if~もう一度君に出会えたなら

はらぺこおねこ。

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「深雪。
 俺って、幸せになる資格あるのかな?」

深雪は、ゆっくりと俺の体を抱きしめた。

「あるに決まってるじゃん・・・」

深雪
深雪、お前はあの時、死んでいた。
そのお前を救う為に協力してくれた銘が死んだんだ。
俺が銘を救わなかったばかりに・・・

俺は、心の中で銘に謝った。
そして、生まれて来るはずだった悠多にも・・・

俺は、前に進まなければいけない。
きっと、こんな俺を銘が見たら説教するんだろうな
年下の癖に俺より大人で・・・
そして、他人への思いやりが人一倍強かった。
俺は深雪の体を強く抱きしめた。

「三人で、幸せになろうな」

「うん。
 絶対だよ
 絶対だからね」

「ああ、ありがとう」

「うん
 ありがとう」

俺は背負っていかなければいかない。
この重みは、今思っていることよりも遥かに思いのだろう。
だけど、それを深雪にまで、背負わせる事は出来ない。
俺、一人で背負っていくんだ・・・

銘は恐らくこうなる事は、想像できていたのだろう
なのに、俺に力を化してくれた。

俺たちの物語は、ここで終わり・・・
そして、ここから始まるのだ。

俺達は、明日の休暇届を会社に出した。
暇な時期だった為、あっさり休暇届を受理する事が出来た。
俺は、深雪の父親に会いに行く
そして、きちんと報告するんだ。
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