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07 漁猫
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「でも、一さんの好きな人は別にいますよね?」
川名さんがそう言うと有田さんが、あっさりと答える。
「川名先輩!
恋は奪い奪われ青春物語ですよ!」
「どうして私の名前を……?」
川名さんが首を傾げる。
「私、美人な人とかっこいい人のデータは頭のなかに入っているんです!
もちろん、葉月先輩の情報もありますよー」
「あら?そうなの?」
葉月先輩が嬉しそうだ。
「はい。
ばっちぐー!ですよ。
でも、一先輩の情報はこのあいだの愛の告白まで入っていませんでした」
「そっか……」
まぁ、かっこよくないしね。
「将来はイケメンの男の人と結婚するのが夢でした」
まぁ、そんなもんだよね。
「でも、告白されると変わりますね。
あの告白を聞かされてから毎日毎日、一先輩のことばかり考えてしまうのです」
告白はしてないんだけどな……
「で、有田さんは一くんを奪いにここに?」
葉月先輩がそう言うと有田さんは首を横に振る。
「軽音部に入りたいです」
有田さんがそう言うと、葉月先輩が突然泣き出した。
「せ、先輩どうしたんですか?」
有田さんが困っている。
「私嬉しくて……」
プロポーズを受けた女性並みに葉月先輩は涙を流している。
よっぽど嬉しかったんだな……
「あの、ダメですか?」
有田さんが、困っている。
「ダメじゃないダメじゃないの……
私嬉しくて……その返事、OKさせてもらってもいいかしら?」
プロポーズの返事?みたいな言葉で葉月先輩は答えた。
「やった!これで一先輩の童貞を奪えるチャンスへ一歩近づける!」
「あら?有田さんはもう経験済なの?」
葉月先輩がセクハラ発言をする。
「まだですよー
だから、ふたりでお勉強するのです!
あと私のことは蜜柑と読んでください!」
「蜜柑ちゃんは、勉強熱心なのね。
お姉さんが大人の勉強を教えてあげようかしら……」
葉月先輩はノリノリだ。
なんかもう打ち解けているみたい。
そんな中、静かに僕の手を握りしめる女の子がいた。
川名さんだ……
川名さんが、僕の耳元で囁く。
「私のことも下の名前で呼んでみてください」
「え?」
「ダメですか?」
「みさき……さん……?」
「私も下の名前で呼んでもいいですか?」
「うん」
「一くん」
川名さんが……いや、みさきさんが照れ笑いを浮かべている。
「あー!そこ私に内緒でイチャイチャしてる!」
蜜柑ちゃんが、指をさす。
なんか賑やかだ……
こんな賑やかの久しぶりだな。
僕の心の何処かが暖かくなった。
川名さんがそう言うと有田さんが、あっさりと答える。
「川名先輩!
恋は奪い奪われ青春物語ですよ!」
「どうして私の名前を……?」
川名さんが首を傾げる。
「私、美人な人とかっこいい人のデータは頭のなかに入っているんです!
もちろん、葉月先輩の情報もありますよー」
「あら?そうなの?」
葉月先輩が嬉しそうだ。
「はい。
ばっちぐー!ですよ。
でも、一先輩の情報はこのあいだの愛の告白まで入っていませんでした」
「そっか……」
まぁ、かっこよくないしね。
「将来はイケメンの男の人と結婚するのが夢でした」
まぁ、そんなもんだよね。
「でも、告白されると変わりますね。
あの告白を聞かされてから毎日毎日、一先輩のことばかり考えてしまうのです」
告白はしてないんだけどな……
「で、有田さんは一くんを奪いにここに?」
葉月先輩がそう言うと有田さんは首を横に振る。
「軽音部に入りたいです」
有田さんがそう言うと、葉月先輩が突然泣き出した。
「せ、先輩どうしたんですか?」
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プロポーズを受けた女性並みに葉月先輩は涙を流している。
よっぽど嬉しかったんだな……
「あの、ダメですか?」
有田さんが、困っている。
「ダメじゃないダメじゃないの……
私嬉しくて……その返事、OKさせてもらってもいいかしら?」
プロポーズの返事?みたいな言葉で葉月先輩は答えた。
「やった!これで一先輩の童貞を奪えるチャンスへ一歩近づける!」
「あら?有田さんはもう経験済なの?」
葉月先輩がセクハラ発言をする。
「まだですよー
だから、ふたりでお勉強するのです!
あと私のことは蜜柑と読んでください!」
「蜜柑ちゃんは、勉強熱心なのね。
お姉さんが大人の勉強を教えてあげようかしら……」
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なんかもう打ち解けているみたい。
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「私も下の名前で呼んでもいいですか?」
「うん」
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