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17時半。
ステージの後、スイーツの出店の前でワッフルを食べているところだ。さっきのことを思い出している。ステージの後で早瀬の元へ行くと、物影へ連れて行かれて抱きしめられた。よくやったと褒めてもらった後、明日に備えて、今夜は早く寝ようと言われた。そして、ビュッフェは明後日にしようと言われた。何かが変だと違和感を持った。
(……今日のステージは佐久弥が計画した。ボーカルが到着していても、君たちにステージを頼む予定だったそうだ)
(……明日が本番なのに)
(どれだけ楽しそうにステージをやるのか、佐久弥は自分の目で見たかったそうだ。実は黒崎家の方からデビューを断られそうになっていたんだ。そこで、高宮さんを連れてきて、外堀を埋めたそうだ)
(夏樹はやりたがっているんだ。黒崎さんは応援していないの?)
(今日のステージで決断したそうだ。応援すると言ってもらえた。悠人君と楽しそうに踊っていたからだよ)
(そうだったんだね……)
(俺は途中で気が付いたけど、あえて話をしなかった。君たちの力を見てもらいたかった。気がついていたんだろう?)
(うん。佐久弥と高宮さんが並んで座っていたからだよ)
(ごめんね。黙っていて)
そんなことないよ。ありがとう。そう伝えようとしても、首を振られるばかりだった。さっきのことを考えているうちに、夏樹がお菓子を買ってきていた。そして、俺に勧めてくれた。
「ゆうとー。ワッフルが冷めるよ?」
「ほんとだ。でも、お腹が張ってきたんだよ」
「そっか。……お客さんの層が変わってきたね?」
出店が並ぶカフェスペースで休憩している。買って来たスイーツを食べながら、早瀬の仕事が終わるのを待っている。俺の方こそ、夏樹に黙っていることがあるから後ろめたい。この件も早瀬から謝られた。夏樹に黙っていることを頼まれた。夏樹のことを引っ張るためだ。しかし、早瀬が自分自身を苦しめているように思える。
「今夜はどこへ食事に行くの?」
「明後日に変えたんだ。裕理さんが疲れているからだよ。忙しかったから」
「何か変だよ?何を黙っているんだよ?」
どうしよう。夏樹はお見通しだ。鈍いようで鋭い目を持っている。何を言っても驚かないのは分かっている。
今回の件なら、冷静に受け止めるだろう。それでも言わない。何と答えるべきかと思いめぐらせて、いいことを思いついた。昨夜言われたことだ。恥ずかしいが仕方がない。相談したいと思っていた。前に一回やったことがあるが、もう一回やってくれと言われていることだ。
「裕理さんに何が欲しいのか聞いたら、やってほしいことがあるって言われたんだ。浴衣を着崩してベッドに座ってほしいって……」
「それは前から言われていることだよね?他に何かあるんだろ?」
「うん。だだだだ……終わった後には……」
「大根……、すり終わった後?」
「違うよーー。抱かれた後も浴衣を着崩して、朝まで寝てくれっていう要望なんだ!」
「ヒョーーーー」
どうしよう?勢いよく立ち上って打ち明けたことで、周りの視線を浴びてしまった。真っ赤な顔をして狼狽えれば、ますます恥ずかしいことを口走ったと認めたことになる。夏樹が近くの店から冷たいおしぼりを借りてきて、差し出してきた。
「ゆうとー。これで顔を拭くといいよ。顔が赤いのが収まるからね。そうだ、隠してあげるよ!」
「わわわ、いいってばーー。もっと注目を集めるから!別の場所へ行こうよ。げええええっ」
「あれー?広げた時にクリームが付いたんだね~。こっちで拭いてあげる」
「ひいいいいっ。はちみつが付いているやつだよーー」
どのおしぼりも食べ物がついていた。夏樹は本気でやっている。悩むのがアホらしくなり、アイスコーヒーを飲んで気持ちを落ち着けた。そろそろ早瀬が迎えに来る頃だから、最後に何か見ておきたい。
ステージの後、スイーツの出店の前でワッフルを食べているところだ。さっきのことを思い出している。ステージの後で早瀬の元へ行くと、物影へ連れて行かれて抱きしめられた。よくやったと褒めてもらった後、明日に備えて、今夜は早く寝ようと言われた。そして、ビュッフェは明後日にしようと言われた。何かが変だと違和感を持った。
(……今日のステージは佐久弥が計画した。ボーカルが到着していても、君たちにステージを頼む予定だったそうだ)
(……明日が本番なのに)
(どれだけ楽しそうにステージをやるのか、佐久弥は自分の目で見たかったそうだ。実は黒崎家の方からデビューを断られそうになっていたんだ。そこで、高宮さんを連れてきて、外堀を埋めたそうだ)
(夏樹はやりたがっているんだ。黒崎さんは応援していないの?)
(今日のステージで決断したそうだ。応援すると言ってもらえた。悠人君と楽しそうに踊っていたからだよ)
(そうだったんだね……)
(俺は途中で気が付いたけど、あえて話をしなかった。君たちの力を見てもらいたかった。気がついていたんだろう?)
(うん。佐久弥と高宮さんが並んで座っていたからだよ)
(ごめんね。黙っていて)
そんなことないよ。ありがとう。そう伝えようとしても、首を振られるばかりだった。さっきのことを考えているうちに、夏樹がお菓子を買ってきていた。そして、俺に勧めてくれた。
「ゆうとー。ワッフルが冷めるよ?」
「ほんとだ。でも、お腹が張ってきたんだよ」
「そっか。……お客さんの層が変わってきたね?」
出店が並ぶカフェスペースで休憩している。買って来たスイーツを食べながら、早瀬の仕事が終わるのを待っている。俺の方こそ、夏樹に黙っていることがあるから後ろめたい。この件も早瀬から謝られた。夏樹に黙っていることを頼まれた。夏樹のことを引っ張るためだ。しかし、早瀬が自分自身を苦しめているように思える。
「今夜はどこへ食事に行くの?」
「明後日に変えたんだ。裕理さんが疲れているからだよ。忙しかったから」
「何か変だよ?何を黙っているんだよ?」
どうしよう。夏樹はお見通しだ。鈍いようで鋭い目を持っている。何を言っても驚かないのは分かっている。
今回の件なら、冷静に受け止めるだろう。それでも言わない。何と答えるべきかと思いめぐらせて、いいことを思いついた。昨夜言われたことだ。恥ずかしいが仕方がない。相談したいと思っていた。前に一回やったことがあるが、もう一回やってくれと言われていることだ。
「裕理さんに何が欲しいのか聞いたら、やってほしいことがあるって言われたんだ。浴衣を着崩してベッドに座ってほしいって……」
「それは前から言われていることだよね?他に何かあるんだろ?」
「うん。だだだだ……終わった後には……」
「大根……、すり終わった後?」
「違うよーー。抱かれた後も浴衣を着崩して、朝まで寝てくれっていう要望なんだ!」
「ヒョーーーー」
どうしよう?勢いよく立ち上って打ち明けたことで、周りの視線を浴びてしまった。真っ赤な顔をして狼狽えれば、ますます恥ずかしいことを口走ったと認めたことになる。夏樹が近くの店から冷たいおしぼりを借りてきて、差し出してきた。
「ゆうとー。これで顔を拭くといいよ。顔が赤いのが収まるからね。そうだ、隠してあげるよ!」
「わわわ、いいってばーー。もっと注目を集めるから!別の場所へ行こうよ。げええええっ」
「あれー?広げた時にクリームが付いたんだね~。こっちで拭いてあげる」
「ひいいいいっ。はちみつが付いているやつだよーー」
どのおしぼりも食べ物がついていた。夏樹は本気でやっている。悩むのがアホらしくなり、アイスコーヒーを飲んで気持ちを落ち着けた。そろそろ早瀬が迎えに来る頃だから、最後に何か見ておきたい。
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