いけめんほいほい

はらぺこおねこ。

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Scene06 青春してますか?

142 いちごみるく⑩

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次に萌は、桃の目を見つめてこう言った。

「桃…
 桃には色々苦労をかけてしまうと思う。
 もうちょっと大きくなったとき悩みが出来ると思う
 その時は、銘ちゃんやちぃちゃんに相談してね。
 銘ちゃん、ちぃちゃん、その時はよろしくね」

銘と千春はコクリと頷き、千春は「任せてよ!」と
力強く言った。
萌は「お願いします」と言うと言葉を続けた。

「早く、お洗濯や料理を覚えてお父さんの力になってあげてね」

「うん」

桃は涙を流さずに、じっと萌の話を真剣に聞いていた。

「じゃ、桃も指きり」

萌はそう言うと、小指を出した。
桃は静かに母の元に小指を近づけ、自分から歌を歌った。

「指きりげんまん
 嘘ついたらハリセンボンのーます
 指切った♪」

桃の指が離れると、萌は太郎の方を見てこう言った。

「萌の結婚式には、私が着たドレスを着せてあげてね。
 洋服ダンスの奥に直してあるから……
 って言っても私のお古なのは申し訳ないから――」

萌がそこまでいうと桃が言う。

「着るよ。
 絶対に桃着る!」

桃のその言葉を聞いた萌は少し笑ったあと真剣な目で言った。。

「瓜に桃!
 きちんと、お父さんの言う事聞くのよ!」

瓜と桃は涙声で返事をした。
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