ジンクス~雨時々曇り

はらぺこおねこ。

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Scene.02 漁猫

52 怖いを把握

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「アンバランサー。
 彼を守って」

十三の声と共に大輔の前に何かが現れ。
それにより銃弾が弾かれる。

「なんだ?」

男が首を傾げる。
そして男は嬉しそうに声を上げる。

「久留里大輔!
 お前を殺してお前を殺して1000円貰う!」

男は嬉々する。

「あ、俺の10倍?」

「久留里大輔は世界最強の科学者だからな。
 殺すだけで世界に均等が崩れると言われている。
 1000円の価値はあるんだよ。
 雑魚刑事と違ってな!」

「腹立つ言い方……」

大輔は口を尖らせる。

「こちらのことは調べ済みなんだね」

十三が笑う。

「俺らはこの世の全てを知っている。
 調べればなんだって出るんだぜ?
 例えば指原りのあの裸の画像だってな」

「それは興味深いけど……
 盗撮かな?ダメだよ?」

「盗撮ではない。
 我が主はなんでもできるんだ!」

「……」

十三は何も答えない。

「そっか」

大輔の目の色が変わる。

「へぇ、殺気を放てるのか?
 そんな殺気……」

「坂上次郎。
 僕はお前を逮捕する。
 そして組織のことを全部吐き出してもらう」

「できるのか?お前に!!」

十三が叫ぶ。

「ビーム!」

すると十三の後方から光が放たれる。

男はナイフでそのビームを弾く。

「流石にビビったぞ!」

「坂上次郎はビビったんだね」

大輔の目の色が深くなる。
次郎は何かを感じる。
背筋が凍る感情が全身に覆い尽くす。

「お前……ジンクス……?
 いやこれは呪い?呪い持ち持ちだったのか?」

「さぁ?」

大輔はそう言うと次郎の足が震える。

「震えているね」

「糞が!」

次郎がふたりに背を向ける。
そして――
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