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25-1 大学生活
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6月7日、金曜日。午前6時。
可燃ごみを出し終えて戻って来ると、黒崎がメールチェックをしていた。そばには、書類が保存されたファイルが置いてある。いつも日課だ。朝の時間を利用して仕事をして、夜は早めにベッドへ入るのが習慣になった。
こうして黒崎のことを見ていると、社長時代のスケジュールの忙しさを思い出して、それをこなしていたことが信じられないなと思った。立て続けに会食があった。出張もあったし、深夜帰宅した後に書類を読むことは日常だった。それに加えて俺の学校への送迎が朝と夕あった。それから俺を連れて出かけることもしていた。いつ寝ていたのだろうと思う。
黒崎が言っていた。黒崎製菓に移った後の方が時間ができたのだと。その通りのように思えたけれど、忙しいのには変わりないと思う。でも、黒崎の顔色がいいから安心している。
(俺もやろうっと……)
朝食を済ませた後、部屋からパソコンを持ってきて、黒崎の隣に座った。今から勉強を始める。テレビは付けっぱなしにしている。たまに見て笑いながらやると、その方が進むからだ。すると、黒崎から声を掛けられた。
「……今日は法学か?」
「うん。来月の定期試験の前にも、テストがあるんだよ。今からやっておかないと、授業についていけないからさ」
「しっかりやっている。ノート整理を悠人君たちと分担しているのか?」
「うん。……勉強が好きだからね。人付き合いも好きになれたらいいな」
「十分だ。成長した」
「そう?」
「ああ、自信を持て」
「ありがとう。……あれ?」
ふと、棚にあるアルバム冊子が目に留まった。昨日まで1冊しか無かったのに、3冊に増えている。さっき、お義父さんが持って来てくれたそうだ。黒崎の子ども時代の写真だというから、勉強そっちのけでアルバムを手に取った。そして、最初に出て来た写真に驚いて声をあげた。
「そんなに驚く写真か?」
「黒崎さんが女の子みたいだからだよ。佳代子さんが言っていた通りだと思ったんだ。ああ、ビックリした~」
「それは小学校に上がる頃だ。……それは覚えていない写真だ」
「へええー、こっちは?」
テーブルの上にアルバムを開いた。赤ちゃんの頃から、幼稚園の卒園までの分まであるようだ。現在の姿とは想像がつかない程の可愛らしい女の子のような男の子が写っていて、驚いた。
「いつから男の子っぽくなったのかな?」
黒崎の面影が出てくる瞬間が楽しみだ。かっこいい男の子が登場するのだろう。2冊目の最初のページは、この家の門の前で撮ったものだった。1冊目と同じく、美少女のような黒崎が立っていた。そして、拓海さんと並んでいる写真を見つけた。
可燃ごみを出し終えて戻って来ると、黒崎がメールチェックをしていた。そばには、書類が保存されたファイルが置いてある。いつも日課だ。朝の時間を利用して仕事をして、夜は早めにベッドへ入るのが習慣になった。
こうして黒崎のことを見ていると、社長時代のスケジュールの忙しさを思い出して、それをこなしていたことが信じられないなと思った。立て続けに会食があった。出張もあったし、深夜帰宅した後に書類を読むことは日常だった。それに加えて俺の学校への送迎が朝と夕あった。それから俺を連れて出かけることもしていた。いつ寝ていたのだろうと思う。
黒崎が言っていた。黒崎製菓に移った後の方が時間ができたのだと。その通りのように思えたけれど、忙しいのには変わりないと思う。でも、黒崎の顔色がいいから安心している。
(俺もやろうっと……)
朝食を済ませた後、部屋からパソコンを持ってきて、黒崎の隣に座った。今から勉強を始める。テレビは付けっぱなしにしている。たまに見て笑いながらやると、その方が進むからだ。すると、黒崎から声を掛けられた。
「……今日は法学か?」
「うん。来月の定期試験の前にも、テストがあるんだよ。今からやっておかないと、授業についていけないからさ」
「しっかりやっている。ノート整理を悠人君たちと分担しているのか?」
「うん。……勉強が好きだからね。人付き合いも好きになれたらいいな」
「十分だ。成長した」
「そう?」
「ああ、自信を持て」
「ありがとう。……あれ?」
ふと、棚にあるアルバム冊子が目に留まった。昨日まで1冊しか無かったのに、3冊に増えている。さっき、お義父さんが持って来てくれたそうだ。黒崎の子ども時代の写真だというから、勉強そっちのけでアルバムを手に取った。そして、最初に出て来た写真に驚いて声をあげた。
「そんなに驚く写真か?」
「黒崎さんが女の子みたいだからだよ。佳代子さんが言っていた通りだと思ったんだ。ああ、ビックリした~」
「それは小学校に上がる頃だ。……それは覚えていない写真だ」
「へええー、こっちは?」
テーブルの上にアルバムを開いた。赤ちゃんの頃から、幼稚園の卒園までの分まであるようだ。現在の姿とは想像がつかない程の可愛らしい女の子のような男の子が写っていて、驚いた。
「いつから男の子っぽくなったのかな?」
黒崎の面影が出てくる瞬間が楽しみだ。かっこいい男の子が登場するのだろう。2冊目の最初のページは、この家の門の前で撮ったものだった。1冊目と同じく、美少女のような黒崎が立っていた。そして、拓海さんと並んでいる写真を見つけた。
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