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26-17(早瀬視点)
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ワーーーーーー!
サクヤーーー、ナツキーーー!
ユウトーーー、アニキーーー!
大歓声の中にいる。悠人が大きく手を振り、観客の歓声に応えている。大型モニターには、両目から涙を流した姿が映し出されている。佐久弥は ”力尽きた” というジェスチャーをして、笑いを取っている。そして、夏樹が愛情うちわを振りかざした。隣にいる莉奈がメンバーに手を振っている。
「お兄ちゃん!光線が撃ち込まれたわね。行くぞ!兄弟って!サイコー!」
「りなーー。ジャンプしろ。疲れたら背負ってやる」
「おーーーー!」
「ははは。いいぞーー。いい子マン!」
悠人には救われてばかりだ。七転び八起きの夏椿であり、天使でもある。お手伝い業のレスキュー天使だ。回転木馬のように表情を変えている。シブいブルースロックの音色、ひまわりのような笑顔。そそっかしくて動き回り、今はメンバーの身体を支えている。しっかりした顔つきで。
あの日のキミ。メッセージを受け取ったよ。
ありがとう。
会場内からの歓声が落ち着いてきた。夏樹がマイク越しに声を張り上げた。ものすごい騒ぎになった。愛していると言ったからだ。悠人への悲鳴も大きい。女性がキャーキャー悲鳴をあげている。誇らしいのに複雑な気分だ。
「……‥みなさーーん!こんばんはーーー!」
こんばんはーーー!
夏樹が代表して、観客に語りかけてきた。緊張のかけらも感じられない上に、プロのミュージシャンにしか見えない。なぜか悠人があたふたと佐久弥から逃げているから、会場内に笑いが起こった。これでキャラクターが決まったも同然だ。
「……‥アンコールに応えてもいいですかーー?」
いいよーーー!
「……俺たちが尊敬する、先輩の楽曲を演奏します!ベテルギウス、新曲!……そのままのあなたが大好きーー!」
ワーーーーー!
シャウトに答えた観客からの声援で会場内が揺れた。500人の力は大きい。夏樹、悠人、佐久弥の笑顔が答えだろう。悠人の笑顔が花咲き、強いオーラを放った。
「……かぶれーーーー!俺が許すーーー!苦情はナッシングーー!」
あにきーーーー!
仁王立ちになった夏樹の頭上からは、2Lのペットボトルの水が浴びせられた。やっているのは佐久弥だ。悠人にもやろうとするとケリを入れられた。ドッと笑いが起きている。その声が拾われて、500人の観客へと悲鳴を披露した。
「……‥ひいいいいっ。強要だーーー!」
ワーーーーー!
ひいいいいいいー!
「……‥うひぇ?げええええっ、あああーーー」
ひいいいいいーー!
げええーーーーー!
パチパチパチ!!
打ち上げステージと同じだろう。夏樹がジャケットを脱ぎ始めた。悠人がギターを構えて、ドラムとベースに合図を送っている。動揺していたくせに、すぐに気持ちを切り替えて土台を支えている。この姿にも定評がある。いつかリーダーとしてバンドを立ち上げるだろう。その日が楽しみだ。
「……ボーカル!なつきーー、ぬげー!上半身だけだーー!」
「……トリャーーー!」
トリャーーー!
「……いくぞーー!おらぁーー!兄弟ーーー!」
ワーーーー!
「……みんないくぞーーー!やっちまおうぜーーー!わたしで……いいのかなーー?おーーー!……‥」
ドーーーン!
「……‥わたしでいいのかなー?yeah!yeah!yeah!……困らせてごめんね!……yeah!yeah---!……」
アニキーーー!ついていくよーーー!
夏樹の歌声に驚いた。ドスの利いた低音を出している。悠人がブルース調の演奏を披露して、佐久弥が静かにリズムを刻んでいる。2人に思うとおりにやらせるために。どんなことが起きてもフォローするという意思表示だ。
アイドルのようなノリだ。悠人が飛び跳ねている。全くの違和感がない。観客もノッている。キミこそ可視光線だ。いろんなカラーを持っている。ぶっ倒れるまでやれ。迎えにいってやる。
演奏が終了した後、サポートメンバーを入れて、5人で両手をつなぎ合った。掛け声に合わせてジャンプをして喝采を浴びていた。汗と水と涙にぬれた笑顔が輝いていた。
(悠人、迎えに行くよ……)
席から立ち上がり、号泣している遠藤さんを伴い、ステージサイドに向かった。黒崎が夏樹の母親のことを促している。心臓が守られたことへの涙だ。家族と肩を寄せ合っていた。
サクヤーーー、ナツキーーー!
ユウトーーー、アニキーーー!
大歓声の中にいる。悠人が大きく手を振り、観客の歓声に応えている。大型モニターには、両目から涙を流した姿が映し出されている。佐久弥は ”力尽きた” というジェスチャーをして、笑いを取っている。そして、夏樹が愛情うちわを振りかざした。隣にいる莉奈がメンバーに手を振っている。
「お兄ちゃん!光線が撃ち込まれたわね。行くぞ!兄弟って!サイコー!」
「りなーー。ジャンプしろ。疲れたら背負ってやる」
「おーーーー!」
「ははは。いいぞーー。いい子マン!」
悠人には救われてばかりだ。七転び八起きの夏椿であり、天使でもある。お手伝い業のレスキュー天使だ。回転木馬のように表情を変えている。シブいブルースロックの音色、ひまわりのような笑顔。そそっかしくて動き回り、今はメンバーの身体を支えている。しっかりした顔つきで。
あの日のキミ。メッセージを受け取ったよ。
ありがとう。
会場内からの歓声が落ち着いてきた。夏樹がマイク越しに声を張り上げた。ものすごい騒ぎになった。愛していると言ったからだ。悠人への悲鳴も大きい。女性がキャーキャー悲鳴をあげている。誇らしいのに複雑な気分だ。
「……‥みなさーーん!こんばんはーーー!」
こんばんはーーー!
夏樹が代表して、観客に語りかけてきた。緊張のかけらも感じられない上に、プロのミュージシャンにしか見えない。なぜか悠人があたふたと佐久弥から逃げているから、会場内に笑いが起こった。これでキャラクターが決まったも同然だ。
「……‥アンコールに応えてもいいですかーー?」
いいよーーー!
「……俺たちが尊敬する、先輩の楽曲を演奏します!ベテルギウス、新曲!……そのままのあなたが大好きーー!」
ワーーーーー!
シャウトに答えた観客からの声援で会場内が揺れた。500人の力は大きい。夏樹、悠人、佐久弥の笑顔が答えだろう。悠人の笑顔が花咲き、強いオーラを放った。
「……かぶれーーーー!俺が許すーーー!苦情はナッシングーー!」
あにきーーーー!
仁王立ちになった夏樹の頭上からは、2Lのペットボトルの水が浴びせられた。やっているのは佐久弥だ。悠人にもやろうとするとケリを入れられた。ドッと笑いが起きている。その声が拾われて、500人の観客へと悲鳴を披露した。
「……‥ひいいいいっ。強要だーーー!」
ワーーーーー!
ひいいいいいいー!
「……‥うひぇ?げええええっ、あああーーー」
ひいいいいいーー!
げええーーーーー!
パチパチパチ!!
打ち上げステージと同じだろう。夏樹がジャケットを脱ぎ始めた。悠人がギターを構えて、ドラムとベースに合図を送っている。動揺していたくせに、すぐに気持ちを切り替えて土台を支えている。この姿にも定評がある。いつかリーダーとしてバンドを立ち上げるだろう。その日が楽しみだ。
「……ボーカル!なつきーー、ぬげー!上半身だけだーー!」
「……トリャーーー!」
トリャーーー!
「……いくぞーー!おらぁーー!兄弟ーーー!」
ワーーーー!
「……みんないくぞーーー!やっちまおうぜーーー!わたしで……いいのかなーー?おーーー!……‥」
ドーーーン!
「……‥わたしでいいのかなー?yeah!yeah!yeah!……困らせてごめんね!……yeah!yeah---!……」
アニキーーー!ついていくよーーー!
夏樹の歌声に驚いた。ドスの利いた低音を出している。悠人がブルース調の演奏を披露して、佐久弥が静かにリズムを刻んでいる。2人に思うとおりにやらせるために。どんなことが起きてもフォローするという意思表示だ。
アイドルのようなノリだ。悠人が飛び跳ねている。全くの違和感がない。観客もノッている。キミこそ可視光線だ。いろんなカラーを持っている。ぶっ倒れるまでやれ。迎えにいってやる。
演奏が終了した後、サポートメンバーを入れて、5人で両手をつなぎ合った。掛け声に合わせてジャンプをして喝采を浴びていた。汗と水と涙にぬれた笑顔が輝いていた。
(悠人、迎えに行くよ……)
席から立ち上がり、号泣している遠藤さんを伴い、ステージサイドに向かった。黒崎が夏樹の母親のことを促している。心臓が守られたことへの涙だ。家族と肩を寄せ合っていた。
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