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はあはあ。カズさんが俺達の元に到着した。肩で息をしている。いきなり走って来たから身体がツラいのだろう。日頃から鍛えているわけではないから、急な運動で何か起きるといけないと思って心配になった。
「カズさん。大丈夫―――?」
「あ、ああ……。ゆ、裕理君……。大丈夫か?」
「俺なら平気だよ。島川さん、走って来てくれてありがとう」
「僕の裕理君の危機だ。どうってことはない。はあはあ……」
カズさんがしゃがみ込んだ。これは不味いと思った。倒れているも同然である。アキラママが背中をさすり、ヒロシさんが新品のペットボトルの水の蓋を開けてくれた。これを飲んで落ち着きましょうということだ。
「はあはあ。すみません……」
「あらーー、いいんですよ。アタシ達が誤解させたんですから。アタシ、銀座と新宿で店をやっています、アキラママといいます。彼はヘアメイクの仕事をしている桟長ヒロシです」
「よろしくお願いしますーーーー」
「はあはあ。お召し物はMIDSHIPですよね。ありがとうございます……」
「あらーーー、お洒落ですね!分かるなんて!」
「実は……」
ヒロシさんはカズさんのことを知らない。そこで、プラセルの社長だと紹介することにした。今日は遊園地とのコラボTシャツの販売開始のイベントで来ていることもだ。そして、さっそくそのように紹介した。すると、ヒロシさんの顔が輝いた。
「きゃーーー!素敵!プラセルの社長さんだったのね!」
「はい。僕は島川一貴といいます。プラセルの社長です。当社の服を着て下さってありがとうございます。はあはあ……」
「プラセル、アタシ、大好きなんですよーーーー!20代から70代まで、幅広いラインナップのお洋服があるじゃないですか。ヘアメイク業界でもプラセルさんは大人気で、今、流行っているのはオンライズです。20代前半の子に向けたブランドっていうことですけど、40代のアタシも着ていますよ。今日は20代全般のMIDSHIPですけど……」
「はあはあ。よくお似合いです。そのポロシャツにそのパンツという組み合わせが素晴らしい。あなたの良さを出しています。さすがはヘアメイクさんですね。はあはあ……」
「あらーーーん。ありがとうございますーーーー」
「ほお……」
どうしよう?ヒロシさんの態度が変わった。身をよじってくねらせている。目からはビームまで放射されている。カズさんのことは好印象のようだ。恋の相手ということか。これでもプラセルの社長である。少々かっこ悪いところがあるが、業界では有名な人だ。見た目だってかっこいい。モテないわけがない。
「島川さんはこれからショップに戻るんですかーーー?」
「はあはあ、はい。誤解も解けたことですし、戻ります。何か胸騒ぎがしまして、歩いてきていました。見つけて良かったです。はあはあ。おかげでご挨拶が出来ました」
「あらーーーん。アタシも行っていいですかーーーー?」
「はあはあ、もちろんです」
「ふむふむ。俺達も行こうとしていたんだよ」
そういうことである。カズさんを一人で戻すのは心配だから、まっすぐに店に行こうと決めた。さっそく早瀬がカズさんに肩を貸した。ママは背中をさすり続けている。ヒロシさんは目からビームを出し続けて、カズさんと話し続けている。
ところで、今日のカズさんはカジュアルな服を着ている。とてもお洒落だ。この炎天下の中、スーツ姿は避けたのだろう。ショップの中を案内するのにも似合わないと思ったのだろう。いつもと違う感じのいい男に仕上がっている。
「ふむふむ。カズさん。今日の服、似合っているよ」
「はあはあ、ありがとう。販売しているTシャツを着ようかと思ったけど、僕でイメージが崩れるといけないと思って、やめておいた」
「あらーーーん。普段はTシャツを着るんですかーーー?」
「はあはあ、はい。僕もMIDSHIPやオンライズのTシャツを着ます。45歳ですが、20代のデザインも自信を持って着られます。ターゲット層の目安が20代ですが、全年齢の方におすすめしたいブランドですし、そう派手でもありませんので、普段使いしやすいと思います」
「アタシもそう思いますーーーー。でも、オンライズは若い子が多いから、恥ずかしくって、行けないんです。MIDSHIPならアタシと同じ年代の人が多くいるから、安心して店に入れるんですよーーーー」
「オンライズはショップの店員も若いですからね。マネージャーを増やす予定です。30代から40代の方も入れるようにと戦略を練っています」
「是非ともお願いしますーーー。オンライズのモデルさんって、いつもかっこいい子ばかりで、ポスターを見に行くのが楽しみでもあるんです。今流行している形の服が手に入るから、アタシ達みたいな仕事の人にはオンライズが人気なんですよーーー。感度高めって感じでーーーー」
「はあはあ、ありがとうございます」
「ふむふむ。話が合うねーーーー」
どうしよう?ヒロシさんがカズさんのことを射止めてしまったようだ。カズさんが目を輝かせているからだ。これで話がまとまると、カズさんの恋人探しも決着が付くと思った。
「カズさん。大丈夫―――?」
「あ、ああ……。ゆ、裕理君……。大丈夫か?」
「俺なら平気だよ。島川さん、走って来てくれてありがとう」
「僕の裕理君の危機だ。どうってことはない。はあはあ……」
カズさんがしゃがみ込んだ。これは不味いと思った。倒れているも同然である。アキラママが背中をさすり、ヒロシさんが新品のペットボトルの水の蓋を開けてくれた。これを飲んで落ち着きましょうということだ。
「はあはあ。すみません……」
「あらーー、いいんですよ。アタシ達が誤解させたんですから。アタシ、銀座と新宿で店をやっています、アキラママといいます。彼はヘアメイクの仕事をしている桟長ヒロシです」
「よろしくお願いしますーーーー」
「はあはあ。お召し物はMIDSHIPですよね。ありがとうございます……」
「あらーーー、お洒落ですね!分かるなんて!」
「実は……」
ヒロシさんはカズさんのことを知らない。そこで、プラセルの社長だと紹介することにした。今日は遊園地とのコラボTシャツの販売開始のイベントで来ていることもだ。そして、さっそくそのように紹介した。すると、ヒロシさんの顔が輝いた。
「きゃーーー!素敵!プラセルの社長さんだったのね!」
「はい。僕は島川一貴といいます。プラセルの社長です。当社の服を着て下さってありがとうございます。はあはあ……」
「プラセル、アタシ、大好きなんですよーーーー!20代から70代まで、幅広いラインナップのお洋服があるじゃないですか。ヘアメイク業界でもプラセルさんは大人気で、今、流行っているのはオンライズです。20代前半の子に向けたブランドっていうことですけど、40代のアタシも着ていますよ。今日は20代全般のMIDSHIPですけど……」
「はあはあ。よくお似合いです。そのポロシャツにそのパンツという組み合わせが素晴らしい。あなたの良さを出しています。さすがはヘアメイクさんですね。はあはあ……」
「あらーーーん。ありがとうございますーーーー」
「ほお……」
どうしよう?ヒロシさんの態度が変わった。身をよじってくねらせている。目からはビームまで放射されている。カズさんのことは好印象のようだ。恋の相手ということか。これでもプラセルの社長である。少々かっこ悪いところがあるが、業界では有名な人だ。見た目だってかっこいい。モテないわけがない。
「島川さんはこれからショップに戻るんですかーーー?」
「はあはあ、はい。誤解も解けたことですし、戻ります。何か胸騒ぎがしまして、歩いてきていました。見つけて良かったです。はあはあ。おかげでご挨拶が出来ました」
「あらーーーん。アタシも行っていいですかーーーー?」
「はあはあ、もちろんです」
「ふむふむ。俺達も行こうとしていたんだよ」
そういうことである。カズさんを一人で戻すのは心配だから、まっすぐに店に行こうと決めた。さっそく早瀬がカズさんに肩を貸した。ママは背中をさすり続けている。ヒロシさんは目からビームを出し続けて、カズさんと話し続けている。
ところで、今日のカズさんはカジュアルな服を着ている。とてもお洒落だ。この炎天下の中、スーツ姿は避けたのだろう。ショップの中を案内するのにも似合わないと思ったのだろう。いつもと違う感じのいい男に仕上がっている。
「ふむふむ。カズさん。今日の服、似合っているよ」
「はあはあ、ありがとう。販売しているTシャツを着ようかと思ったけど、僕でイメージが崩れるといけないと思って、やめておいた」
「あらーーーん。普段はTシャツを着るんですかーーー?」
「はあはあ、はい。僕もMIDSHIPやオンライズのTシャツを着ます。45歳ですが、20代のデザインも自信を持って着られます。ターゲット層の目安が20代ですが、全年齢の方におすすめしたいブランドですし、そう派手でもありませんので、普段使いしやすいと思います」
「アタシもそう思いますーーーー。でも、オンライズは若い子が多いから、恥ずかしくって、行けないんです。MIDSHIPならアタシと同じ年代の人が多くいるから、安心して店に入れるんですよーーーー」
「オンライズはショップの店員も若いですからね。マネージャーを増やす予定です。30代から40代の方も入れるようにと戦略を練っています」
「是非ともお願いしますーーー。オンライズのモデルさんって、いつもかっこいい子ばかりで、ポスターを見に行くのが楽しみでもあるんです。今流行している形の服が手に入るから、アタシ達みたいな仕事の人にはオンライズが人気なんですよーーー。感度高めって感じでーーーー」
「はあはあ、ありがとうございます」
「ふむふむ。話が合うねーーーー」
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