品であるから、そこの棚にはその商品が置いてあった。黒崎製菓と言えばこれという板チョコや、箱入りお菓子もある。
「ふむふむ。シャルロットシリーズ。森の妖精達コラボシリーズ」
「今年の夏からの商品だ。夏休みの子供に向けたラインナップにしてある。人気ゲームとシャルロットのコラボだ」
「ふむふむ。色々工夫しているなあ」
シャルロットシリーズとは、25年前からある黒崎製菓のチョコレート菓子である。猫の形をしたクッキー生地にチョコレートがコーティングされてある。シャルロットという猫は黒崎製菓のマスコットキャラクターにもなっており、エプロンやスリッパの懸賞としても登場する。黒崎さんがデザインしているそうだ。シャルロットも彼の描いたイラストが元になっている。
俺はそのシャルロットシリーズの箱を手に取った。子供が見てすぐ分かるように人気ゲームソフトのキャラクターがプリントされている。箱は遊べるようにもなっており、ハサミと糊があれば工作できる。食べても美味しい、遊んでも美味しいというわけだ。これでおまけが付いていたらどうだろうかと思った。そして、そのおまけ付きは過去に発売したことがあるそうだ。しかし、コストが高くて発売継続できなかったという。それと、おまけが欲しくて、お菓子を捨てる人が出てくるということまで起きたそうだ。そうなると、菓子メーカーとしては発売断念を選ぶしか無かった。
「ふむふむ。お菓子の歴史だなあ」
「悠人君。どうしたんだ?」
「裕理さん。かくかくしかじかなおまけをつけて、お菓子を食べてもらえないなんて悲しいよね。その当時のおまけって、持っている人はいるかな?」
「それはいるだろう。会社で飾ってあるよ」
「見たいなあ。写真を撮ってきてよ」
「もちちんいいよ。さあ、悠人君。千尋製菓のお菓子も見てくれ」
「うん。トラのユーリ。蜂蜜味。定番商品になったんだね」
「ああ。人気のある味になった」
早瀬がトラのユーリを手に取った。味はプレーンとココアの2種類だったが、期間限定だった蜂蜜味も定番化したばかりだ。イラストが可愛らしく、女の子に人気があるそうだ。たしかにそう言われるとそうであり、男の俺としては手に取るのが照れくさいという感じがある。
すると、ヒロシさんがお菓子のコーナーにやって来た。さっきまで珈琲のコーナーでアキラママと商品を選んでいた。そして、トラのユーリを手に取った。
「キャーーーーー!トラのユーリ!かっわいいーーーーー!」
「あらーーーー。ヒロシ君。このお菓子が好きなの?」
「ええ!ママ!たしか、期間限定だったんじゃありませんか?蜂蜜味!でも、ここにあるわ!」
「……早瀬さん。期間限定じゃなかったっけ?」
「それはですね。かくかくしかじかです……」
「ほお……」
ヒロシさんがテンション高めに”可愛い”を連呼している。それに対してアキラママが冷静に対応し、早瀬に事情を聞き始めた。なんだか良いコンビである。テンションが高いのはアキラママだと思っていたのに、今は反対である。
「ふむふむ。大人のアキラママだなあ。占いの店・マーリンではすごかったのに……」
「悠人君。どうしたんだ?」
「裕理さん。アキラママがかくかくしかじかだと思ったんだ。大人だなあって」
「それはそうだ。ママはこれでも20年店をやっているんだ。これでもだ」
「これでも。あなたの毒が見えるよ。ん?あああ……、聞こえていた……」
どうしよう?アキラママが俺達のそばに立っていた。しっかり聞こえたと思う。そう思っておそるおそるママのことを見てみると、俺と目が合った。そして、演説を始めた。
「これでもアタシは20年店をやっているのよ!ヒロシ君の暴走を止められないなんてないの。時には熱く、時にはクールに決めているわ!」
「ふむふむ。すみません。余計な事を言いました」
「そんなことはないのよ!これでもアタシは20年店をやっているのよ!アタシのことをイジってくれたのだと思っているわ!だから、トラのユーリを20個買います!」
「あああ……」
どうしよう?ママがトラのユーリを次々とカゴに入れ始めた。しかし、食品でパンパンであり、3つしか入らない。そこで、諦めましょうと声を掛けると、ママが笑った。ツッコんでくれて良かったわと言いながら。止めて欲しかったのか。
「ふむふむ。シャルロットシリーズ。森の妖精達コラボシリーズ」
「今年の夏からの商品だ。夏休みの子供に向けたラインナップにしてある。人気ゲームとシャルロットのコラボだ」
「ふむふむ。色々工夫しているなあ」
シャルロットシリーズとは、25年前からある黒崎製菓のチョコレート菓子である。猫の形をしたクッキー生地にチョコレートがコーティングされてある。シャルロットという猫は黒崎製菓のマスコットキャラクターにもなっており、エプロンやスリッパの懸賞としても登場する。黒崎さんがデザインしているそうだ。シャルロットも彼の描いたイラストが元になっている。
俺はそのシャルロットシリーズの箱を手に取った。子供が見てすぐ分かるように人気ゲームソフトのキャラクターがプリントされている。箱は遊べるようにもなっており、ハサミと糊があれば工作できる。食べても美味しい、遊んでも美味しいというわけだ。これでおまけが付いていたらどうだろうかと思った。そして、そのおまけ付きは過去に発売したことがあるそうだ。しかし、コストが高くて発売継続できなかったという。それと、おまけが欲しくて、お菓子を捨てる人が出てくるということまで起きたそうだ。そうなると、菓子メーカーとしては発売断念を選ぶしか無かった。
「ふむふむ。お菓子の歴史だなあ」
「悠人君。どうしたんだ?」
「裕理さん。かくかくしかじかなおまけをつけて、お菓子を食べてもらえないなんて悲しいよね。その当時のおまけって、持っている人はいるかな?」
「それはいるだろう。会社で飾ってあるよ」
「見たいなあ。写真を撮ってきてよ」
「もちちんいいよ。さあ、悠人君。千尋製菓のお菓子も見てくれ」
「うん。トラのユーリ。蜂蜜味。定番商品になったんだね」
「ああ。人気のある味になった」
早瀬がトラのユーリを手に取った。味はプレーンとココアの2種類だったが、期間限定だった蜂蜜味も定番化したばかりだ。イラストが可愛らしく、女の子に人気があるそうだ。たしかにそう言われるとそうであり、男の俺としては手に取るのが照れくさいという感じがある。
すると、ヒロシさんがお菓子のコーナーにやって来た。さっきまで珈琲のコーナーでアキラママと商品を選んでいた。そして、トラのユーリを手に取った。
「キャーーーーー!トラのユーリ!かっわいいーーーーー!」
「あらーーーー。ヒロシ君。このお菓子が好きなの?」
「ええ!ママ!たしか、期間限定だったんじゃありませんか?蜂蜜味!でも、ここにあるわ!」
「……早瀬さん。期間限定じゃなかったっけ?」
「それはですね。かくかくしかじかです……」
「ほお……」
ヒロシさんがテンション高めに”可愛い”を連呼している。それに対してアキラママが冷静に対応し、早瀬に事情を聞き始めた。なんだか良いコンビである。テンションが高いのはアキラママだと思っていたのに、今は反対である。
「ふむふむ。大人のアキラママだなあ。占いの店・マーリンではすごかったのに……」
「悠人君。どうしたんだ?」
「裕理さん。アキラママがかくかくしかじかだと思ったんだ。大人だなあって」
「それはそうだ。ママはこれでも20年店をやっているんだ。これでもだ」
「これでも。あなたの毒が見えるよ。ん?あああ……、聞こえていた……」
どうしよう?アキラママが俺達のそばに立っていた。しっかり聞こえたと思う。そう思っておそるおそるママのことを見てみると、俺と目が合った。そして、演説を始めた。
「これでもアタシは20年店をやっているのよ!ヒロシ君の暴走を止められないなんてないの。時には熱く、時にはクールに決めているわ!」
「ふむふむ。すみません。余計な事を言いました」
「そんなことはないのよ!これでもアタシは20年店をやっているのよ!アタシのことをイジってくれたのだと思っているわ!だから、トラのユーリを20個買います!」
「あああ……」
どうしよう?ママがトラのユーリを次々とカゴに入れ始めた。しかし、食品でパンパンであり、3つしか入らない。そこで、諦めましょうと声を掛けると、ママが笑った。ツッコんでくれて良かったわと言いながら。止めて欲しかったのか。
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