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28-7(黒崎視点)
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18時。
到着時刻に遅れは無く、フランクフルト空港に到着した。そして、入国した。バーテルスビスケットのあるフランクフルト市内までは鉄道で約15分という近さだ。夏樹がいれば乗りたがっていただろう。今回の出張は秘書も他の同行者もいない。式典に参列する以外は、ほとんとプライベートと言ってもいいだろう。しかし、会食の予定が目白押しだ。今度は夏樹と2人でゆっくり観光したい。
空港を出ると、バーテルス氏の姿があった。迎えに来ると聞いていたから、素直に甘えた。俺を見るなり駆け寄ってきた。そして、再会のハグをした。
「圭一!久しぶりだね」
「ああ。ユーリーも。迎えに来て良かったのか?今日は病院の日じゃなかったのか?」
「経過は順調だ。手首の捻挫をするとは思わなかった。もう一ヶ月経つ」
バーテルス氏は先月怪我をしている。うっかり階段を踏み外し、倒れた際に左手首を捻挫している。今日の会食に無理はないだろうか。彼の勤める出版社との会食だ。気兼ねが要らない集まりだとは聞いている。ここで改めて、二葉のことで礼を言いたい。滞在中は楽しかったようだ。
「ユーリー。二葉のことでは世話になった」
「どういたしまして。母も叔母も二葉に夢中だった。店頭に立っている彼女は人気者だったよ。ああ、失礼。彼だね」
「いや、かまわない。ありがとう」
「え?」
「礼を言った。感謝している」
「そうか」
俺が礼を言うのが珍しいと感じたのか。振り返ってみると、彼と同じ反応をする相手が増えている。以前の自分は礼も言わない奴だったようだ。しかし、二葉のことを受け入れてもらえた。夏樹も彼のことが好きだと言っている。夏樹のことでも世話になった。
「今度日本に滞在するときは、父の家を使ってくれ。ただし、父の話し相手にならないといけなくなるが」
「ははは。喜んで。先にホテルに行くだろう?」
「ああ。その前に、夏樹に電話をかける」
日本時間は午前1時だ。夏樹のことだ。起きて待っているだろう。ラインで電話ができるかと来てみると、返事が返ってきた。寝てないという。さっそく電話をかけた。
「夏樹。家の方は変わりないか?」
「黒崎さーーん。遅れずに着いたんだね。お疲れ様!こっちは何もないよ。バーテルスさんには会った?」
「今ここに居る。迎えに来てくれた」
「そうなんだね。お礼を言いたいよ」
「ああ。ユーリー。電話をかわってもらってもいいか?」
「もちろん」
バーテルス氏と夏樹が話し始めた。何度か食事を共にし、打ち解けている。ノアの存在も大きい。夏樹と家のことは何も無くて安心した。今日はバンドのドラム候補の高校生が遊びに来たはずだ。帰国後にゆっくり話を聞くことにする。
到着時刻に遅れは無く、フランクフルト空港に到着した。そして、入国した。バーテルスビスケットのあるフランクフルト市内までは鉄道で約15分という近さだ。夏樹がいれば乗りたがっていただろう。今回の出張は秘書も他の同行者もいない。式典に参列する以外は、ほとんとプライベートと言ってもいいだろう。しかし、会食の予定が目白押しだ。今度は夏樹と2人でゆっくり観光したい。
空港を出ると、バーテルス氏の姿があった。迎えに来ると聞いていたから、素直に甘えた。俺を見るなり駆け寄ってきた。そして、再会のハグをした。
「圭一!久しぶりだね」
「ああ。ユーリーも。迎えに来て良かったのか?今日は病院の日じゃなかったのか?」
「経過は順調だ。手首の捻挫をするとは思わなかった。もう一ヶ月経つ」
バーテルス氏は先月怪我をしている。うっかり階段を踏み外し、倒れた際に左手首を捻挫している。今日の会食に無理はないだろうか。彼の勤める出版社との会食だ。気兼ねが要らない集まりだとは聞いている。ここで改めて、二葉のことで礼を言いたい。滞在中は楽しかったようだ。
「ユーリー。二葉のことでは世話になった」
「どういたしまして。母も叔母も二葉に夢中だった。店頭に立っている彼女は人気者だったよ。ああ、失礼。彼だね」
「いや、かまわない。ありがとう」
「え?」
「礼を言った。感謝している」
「そうか」
俺が礼を言うのが珍しいと感じたのか。振り返ってみると、彼と同じ反応をする相手が増えている。以前の自分は礼も言わない奴だったようだ。しかし、二葉のことを受け入れてもらえた。夏樹も彼のことが好きだと言っている。夏樹のことでも世話になった。
「今度日本に滞在するときは、父の家を使ってくれ。ただし、父の話し相手にならないといけなくなるが」
「ははは。喜んで。先にホテルに行くだろう?」
「ああ。その前に、夏樹に電話をかける」
日本時間は午前1時だ。夏樹のことだ。起きて待っているだろう。ラインで電話ができるかと来てみると、返事が返ってきた。寝てないという。さっそく電話をかけた。
「夏樹。家の方は変わりないか?」
「黒崎さーーん。遅れずに着いたんだね。お疲れ様!こっちは何もないよ。バーテルスさんには会った?」
「今ここに居る。迎えに来てくれた」
「そうなんだね。お礼を言いたいよ」
「ああ。ユーリー。電話をかわってもらってもいいか?」
「もちろん」
バーテルス氏と夏樹が話し始めた。何度か食事を共にし、打ち解けている。ノアの存在も大きい。夏樹と家のことは何も無くて安心した。今日はバンドのドラム候補の高校生が遊びに来たはずだ。帰国後にゆっくり話を聞くことにする。
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