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しおりを挟む待ち合わせの時間になっても、深雪は来ない
いつもの事だ
深雪は遅刻魔だからな・・・
だから、予定の時間よりかは、早めの時間を伝えるようにしている。
それでも、俺は予定の時間よりも60分も早く来てしまった。
「たまには、こっちが遅刻してやるか・・・」
俺は、そう呟くと待ち合わせの場所から少し離れ、昨日の写真の場所を探す事にした。
写真の写っていた場所・・・
それは、二人が出会うきっかけとなった迷子センターの前だ。
これは、俺が幼稚園の遠足で水族館に来たときの話。
親とはぐれてしまい。
どうしていいかわからない俺は・・・
自分から迷子センターに向かった。
しかし、迷子センターまで来たのは良いが、どうすれば良いのかわからなかった。
俺が、そうやって迷っていると見知らぬ女の子が声を掛けてくれたんだ。
それが、深雪だった。
「一緒に中に入りませんか?」
俺はその声で、我に返った。
俺は、ゆっくり振り替えり、声の方に目をやった。
そこには、嬉しそうな顔をした深雪が立っていた。
時計を見ると、9時30分。
「あれ、遅刻していなかったんだ?」
つい、思った事が口に出てしまった。
どういう事なんだろう??
俺の知っている世界では、深雪は遅刻していたはずだ・・・
俺が過去に来たことで、少しは変わったのだろうか・・・?
「ん?何の事?」
深雪は、不思議そうに俺の顔を見つめた。
「あ、いや・・・おはよう」
「ん♪おはよう」
深雪が物凄く機嫌がいい気がするのは気のせいだろうか?
深雪は、小さく鼻歌を歌っていた。
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