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……悠人君、こっちも食べるといい。
……ありがとうございます。
……ゆうとー、カボチャのおかわりは?
今夜は夏樹と黒崎さんとの3人で、ダイニングテーブルを囲んでいる。昼ご飯をご馳走になり、至福の晩ご飯もご馳走になっている。和食系メインの料理だ。商店街のテイクアウト専門店で買ってきた料理もある。俺が好きそうな和風チキン南蛮を用意してくれた。
炊飯器がフル活動のようだ。どんぶりに山盛りのご飯をおかわりすると、黒崎さんが3杯目に差し掛かっていた。小さなお茶碗を持った夏樹が笑っている。食べる量が極端に違う。
「黒崎さん。悠人。おかわりはもういいの?」
「うん。お腹いっぱいだよ」
「俺もこれでいい」
「りょーかい。明日はパンにするからね。悠人が持ってきてくれた、かぼちゃ食パン」
「それは二人で食べてよー」
「せっかくだから。晩ご飯の支度を手伝ってくれたし」
「それは当たり前だよー」
「はいはい。デザートを食べようねえ」
「ほお……。美味しそうだな」
食べ終わった頃にデザートを頂いた。サッパリした和菓子だ。黒崎さんは甘いものを食べないから、夏樹と2人で食べた。
学食にいる時と同じように並んで座っているのに、今日の夏樹はイメージが違う。どこかのお母さんのようだ。大学では ”インテリジェンス・イケメンの夏樹君”なのに。
それには身に着けているエプロンの影響が大きいだろう。どこで売っているのかと不思議になるデザインだ。淡いピンクの生地の裾には、フリルが付いている。後ろで結んでいる紐は、リボンのように見える。何枚のコレクションがあるのだろう?
「なつきー、エプロンは何枚あるんだよ?」
「全部で30枚ぐらい。メインは5枚だよ~」
「うひぇー?」
「季節によって衣替えしているんだよ。今は寒いから厚手の生地。使いきれないからさ。黒崎さんには似合わないし……」
「へへへ……。怖いものがあるよ」
「ほら、新しいエプロンを探しているよ~」
「ひいいいいっ」
どうしよう?ここにも変態がいたようだ。黒崎さんが見ているパソコン画面には、エプロンが表示されている。仕事の書類か新聞でも読んでいるのかと思っていたのに。
まるで早瀬のようだ。あの人は真剣な顔で、スリッパを探している。すると、黒崎さんの携帯から着信音が鳴った。すぐに静かにすると、黒崎さんから気を遣うなと微笑まれた。
(なんてカッコいいんだろう?寡黙で優しい人だもんな。俺にとっては理想の男性像だーー)
俺が感動していると、夏樹からツッコミを受けた。
「そんなに素敵なのかよ?」
「うん。寡黙で優しくて低い声だね。憧れるよ」
「早瀬さんも素敵じゃん……」
「なんで?」
「ベッドとか甘いだろ?どこでもさ……」
「へえ?え?」
「ヒャーーーッ」
何を想像しているのだろう?夏樹がエロい大学生に変化している。イケメンが台無しだ。たまにだが、うっとりして早瀬のことを語るときがある。何か誤解をしているだろう。
「何か理想を求めてるわけ?」
「うちの黒崎さんはムードがないもん。外では素っ気ないしさ~。早瀬さんはドバーッて感じだろ?甘さ控えめじゃなくてさ」
「控えめにしてほしいんだって」
「なんでだよ~?」
「恥ずかしいからだよ!」
人前だろうが暗闇だろうが同じだ。いつもベタベタされている。クールな男でいたい自分にとっては、不味い問題だ。困っているのに嬉しくて堪らない。嫌がっているふりをしながらも、心の中は正反対だという矛盾がある。
……ありがとうございます。
……ゆうとー、カボチャのおかわりは?
今夜は夏樹と黒崎さんとの3人で、ダイニングテーブルを囲んでいる。昼ご飯をご馳走になり、至福の晩ご飯もご馳走になっている。和食系メインの料理だ。商店街のテイクアウト専門店で買ってきた料理もある。俺が好きそうな和風チキン南蛮を用意してくれた。
炊飯器がフル活動のようだ。どんぶりに山盛りのご飯をおかわりすると、黒崎さんが3杯目に差し掛かっていた。小さなお茶碗を持った夏樹が笑っている。食べる量が極端に違う。
「黒崎さん。悠人。おかわりはもういいの?」
「うん。お腹いっぱいだよ」
「俺もこれでいい」
「りょーかい。明日はパンにするからね。悠人が持ってきてくれた、かぼちゃ食パン」
「それは二人で食べてよー」
「せっかくだから。晩ご飯の支度を手伝ってくれたし」
「それは当たり前だよー」
「はいはい。デザートを食べようねえ」
「ほお……。美味しそうだな」
食べ終わった頃にデザートを頂いた。サッパリした和菓子だ。黒崎さんは甘いものを食べないから、夏樹と2人で食べた。
学食にいる時と同じように並んで座っているのに、今日の夏樹はイメージが違う。どこかのお母さんのようだ。大学では ”インテリジェンス・イケメンの夏樹君”なのに。
それには身に着けているエプロンの影響が大きいだろう。どこで売っているのかと不思議になるデザインだ。淡いピンクの生地の裾には、フリルが付いている。後ろで結んでいる紐は、リボンのように見える。何枚のコレクションがあるのだろう?
「なつきー、エプロンは何枚あるんだよ?」
「全部で30枚ぐらい。メインは5枚だよ~」
「うひぇー?」
「季節によって衣替えしているんだよ。今は寒いから厚手の生地。使いきれないからさ。黒崎さんには似合わないし……」
「へへへ……。怖いものがあるよ」
「ほら、新しいエプロンを探しているよ~」
「ひいいいいっ」
どうしよう?ここにも変態がいたようだ。黒崎さんが見ているパソコン画面には、エプロンが表示されている。仕事の書類か新聞でも読んでいるのかと思っていたのに。
まるで早瀬のようだ。あの人は真剣な顔で、スリッパを探している。すると、黒崎さんの携帯から着信音が鳴った。すぐに静かにすると、黒崎さんから気を遣うなと微笑まれた。
(なんてカッコいいんだろう?寡黙で優しい人だもんな。俺にとっては理想の男性像だーー)
俺が感動していると、夏樹からツッコミを受けた。
「そんなに素敵なのかよ?」
「うん。寡黙で優しくて低い声だね。憧れるよ」
「早瀬さんも素敵じゃん……」
「なんで?」
「ベッドとか甘いだろ?どこでもさ……」
「へえ?え?」
「ヒャーーーッ」
何を想像しているのだろう?夏樹がエロい大学生に変化している。イケメンが台無しだ。たまにだが、うっとりして早瀬のことを語るときがある。何か誤解をしているだろう。
「何か理想を求めてるわけ?」
「うちの黒崎さんはムードがないもん。外では素っ気ないしさ~。早瀬さんはドバーッて感じだろ?甘さ控えめじゃなくてさ」
「控えめにしてほしいんだって」
「なんでだよ~?」
「恥ずかしいからだよ!」
人前だろうが暗闇だろうが同じだ。いつもベタベタされている。クールな男でいたい自分にとっては、不味い問題だ。困っているのに嬉しくて堪らない。嫌がっているふりをしながらも、心の中は正反対だという矛盾がある。
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