令嬢の皮を被ったヘビースモーカー、侍女に化けて敵情視察。〜猫を拾ってタバコを吸っていただけなのに、なぜか次期伯爵に愛の告白をされました〜 

御厨そら

文字の大きさ
6 / 6

第6話 あやしいヒ・ミ・ツ

しおりを挟む
 その様子を、庭師や下男たちが怪訝そうに見ていた。
 ウーゴ、マリエッタ、そしてナーディア侍女長の姿もあった。屋敷の玄関先では、ライネーリ伯爵夫妻と双子のルチア、ミーアがこちらを注視している。


​     ◇


​ 七歳の私は怒り狂っていた。寝ている間にフィオレが私の髪の毛をバッサリ切るなんて! そんな馬鹿なことをする子には思えなかったから、ショックだった。

 いつも私のそばにべったり引っ付いていた子が、初めて反抗したのだ。私はフィオレをぶん殴ってやろうかと思ったけれど、やめた。
 だってフィオレは可愛いんだもん。私がこの世で一番好きな妹なのよ。

 あのティーパーティーでフィオレの顔に落書きしたのは、愛情の裏返しよ。五歳のフィオレは天使のように可愛くて、パーティーの話題を独り占めした。
 私はフィオレの可愛さがみんなに知れ渡るのが嫌だった。あのかわいさは私だけのものにしたかった。独占したかったの。

 だから、フィオレの顔に無茶苦茶な化粧を施した。もちろんフィオレは悪意と受け取ったけれど、それは間違いよ。

 ──私は、フィオレを誰よりも愛していた。

​ 私が黒髪おかっぱのカツラを被って一週間後、フィオレは流行り病にかかった。

 夜中、薄暗い廊下から、わずかに開いたドアの隙間に目を凝らす。

 ベッドに横たわるフィオレの顔は、燃え上がる火のように赤く火照っていた。肺を削るような荒い呼吸が絶え間なく続き、胸の上下が激しい。

 ​医者が重い足取りで立ち上がり、ゆっくりと首を振った。

「今夜が峠です」

 その言葉が落ちた瞬間、隣で目を腫らしていた母の膝が折れそうになる。父が咄嗟にその身体を支え、いたわるように肩を抱いた。 二人は医者に促されるまま、縋るような背中を見せて隣の部屋へと消えていく。

 ​ぽっかりと空いた空白。静寂の中、私は音を殺して部屋に足を踏み入れた。

「フィオレ、大丈夫?」

 ​枕元の椅子に腰を下ろすと、不規則だった呼吸がふっと止まった。フィオレの視線が彷徨い、こちらの姿を捉える。

​「お姉ちゃん……ごめんなさい。カツラ、早く取れるといいね」
 ​胸の奥がぎゅっと縮む。喉を突き上げる塊を飲み込み、視線を逸らさずに言葉を返した。

​「そんなことどうだっていい。いいフィオレ、あなたとはもっと激しい喧嘩をしたいの。みんなを呆れさせようよ」

 ​フィオレの唇が、かすかに震えて弧を描いた。

​「それ面白そう。いいの、お姉ちゃんをけちょんけちょんにやっつけるよ」

​「受けて立つ。私は強いよ」

​「分かってる。お姉ちゃんのことは、私が一番知ってるもん」
 ​繋いだ指先に、かすかな力がこもる。

 その時、壁の向こうから慌ただしい足音が響いてきた。両親が戻ってくる気配に、私はそっと手を離し、立ち上がる。

​「じゃ、明日ね」

 ​背後から、消え入りそうな声が届いた。

​「お姉ちゃん……大好き」


​翌朝、フィオレは静かに息を引き取った。

​ 葬儀が終わってからずっと、私はフィオレのベッドで眠った。フィオレの体温を感じたかったのだと思う。可哀想なフィオレ、あなたの代わりに私が死ねばよかった。涙を流しながら眠りについた。

​ 翌朝、私の変調に気づいたのは母のジルダだった。朝食のテーブルについている私を見て、彼女は驚いていた。

​「そこはフィオレの席でしょ。自分の席に座りなさい」

「ここが私の席よ」

​「どういうことだ。お前の席は隣じゃないか」
 対面の父・マゼッティ男爵が言った。

​「なんで? 隣はお姉ちゃんの席じゃない。フィオレの席はいつも真ん中よ。そうよね、お姉ちゃん」
 私は隣の空席に話しかけた。実際には、そこには誰も座っていない。

​「ほら、お姉ちゃんもそうだって言ってるわ」
​ 父は執事のパガーニに目配せした。困った時に頼りになる男だ。

「フィオレ様、今喋っていらっしゃったのはルイーザ様ですか?」

「うん、お姉ちゃんだよ。なんでそんなこと聞くの?」
​ 父と母が、お互いの顔を見合わせた。

​ 私はフィオレを取り込んだつもりだった。もちろん、そんなことが不可能だとは百も承知。フィオレの肉体が消えて魂が彷徨っているのなら、私の体を捧げるつもりで、フィオレの振りをしてみせた。七歳の子供が考えた、精一杯の献身だった。

 大人たちには、不謹慎な悪ふざけにしか見えなかっただろう。父や母は露骨に嫌な顔をして私を叱った。

 しかし、私はフィオレの振りをやめなかった。やめたら、本当にフィオレがこの世から消えてしまう。私がフィオレを演じることで、妹がこの世に存在していた爪痕を残す。それが私の使命だと思ったのだ。

​ 家ではフィオレ、外ではルイーザ。奇妙な二重生活が始まった。ルイーザでいなければならない場面ではルイーザに、フィオレが必要な場面ではフィオレになった。喋り方、性格までフィオレそっくりになった。もはや演技の域を超え、私自身もフィオレと共存している感覚に陥った。

​ ある日、霊媒師がやってきた。父がツテを頼って見つけた人物だという。

​「おぬしは、妹の霊に取り憑かれておる!」
​ その言葉に父は蒼白になり、母は泣き崩れた。

 やれやれ、こんなお婆さんを呼んでどうするのよ。除霊? 好きにすればいいわ。

 私は丸テーブルの椅子に座らされた。向かいのお婆さんは物凄く怖い顔で私を睨み、水晶玉を見ながら呪文のようなものを唱えている。額から汗が吹き出した。

「むむむっ、手強いぞ。この女の子の霊は、お姉さんに執着しておる!」

 嘘よ。執着しているのは私の方なのに。

​「ええい! 妹よ、おぬしの居場所はそこではない。天国の扉は開いておる。早く行くがよい!」

​ 霊媒師が私に向かって叫んだ。私は呆れた顔で彼女を見つめた。

​「よせ、わしはおぬしのために……」
​ 突如、霊媒師の様子がおかしくなった。小刻みに震え、口から泡を吹き出したかと思うと、椅子から転げ落ちて気絶したのだ。
 

 しばらくして気がついた彼女は、怯えたように言った。

「──マゼッティ男爵、妹の魂を無理に引き離すことは諦めるのじゃ。二人の絆は強烈だ。無理やり別れさせれば、姉は死を選ぶであろうぞ」

 それ以来、私の振る舞いは聖域(アンタッチャブル)となった。私の「妹ごっこ」が公認されたのだ。


 十三歳で貴族学校に入学した。二つ上の先輩にジェラルドがいた。彼は入学当初から私に目をつけていたらしく、教室の周りをよくうろついていた。

 私はジェラルドと交際することになった。フィオレ(の中の意識)に話すと、賛成してくれた。私のことが大嫌いなくせに、やはり女の子らしく恋愛には関心があるみたいね。

 十八歳で卒業。ジェラルドはすぐにプロポーズしてくれた。私は自分一人が幸せになっていいのか悩み、返事を引き延ばしていた。二年が過ぎ、ついに我慢の限界を迎えたジェラルドに、ライネーリ伯爵邸へと呼び出された。

​「ジェラルド、あなたのことは好きじゃないの。もし強引に政略結婚に持ち込むなら、自殺するわ」

 本当は愛している。でもフィオレを思うと、一歩が踏み出せない。
​ こうして結婚の話は一度白紙になった。私はジェラルドに提案した。「振られた」と噂されるのはあなたのプライドが許さないでしょうから、あなたが私を振ったことにしましょう、と。

​ ジェラルドは頷いた。
 しかし、何の因果か、フィオレがライネーリ伯爵邸に潜入することになった。私はただ、見守ることに決めたのだ……。


​     ◇


 門の前でジェラルドに引き止められた。左手首をがっしりと握られている。

​「僕のこと、嫌いじゃないよね?」

​「……はい」
​ 思わず本音が漏れた。

​「だったら、出て行くことは認めない。フィオレ・マゼッティ!」

​ バレていた。「モニカ」ではなく、本名を呼ばれた。

「もういい加減、カツラを取ったらどうだい」

​ ジェラルドが手を離した。微妙な空気が流れる。
 もしかして、彼は最初から知っていたのかしら。だとしたら、私はただのピエロじゃない。

​ 私はカツラを取った。
 ブロンドが風になびき、周囲の下男たちが感嘆の声をあげた。

​「モニカはカツラをしていたのか!」

「なんて綺麗な髪。うわー、美人だったんだな」

​「やっと本物のフィオレと面会できた。これで、君にプロポーズできる」
​ えっ、何を言っているの。ジェラルドは姉ルイーザの元婚約者じゃない。私が姉から男を奪うような真似、できるわけないでしょ。

「フィオレ、僕と結婚してください」

​ ジェラルドが片膝をつき、右手を差し出した。この手を握れば、プロポーズを受けたことになる。惹かれていたのは事実。姉の元婚約者が、こんなに魅力的だなんて思わなかった。

​ 心がぐらつく。すると、私の意志に反して右手が動いた。

​『フィオレがOKなら、結婚しましょう』
​ 頭の中に、姉・ルイーザの声が響いた。

​『お姉ちゃん、そんなことできないわ!』

『いいのよ。フィオレは私、私はフィオレなの。あなたが幸せになることが、私の幸せなのよ』

​ ジェラルドが私の体を抱きしめた。「結婚しよう、フィオレ!」


​ ──そうだ。私はジェラルドに秘密を打ち明けていたのだ。亡くなった妹の人格が私の中にあり、彼女の幸せのために生きていることを。そうしたら、彼は言ったのだ。

​「だったら、君とフィオレ、二人と一緒に結婚すればいい。僕は二人とも愛することができると思う」

​ 生身の姉妹なら重婚だが、心の中なら問題ない。だが、相性がある。もしフィオレ(の意識)がジェラルドを嫌えばすべては水泡に帰す。だから試すために、彼女を侍女として潜り込ませた。時間をかけて相性を見る。それが私、ルイーザの策略だったのだ。

​「はい」

​ フィオレはプロポーズを受け入れた。周囲から拍手が沸き起こる。

「おめでとう、モニカ!」

「やっぱり貴族の娘だと思ってたよ」

​ 私の変装は何だったの。うまく紛れ込んだつもりだったけれど、みんな気づいていたのね。
​ ジェラルドの家族に紹介された。
 双子のルチアとミーアが私の髪を興味深げに見ている。弟のラウロははにかんでいる。ライネーリ伯爵夫妻もにこやかだ。

​「半年間、君をじっくり見てきたが、わが家に迎えるのに申し分ない人物だとわかったよ」
​ こそばゆい。でも、フィオレのままで結婚はできない……。あの書斎で見た

「フィオレ死亡」の報告書が、喉に刺さった棘のように気になっていた。
 


 砂利を踏む音が、静寂を際立たせる。耳に届くのは、湿った風が通り抜ける音と、重なり合う葉が鳴らす乾いたささめきだけ。

 休日の墓地は、余計な音をすべて拒絶していた。
​一族の墓所は、貴族の矜持を保つように隅々まで整えられている。手入れの行き届いた石造りの並びを、一つずつ視界に収めていく。

 厚く苔の乗った古い石碑や、角が丸く削れ、朽ちかけた彫刻。時の重みがそこには積み上がっていた。

 ​その列の端に、周囲とは明らかに質感の違う、真新しい墓石が立っている。

 ​小ぶりなその墓の前で、膝をついた。冷たい石の表面に指先を滑らせ、そこに刻まれた文字を凝視する。


 ​フィオレ・マゼッティ。


 ​間違いなく、私の名前だ。
 ​滑らかな石の溝を、人差し指でなぞる。指先に伝わる硬質な感触が、事実を突きつけてくる。
 私は間違いなく死んでいた。戸籍の上でも、この社会の理の上でも、私はこの世に存在していない。

 ​どくん、と胸の奥が跳ねた。肋骨の裏側で暴れる鼓動が、掌にまで響いてくる。生きているのに、存在しない。血の通った身体を置き去りにして、世界が私を葬っている。


 ​──その不可思議の扉を開けた。


​ その瞬間、すべてが走馬灯のように蘇った。

 私はフィオレではない。ルイーザなのだ、と。


     ◇


​ 結婚式が挙げられた。形式上はルイーザの式だが、私はフィオレのままだった。ルイーザは現れなかった。

 私の記憶はフィオレだが、肉体はルイーザ。私は死んだはずなのに、姉の体の中に存在している……。いや、私はルイーザそのもので、自分をフィオレだと思い込んでいるだけなのか? 父もジェラルドもそう言う。

 けれど、私には五歳で死ぬまでの記憶が鮮明にある。姉が異常をきたして生み出した架空の人格だとは思えないのだ。

​ 結婚して半年。すべては順調だった。
 唯一の問題は、夜の営みだ。ジェラルドは私を抱こうとしない。いい雰囲気になっても、朝になると一人寝のベッドで目が覚める。

​ 私は彼を問い詰めた。

「何を言っているんだ。昨夜だって激しい一夜を共にしたじゃないか」
​ ジェラルドは呆れたように言った。嘘をついているようには見えない。

​「もう、君って好きものなんだから……。昼間だけど、まあいいか」

​ ──次に気がついたとき、私はベッドの上にいた。全裸だった。
 着替えを終えたジェラルドがウインクして部屋を出ていく。

​ 私は処女妻ではなかった。安堵と同時に、怒りが込み上げる。なぜ愛し合った記憶がないの!

​《フィオレ、あなたが私の名前を引き継いで結婚したのだから、これくらい良いでしょう?》

​ ルイーザの声だ。

​《私の肉体はあげる。でも、ジェラルドとの夜の営みは私に譲ってもらうわね》

​ 姉は、私に人生を与える代わりに、快楽だけを奪いにきたのか。

「お姉ちゃん、それは酷いよ! そんなに私が嫌いなの?」

​《……そんなことないわよ、フィオレ。私は誰よりもあなたを愛しているの。これは愛情の裏返し。でも、また悪い癖が出たみたいね。フィオレが可愛いから、意地悪したくなるのよ。だから、これが最後よ》

​「最後……?」

​《一人の体に二人の魂はいらないでしょ。私が消えるわ。私の望みは、フィオレがこの世に蘇って幸せになること。私の妹でいてくれて、本当にありがとう》


​ ──胸の中に、ぽっかりと穴が空いた。




 姉が完全に消え、私一人になったことを実感した。寂しくてたまらなくなった。

 私は決意した。姉の人生もひっくるめて、生きていくことを。

​「ルイーザ様、旦那様がお待ちです」
​ 扉の向こうでマリエッタの声がした。親友の彼女は、私付きの侍女になってもらったのだ。

 私はマリエッタを驚かせてやろうと思った。全裸のままの私を見たら、彼女はどう思うかしら。

​「入って」

​ 何かワクワクする。いけないことが起きるような、そんな予感がした。
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

皇帝の命令で、側室となった私の運命

佐藤 美奈
恋愛
フリード皇太子との密会の後、去り行くアイラ令嬢をアーノルド皇帝陛下が一目見て見初められた。そして、その日のうちに側室として召し上げられた。フリード皇太子とアイラ公爵令嬢は幼馴染で婚約をしている。 自分の婚約者を取られたフリードは、アーノルドに抗議をした。 「父上には数多くの側室がいるのに、息子の婚約者にまで手を出すつもりですか!」 「美しいアイラが気に入った。息子でも渡したくない。我が皇帝である限り、何もかもは我のものだ!」 その言葉に、フリードは言葉を失った。立ち尽くし、その無慈悲さに心を打ちひしがれた。 魔法、ファンタジー、異世界要素もあるかもしれません。

「妹の方が可愛い」と不倫夫に捨てられた私。どうぞ借金まみれの実家ごと引き取って。私が肩代わりしていた負債、すべてお二人に引き継いでおきました

唯崎りいち
恋愛
「お前より妹の方が可愛い」 不倫した夫は私を追い出し、略奪した妹と笑った。 どうぞ、その「可愛い妹」と地獄までお幸せに。 私が肩代わりしていた実家と店の多額の借金、すべてお二人に引き継いでおきましたから。 「財布」を失った元夫と、逃げ場を失った妹。 身の丈に合わない贅沢を望んだ寄生虫たちの、惨めな末路を特等席で眺めさせていただきます。

三年分の涙を飲み込んで離婚を決めた私に、今さら愛してると言わないでください

まさき
恋愛
「別れてください」 笑顔で、声を震わせずに、澄花はそう言った。 三年間、夫の隣に立ち続けた。残業続きの夫を待ち、不満を飲み込み、完璧な妻を演じた。幼なじみの麗奈が現れるまでは、それが愛だと信じていた。 嫉妬も、怒りも、とうに泣き尽くしていた。残ったのは、静かな決意だけだった。 離婚届を差し出した翌朝、夫・誠は初めて泣いた。 ――遅すぎる。三年分、遅すぎる。 幼なじみに夫を奪われかけた妻が、すべてを手放す覚悟をしたとき、夫はようやく目を覚ます。泣き終わった女の強さと、取り戻せないものの重さを描く、夫婦の崩壊と再生の物語。

お姫様は死に、魔女様は目覚めた

悠十
恋愛
 とある大国に、小さいけれど豊かな国の姫君が側妃として嫁いだ。  しかし、離宮に案内されるも、離宮には侍女も衛兵も居ない。ベルを鳴らしても、人を呼んでも誰も来ず、姫君は長旅の疲れから眠り込んでしまう。  そして、深夜、姫君は目覚め、体の不調を感じた。そのまま気を失い、三度目覚め、三度気を失い、そして…… 「あ、あれ? えっ、なんで私、前の体に戻ってるわけ?」  姫君だった少女は、前世の魔女の体に魂が戻ってきていた。 「えっ、まさか、あのまま死んだ⁉」  魔女は慌てて遠見の水晶を覗き込む。自分の――姫君の体は、嫁いだ大国はいったいどうなっているのか知るために……

妹の身代わりだった私に「本命は君だ」――王宮前で王子に抱き潰され、溺愛がバレました。~私が虐げられるきっかけになった少年が、私と王子を結び付

唯崎りいち
恋愛
妹の身代わりとして王子とデートすることになった私。でも王子の本命は最初から私で――。長年虐げられ、地味でみすぼらしい私が、王子の愛と溺愛に包まれ、ついに幸せを掴む甘々ラブファンタジー。妹や家族との誤解、影武者の存在も絡み、ハラハラと胸キュンが止まらない物語。

お久しぶりです旦那様。そろそろ離婚ですか?

奏千歌
恋愛
[イヌネコ] 「奥様、旦那様がお見えです」 「はい?」 ベッドの上でゴロゴロしながら猫と戯れていると、侍女が部屋を訪れて告げたことだった。

【1話完結】あなたの恋人は毎夜わたしのベッドで寝てますよ。

ariya
ファンタジー
ソフィア・ラテットは、婚約者アレックスから疎まれていた。 彼の傍らには、いつも愛らしい恋人リリアンヌ。 婚約者の立場として注意しても、アレックスは聞く耳を持たない。 そして迎えた学園卒業パーティー。 ソフィアは公衆の面前で婚約破棄を言い渡される。 ガッツポーズを決めるリリアンヌ。 そのままアレックスに飛び込むかと思いきや―― 彼女が抱きついた先は、ソフィアだった。

地味な私では退屈だったのでしょう? 最強聖騎士団長の溺愛妃になったので、元婚約者はどうぞお好きに

阿里
恋愛
「君と一緒にいると退屈だ」――そう言って、婚約者の伯爵令息カイル様は、私を捨てた。 選んだのは、華やかで社交的な公爵令嬢。 地味で無口な私には、誰も見向きもしない……そう思っていたのに。 失意のまま辺境へ向かった私が出会ったのは、偶然にも国中の騎士の頂点に立つ、最強の聖騎士団長でした。 「君は、僕にとってかけがえのない存在だ」 彼の優しさに触れ、私の世界は色づき始める。 そして、私は彼の正妃として王都へ……

処理中です...