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ワーーー!
ハラダーーー?
スーツ姿のアナウンサーのメンバー紹介に、会場内が驚きの声が上がった。ざわめきも起きた。遠竹さんが登場したことで歓声があがり、原田さんはどうしたのか?という、原田コールも起こった。そして、久弥の笑い声も聞こえて来た。
遠竹さんがドラムに突っ伏している。その姿が足元のモニターで確認できた。カメラマンが近寄って映しているから、さらに笑いが起こった。
大型モニターにも映し出されたことに気づいたようだ。遠竹さんがドラムスティックを振って、映すのをやめてくれというジェスチャーをやった。それを、司会者がイジった。
「……どなたがドラムを担当してくださるのかーー、皆さん!お気づきですねーー?紹介は必要ありませんね!……ではーー、始めてーー、おーーっと?」
また笑いが起こった。久弥がドラムセットを振り返り、悠人のスタンドマイクから呼びかけた。トンカツ、起きなさい!と。
その愛称が、はっきりと会場内に響き渡ったことに驚いた。この歓声に混ざることなく、クリアに飛んでいった。トレーニングされた声だ。かなり積んでいる。
引退を悩んだことが痛いほど分かった。羽音さんのような発声を披露されては、ここのボーカリストとしては立場がない。感動として受け止めた。
原田さんを送り出して、遠竹さんが出演してくれたことへの感謝を伝えたい。司会者がタイミングよく、遠竹さんの方を向いた。
「……リミテッドの遠竹兼光が担当します!……原田さんがいいですよねーー。仕方ない事情がありまして。いえいえ、怪我ではありませんよ……」
ここで発表をお任せする。原田さんがベテルギウスに加入することを。これはTDDの現リーダーの久弥と、ベテルギウスのリーダー・布川さんの意志だ。原田さんも了承済だ。俺にも意思確認をされた。
その間、悠人が動いてくれていた。大和の気持ちを静めるように話しかけて、遠竹さんとの調整をやった。これは俺の性分だ、キミは話し合いを続けろと、ジャスチャーされた。言葉がなくても伝わってきた。
「……ベテルギウスの新しいドラム担当として、原田さんが加入します!」
ワーーーー!
「……これから契約書にサインするそうです。やーめたと言われないようにしたそうですよ。……声援をありがとうございます!……誰の提案かと?……ここに立っている色気男風の衣装を着た男性のせいです!ナツキさんですよねーー?」
「……えええ?はははい!」
「……話すとイメージが違いますね?」
「……まだトレーニング不足ですよー」
じーんと感動していたから油断した。観客から笑われてしまった。タイミングが遅れたという正木さんの指示が聞こえた。
ベテルギウスのステージ調整のために、ここで時間を引張っぱるそうだ。さっそく司会者からイジられたわけだ。悠人が首を振っているのが分かった。イジられたくないそうだ。
「あれ?この中に入っているのは、本人じゃないのかな?」
「本人ですよ~~」
「やっぱり大学生の子じゃないかー。今日はお兄ちゃんが出てきましたよね。今日の格好を褒めてもらえたの?」
「あれは知り合いの人です!まだ仕事中のはずなんで」
「……どのお兄ちゃんの話なんだい?」
「中山クロウさんのことです。……違うんですか?ソータ君のことですかー」
「みなさーーん!これで、バレましたねーー?」
「え?兄弟だって知らなかったの?言わなきゃよかったよーー」
ナツキーー!
ガンバレーー!
なんてカッコ悪いのか。中山と黒崎という名字の違いだ。策にかかったというのは失礼だ。司会者のイジりと笑いがストレッチになった。
すると、本番GOの合図がきて、いい流れで遠竹さんのドラム音が鳴り響いた。ベースの重低音とリズムギターの針の音も始まった。
悠人がギターフレーズで観客に話しかけるようにすると、一斉に歓声があがった。そして、俺はボーカルとしての第一声をあげた。
ハラダーーー?
スーツ姿のアナウンサーのメンバー紹介に、会場内が驚きの声が上がった。ざわめきも起きた。遠竹さんが登場したことで歓声があがり、原田さんはどうしたのか?という、原田コールも起こった。そして、久弥の笑い声も聞こえて来た。
遠竹さんがドラムに突っ伏している。その姿が足元のモニターで確認できた。カメラマンが近寄って映しているから、さらに笑いが起こった。
大型モニターにも映し出されたことに気づいたようだ。遠竹さんがドラムスティックを振って、映すのをやめてくれというジェスチャーをやった。それを、司会者がイジった。
「……どなたがドラムを担当してくださるのかーー、皆さん!お気づきですねーー?紹介は必要ありませんね!……ではーー、始めてーー、おーーっと?」
また笑いが起こった。久弥がドラムセットを振り返り、悠人のスタンドマイクから呼びかけた。トンカツ、起きなさい!と。
その愛称が、はっきりと会場内に響き渡ったことに驚いた。この歓声に混ざることなく、クリアに飛んでいった。トレーニングされた声だ。かなり積んでいる。
引退を悩んだことが痛いほど分かった。羽音さんのような発声を披露されては、ここのボーカリストとしては立場がない。感動として受け止めた。
原田さんを送り出して、遠竹さんが出演してくれたことへの感謝を伝えたい。司会者がタイミングよく、遠竹さんの方を向いた。
「……リミテッドの遠竹兼光が担当します!……原田さんがいいですよねーー。仕方ない事情がありまして。いえいえ、怪我ではありませんよ……」
ここで発表をお任せする。原田さんがベテルギウスに加入することを。これはTDDの現リーダーの久弥と、ベテルギウスのリーダー・布川さんの意志だ。原田さんも了承済だ。俺にも意思確認をされた。
その間、悠人が動いてくれていた。大和の気持ちを静めるように話しかけて、遠竹さんとの調整をやった。これは俺の性分だ、キミは話し合いを続けろと、ジャスチャーされた。言葉がなくても伝わってきた。
「……ベテルギウスの新しいドラム担当として、原田さんが加入します!」
ワーーーー!
「……これから契約書にサインするそうです。やーめたと言われないようにしたそうですよ。……声援をありがとうございます!……誰の提案かと?……ここに立っている色気男風の衣装を着た男性のせいです!ナツキさんですよねーー?」
「……えええ?はははい!」
「……話すとイメージが違いますね?」
「……まだトレーニング不足ですよー」
じーんと感動していたから油断した。観客から笑われてしまった。タイミングが遅れたという正木さんの指示が聞こえた。
ベテルギウスのステージ調整のために、ここで時間を引張っぱるそうだ。さっそく司会者からイジられたわけだ。悠人が首を振っているのが分かった。イジられたくないそうだ。
「あれ?この中に入っているのは、本人じゃないのかな?」
「本人ですよ~~」
「やっぱり大学生の子じゃないかー。今日はお兄ちゃんが出てきましたよね。今日の格好を褒めてもらえたの?」
「あれは知り合いの人です!まだ仕事中のはずなんで」
「……どのお兄ちゃんの話なんだい?」
「中山クロウさんのことです。……違うんですか?ソータ君のことですかー」
「みなさーーん!これで、バレましたねーー?」
「え?兄弟だって知らなかったの?言わなきゃよかったよーー」
ナツキーー!
ガンバレーー!
なんてカッコ悪いのか。中山と黒崎という名字の違いだ。策にかかったというのは失礼だ。司会者のイジりと笑いがストレッチになった。
すると、本番GOの合図がきて、いい流れで遠竹さんのドラム音が鳴り響いた。ベースの重低音とリズムギターの針の音も始まった。
悠人がギターフレーズで観客に話しかけるようにすると、一斉に歓声があがった。そして、俺はボーカルとしての第一声をあげた。
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