if~もう一度君に出会えたなら

はらぺこおねこ。

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指輪は、買えた。
ただいつ、プロポーズするか

あの時と同じタイミングだと、深雪は死んでしまう

そんな気がした。

ふと俺は、『タイムマシン』と言う映画を思い出してしまった
その映画では、亡くなって恋人を助ける為に、色んな方法を試すものの、結局その恋人は死んでしまう

そういったモノだった

どうすれば、救えるのだろう
俺が悩んでいると、携帯に深雪から電話が掛かってきた。

「もしもし?
 伸二?」

「あ、どうした?」

俺は、感情の無い声で答えていた。

「あれ?もしかして、元気がなかったりする?」

「いや、大丈夫」

電話の向こうで、俺の気をつかってくれる声が聞こえる
とても心配そうな声だった。

「ん~
 明日って、伸二も休みだったよね?」

「ああ」

「水族館にいかない??
 加藤のおじさんにタダ券を貰ったんだ♪」

「それは、楽しみだな」

「やっぱり、なんか、あったでしょ?」

「いや、何も無いよ」

「う~ん。
 じゃ、今から、ティンカーベルに来れる?
 ちょっと、お話しようよ。」

「わかった、すぐに向かうよ」

「うん。
 じゃぁね。」

と、電話が切れた。

ティンカーベルと言うのは、駅の近くにある喫茶店で、深雪のマンションの下に
ある為、よく深雪との待ち合わせに利用している場所だ。
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