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Scene.03 うたうよころび
55 そうだコンドームを買おう
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ゾウさん。ゾウさん。
お鼻が長いのね。
そうよ、耳も大きいの。
蜜柑はその日、眠れなかった。
初めて見る男性の性器。
あんなフニャフニャな物を体内に入るものなのか。
考えるだけで頭が真っ白になる。
蜜柑は考える。
自分はパンツを見せるだけで戸惑っていたのに。
一のモノは見てしまった。
それは自分も見せたほうがいいのか……
初めての経験を一に捧げた方がいいのか……
戸惑う蜜柑。
嫌……ではない。
でも、愛しているわけではない。
そういうのは好きで愛している人とする物だと思っていた。
でも、見てしまった。
罪悪感。
そんな気持ちで溢れていた。
一方、一は……
病院で天井を見る。
眠れない。
蜜柑は傷ついていないか。
周りが下着を見せた。
それだけで自分も見せなければと思う女の子。
自分のゾウさんを見せてしまった。
事故とはいえ、見せてしまった。
「私も見せたほうがいいですか?」
そう言われたらどうしよう。
どう答えるのが正解なのだろう?
「見せなくていいよ」
というのは、見たくないって言う意味で捉えられて失礼になるのではないか……
「見たい」
というのは正直な気持ちなんだろうが……
でも、見たところでそこからどうする?
ゾウさんがオーバーソウルしたら……
自分は自我を保てるのか?
もし行為に及ぶことになったのなら……
そしてふたりは思った。
「コンドーム買おう」
それは奇跡のような現実の話。
同時刻ふたりはそんな言葉を放ちまぶたを深く閉じた。
次の日、蜜柑は薬局へコンドームを買いに。
一は病院のコンビニへコンドームを買いに行った。
蜜柑は照れながら無事コンドームを買うことができた。
病院のコンビニにはコンドームは売ってなかった。
一は、勇気を出して店員に尋ねた。
「コンドームは売ってますか?」
コンビニの店員は戸惑う。
そこへ看護婦の千春が現れる。
「どうしたの?一くん」
千春の案内で喫茶店ブースに移動して、一は事の一端をすべて話した。
お鼻が長いのね。
そうよ、耳も大きいの。
蜜柑はその日、眠れなかった。
初めて見る男性の性器。
あんなフニャフニャな物を体内に入るものなのか。
考えるだけで頭が真っ白になる。
蜜柑は考える。
自分はパンツを見せるだけで戸惑っていたのに。
一のモノは見てしまった。
それは自分も見せたほうがいいのか……
初めての経験を一に捧げた方がいいのか……
戸惑う蜜柑。
嫌……ではない。
でも、愛しているわけではない。
そういうのは好きで愛している人とする物だと思っていた。
でも、見てしまった。
罪悪感。
そんな気持ちで溢れていた。
一方、一は……
病院で天井を見る。
眠れない。
蜜柑は傷ついていないか。
周りが下着を見せた。
それだけで自分も見せなければと思う女の子。
自分のゾウさんを見せてしまった。
事故とはいえ、見せてしまった。
「私も見せたほうがいいですか?」
そう言われたらどうしよう。
どう答えるのが正解なのだろう?
「見せなくていいよ」
というのは、見たくないって言う意味で捉えられて失礼になるのではないか……
「見たい」
というのは正直な気持ちなんだろうが……
でも、見たところでそこからどうする?
ゾウさんがオーバーソウルしたら……
自分は自我を保てるのか?
もし行為に及ぶことになったのなら……
そしてふたりは思った。
「コンドーム買おう」
それは奇跡のような現実の話。
同時刻ふたりはそんな言葉を放ちまぶたを深く閉じた。
次の日、蜜柑は薬局へコンドームを買いに。
一は病院のコンビニへコンドームを買いに行った。
蜜柑は照れながら無事コンドームを買うことができた。
病院のコンビニにはコンドームは売ってなかった。
一は、勇気を出して店員に尋ねた。
「コンドームは売ってますか?」
コンビニの店員は戸惑う。
そこへ看護婦の千春が現れる。
「どうしたの?一くん」
千春の案内で喫茶店ブースに移動して、一は事の一端をすべて話した。
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