ジンクス∞漁猫∞~君と僕の物語

はらぺこおねこ。

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04 奏でる音色

08

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 暫くするとカレーのいい匂いがしてきた。
 久しぶりのカレー。
 美味しいといいな。

 そして、カレーと大根サラダが添えられる。

「美味しそうだね」

 僕がそう言うと美姫が笑う。

「美味しいよ。
 川名さん料理がすごく上手だった」

「美姫さんの包丁さばきもなかなかでしたよ」

「へへん!
 お魚だったらもっと上手にさばけるのにね」

 美姫が、少し照れて言う。

「いい匂いね」

 宮崎さんが、そう言った。
 うん、本当にいい匂いだ。

「早く食おうぜ!」

 護がそう言ってスプーンを取る。

「もう、護ったら……」

 美姫が呆れた口調でそう言った。

「では、頂きましょう」

 川名さんが、そう言うと僕たちはうなずきいただきますをした。

 久しぶりにみんなで食べるご飯は美味しかった。
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