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27話 元老院 その2
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セドルとシャズナの二人は……島流しの可能性も出て来たわけで。
「あ、あんたなんかと組んだおかげで、私の人生、真っ暗よ……!」
シャズナは座り込みながら、涙を流している。こうして言うと聞こえはいいけれど、最早、誰も救いの手を差し伸べないのがシュールだった。
「くそ……! くそ……!」
セドルもとうとう観念したのか、シャズナと同じく座り込み、小刻みに震えている。ウイング王太子殿下は、そんな二人を見ながら話し始めた。
「まあ、終身刑にならんだけマシやないか。しっかり労働して真人間になれよ? お前らみたいなのに上に立たれるのは、国民からしても嫌やろうからな」
「……!」
たっぷり皮肉の聞いた王太子殿下の発言に、セドルは拳を握りしめていた。護衛が立ち塞がっているので無理だけれど、ここで王太子殿下を襲おうものなら、それこそ処刑されてしまうかもしれないわ。
もしかしたら、それを狙って王太子殿下は発言したのかもしれないけれど……。彼の軽い舌打ちがそれを物語っているよううだった。怖い……なぜか、私も緊張してしまっていた。
-----------------------------------------------
セドルとシャズナの二人は護衛に連れて行かれ、私達もアルバ様と別れて会議室を後にした。なんていうか、単に見学をしに来ただけだったわね……まあ、楽しかったからいいけれど。
「ええと、この後、どうしましょうか……?」
暇を持て余してしまった私は、皆に問いかけてみた。せっかく集まったのに、このまま帰るだけではなんとなく寂しい。
「そうだね……よければ、ウェルナ。僕と食事でもどうかな?」
「えっ? ルーク……?」
このタイミングでのデートの誘いかしら? 嬉しいことなんだけれど、タイミングがよくなかった……。
「姉さんは、今日は帰って来ないと……なるほどなるほど。メモメモっと……」
「あかんでぇ、ウェルナちゃん? 男はマジでワイルドビーストやねんからな? いくら公爵令息のルーク君でもあかんあかん。気を付けないとな?」
「ちょ、ちょっと……どういう意味ですか……!!」
「なにを言ってるんですか、王太子殿下……!」
息がピッタリのウイング王太子殿下とその婚約者ラーナからのやっかみ……? やっかみというよりは、からかい半分なだけな気もするけれど……私とルークは顔を赤くして二人に突っかかっていた。
「あ、あんたなんかと組んだおかげで、私の人生、真っ暗よ……!」
シャズナは座り込みながら、涙を流している。こうして言うと聞こえはいいけれど、最早、誰も救いの手を差し伸べないのがシュールだった。
「くそ……! くそ……!」
セドルもとうとう観念したのか、シャズナと同じく座り込み、小刻みに震えている。ウイング王太子殿下は、そんな二人を見ながら話し始めた。
「まあ、終身刑にならんだけマシやないか。しっかり労働して真人間になれよ? お前らみたいなのに上に立たれるのは、国民からしても嫌やろうからな」
「……!」
たっぷり皮肉の聞いた王太子殿下の発言に、セドルは拳を握りしめていた。護衛が立ち塞がっているので無理だけれど、ここで王太子殿下を襲おうものなら、それこそ処刑されてしまうかもしれないわ。
もしかしたら、それを狙って王太子殿下は発言したのかもしれないけれど……。彼の軽い舌打ちがそれを物語っているよううだった。怖い……なぜか、私も緊張してしまっていた。
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セドルとシャズナの二人は護衛に連れて行かれ、私達もアルバ様と別れて会議室を後にした。なんていうか、単に見学をしに来ただけだったわね……まあ、楽しかったからいいけれど。
「ええと、この後、どうしましょうか……?」
暇を持て余してしまった私は、皆に問いかけてみた。せっかく集まったのに、このまま帰るだけではなんとなく寂しい。
「そうだね……よければ、ウェルナ。僕と食事でもどうかな?」
「えっ? ルーク……?」
このタイミングでのデートの誘いかしら? 嬉しいことなんだけれど、タイミングがよくなかった……。
「姉さんは、今日は帰って来ないと……なるほどなるほど。メモメモっと……」
「あかんでぇ、ウェルナちゃん? 男はマジでワイルドビーストやねんからな? いくら公爵令息のルーク君でもあかんあかん。気を付けないとな?」
「ちょ、ちょっと……どういう意味ですか……!!」
「なにを言ってるんですか、王太子殿下……!」
息がピッタリのウイング王太子殿下とその婚約者ラーナからのやっかみ……? やっかみというよりは、からかい半分なだけな気もするけれど……私とルークは顔を赤くして二人に突っかかっていた。
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