海のそばの音楽少年~あの日のキミ

夏目奈緖

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14-13(悠人視点)

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 22時。

 カタカタ、カチャ。

 キッチンで後片付けをしている。食器洗い機をセットした後、朝ごはんの準備を始める。今朝作った味噌汁は、ワカメが半分しか戻せていなかった。今からやっておけば大丈夫だろう。

「ふむふむ。油揚げも切っておくのか。卵焼きの塩も用意する……」

 夏樹からのメモを見ながら、支度をしている。料理好きの友達がいるから助かる。初心者向けの料理も教えてもらった。ニラと豚肉の炒めものを、明日の昼ご飯に作る予定だ。

「うーん。味噌汁と雑炊は、変だよね。どっちも汁物だし……。お腹に優しい方がいいか。我慢してもらおう。ネギを切ろうっと」

 これからは、前の晩にやっておくと決めた。そそっかしい自分には。ピッタリな方法だ。ネギを切り終えたところで、早瀬の好物を知らないことに気がついた。こんなに一緒にいるのに、大事なことを聞いたことがない。

「自分のことばかり話してた。気が回らなかったな。だめだな。ちゃんと聞こう」

 こういう事をやっていれば、そのうち頼ってもらえるだろう。最後に、お茶葉をセットした。急ぐ時には粉末を使い、時間があるなら茶葉で淹れる。

「出来た。これで慌てなくてすむ」

 手を洗って、タオルで拭いた。今日はギターの練習はしないでおく。お風呂に入った後は、すぐにベッドへ行く。きっと寂しがっているだろう。

 明日の朝、起きて来られるかな?昼になってもいい。食べてもらえたら、それでいい。そう思いながら、キッチンを出た。
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