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EP 7
しおりを挟むどちらも会話が無く、静かに歩いていた。
物凄く気不味い。
駅が近くなって、ここから電車に乗るので別れを切り出した。
「あの、ありがとうございました。ここまでで大丈夫です。」
「ん。...あのさ、今日巻き込んでしまって悪かった。」
きっとお昼休みの喧嘩のことだろう。
巻き込まれたと言うより突進されたのだが。
「ああ..大丈夫ですよ!怪我もなかったので!」
「よかった。それずっと謝りたくて。
じゃあ気をつけて帰れよ。」
本当に申し訳なさそうに話す姿に、怪我していないことを伝えると安心した表情をして去って行った金髪少年。
わざわざもう一度謝る為に、待っててくれたのかと思うと、リョウさまのグッズが汚れてしまった事など伝えることは出来なかった。
喧嘩は負け知らずの一匹狼。
そう言われてはいるが、本当はとても優しい心を持っていることに気付いてしまい、
人を見掛けで判断して、勝手に怯えてた自分に反省した。
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