222 / 246
12 めいやくのとき
215
しおりを挟む
僕は、この声を知っている。
この声は……
暗闇に目が慣れ。
やがて女の子の姿が映し出された。
短い髪に、どこか甘えてくる声……
「愛……?」
女の子は、ニッコリと笑って答える。
「そうだよ。
愛だよ……」
「どうしてここに?」
愛は、死んだんだ。
なのにどうしてここに?
「約束したのに……
お兄ちゃん迎えに来てくれないんだもん。
お兄ちゃん酷いや……」
そう愛は、死んだはずなんだ。
「お兄ちゃん、行こうよ……」
「行こうって、どこへ?」
「えいえんのせかい」
「えいえんのせかい?」
「そこでは、誰も死なないの。
歳もとらない。
楽しい事がえいえんに続くの……」
僕は言葉を失った。
この声は……
暗闇に目が慣れ。
やがて女の子の姿が映し出された。
短い髪に、どこか甘えてくる声……
「愛……?」
女の子は、ニッコリと笑って答える。
「そうだよ。
愛だよ……」
「どうしてここに?」
愛は、死んだんだ。
なのにどうしてここに?
「約束したのに……
お兄ちゃん迎えに来てくれないんだもん。
お兄ちゃん酷いや……」
そう愛は、死んだはずなんだ。
「お兄ちゃん、行こうよ……」
「行こうって、どこへ?」
「えいえんのせかい」
「えいえんのせかい?」
「そこでは、誰も死なないの。
歳もとらない。
楽しい事がえいえんに続くの……」
僕は言葉を失った。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる