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駐車場へ戻った。車に乗り込んでシートベルトを締めていると、黒崎が身を乗り出して来た。頬を撫でながら唇を重ねられた。ごめんねと謝っているかのようだ。何度も繰り返しているから、何も言えないでいた。それをどう受け取ったのか、至近距離のままで見つめられた。
「怒っていないよ?キスするから返事ができなかった。あんたが言いたいのは、ごめんね、だろ?」
「お前の体が大事だ」
「分かっているよ。ありがとう。恥ずかしいから、事前に話してよ。俺の方から先生に聞くし……。いや、言えないけど。もう……」
「夏樹、少し我慢してくれ」
今度は深いキスをされた。驚いたから胸を押すと、その手を握られて動けなくなった。優しい力だ。ときどき息を吸うタイミングを作ってくれた。ムードがないのは仕方がない。まだ難しい。
大丈夫か?という黒崎からの問いかけに、うんと返事をした。その会話の度にキスをして、唇が痺れてきた。軽く笑い声を立てられて、やっと離れた。もう喧嘩しないよ。そう呟くと、黒崎がホッとした顔をしていた。
「怒っていないよ?キスするから返事ができなかった。あんたが言いたいのは、ごめんね、だろ?」
「お前の体が大事だ」
「分かっているよ。ありがとう。恥ずかしいから、事前に話してよ。俺の方から先生に聞くし……。いや、言えないけど。もう……」
「夏樹、少し我慢してくれ」
今度は深いキスをされた。驚いたから胸を押すと、その手を握られて動けなくなった。優しい力だ。ときどき息を吸うタイミングを作ってくれた。ムードがないのは仕方がない。まだ難しい。
大丈夫か?という黒崎からの問いかけに、うんと返事をした。その会話の度にキスをして、唇が痺れてきた。軽く笑い声を立てられて、やっと離れた。もう喧嘩しないよ。そう呟くと、黒崎がホッとした顔をしていた。
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