ジンクス~雨時々曇り

はらぺこおねこ。

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Scene.03 うたうよころび

68 沈黙のままの世界②

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旅館2F。
女子トイレ前。

「宴会場が静かだな」

男が不安げに言う。
すると別の男が言う。

「きっといきなり現れた我らに驚き静かになっているのだろう」

「そういう場合って騒がないか?」

「まぁいいじゃないか。
 俺らは俺らで楽しもう」

二人は、うなずくと女子トイレの中に入った。

小さな音が聞こえる。
水が水に当たる音が聞こえる。
男たちはその音がする個室の前に両サイドで待ち伏せる。

扉が開く。

男たちは両サイドから女性を拘束した。

「なんじゃ?アンタらは?」

そう言ったのはこの旅館の大女将のトネさんだ。

「賞味期限切れの婆さんかよ」

男たちはため息を漏らした。

「え?」

すると別の個室から若い女性が現れる。

「こっちは食べ頃じゃないか?」

そう言って男のひとりがその若い女性に手を出す。
若い女性はそれを避ける。

「嫌です!」

若い女は、それを払いのける。

「俺に逆らう気か?」

男は怒りに満ち溢れた顔で若い女を睨みつける。

「お客さん困ります!
 ここは従業員専用の女子トイレですよ!
 男性の方は、即刻立ち退いてください!」

若い女性はそう言って男たちを睨みつける。

「舐めるな!いや……舐められるのもいいか」

男たちはケラケラと笑う。
若い女性は眉間にシワを寄せる。

「何の話をしてます?」

「俺のアレを咥えてもらうって話さ」

男はそう言って若い女性をイヤらしい笑みを浮かべた。

「貴方たちお客様じゃないですね……」

若い女性の顔が曇る。

「だったらどうするんだ?」

「捕縛します」

「お前が?俺を?」

「そうです!」

若い女性が笑う。

「おい!お前もなにか言ってやれ」

「ゲフン」

「あ?」

男が見たモノそれはトネによって倒されている男の姿だった。

「えい!」

若い女性の声とともに男の意識は失くなった。
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