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Scene03 カリュドーンの猪
68 時は戻る
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「なにから説明したらいいかわからないけれど。
うさぎさん、じゃなかった水色さんはガイルによって【永久の治癒と不老】の魔法をかけられたよ」
「そうなのか?
では、生きて入るのだな?」
「死ねないと思う」
「そうか」
「水色さんにはいろいろお世話になったんだ。
助けれるのなら助けたいな」
「ありがとう」
清空は小さく微笑みます。
「僕に出来ることがあればいって」
たぬきがそういうと清空が尋ねます。
「では、まず名前を聞かせてもらおうか?」
「僕の名前はたぬきだよ」
「それは名ではなく種族だろ?」
「そうだけど、みんな僕をたぬきと呼んでいたよ」
「みんなが主を呼ぶ名はカリュドーンの猪だ」
「え?変だな。僕はたぬきなのになんで猪なんだろう」
「猪突猛進じゃないからじゃないか?
お主の炎は荒れ狂う獣だ。
その炎の姿はまるで猪のようで。
その破壊力は神話に出てくるカリュドーンの猪の再来といわれている」
「んー、ややこしいね。
じゃ、僕はカリュドーンだけでいいや」
「そうか?では、主は今日からカリュドーンだ」
「うん」
カリュドーンが頷きます。
「私の名前は詩空 清空。
まだ未結成のファルシオンのメンバーを探しているんだ。
私のポジションは兎だ。
主は恐らくこのファルシオンのメンバーに相応しい存在だと思う。
どうだファルシオンのメンバーにならないか?」
「そこに入れば水色さんは助けれそう?」
「ああ。水色どころかこの世の困っている人全てを助けたい。
そういう意思を持ったモノだけがあつまる組織だ」
「そっか。
だったら入りたい」
「わかった。
スラッグ王に直談判させてもらう」
こうしてたぬきはカリュドーンの名前を手に入れファルシオンに入隊しました。
――そして、時は戻ります。
「あー。
ねぇ、天使さん」
カリュドーンは、アンゲロスの指示でやってきた天使に声をかけます。
「はい、なんでしょう?」
「水色さんは見つかった?」
「ファルシオン部隊清空さまの妹さんですね。
まだ見つかっていません」
「そっか。
元気にしているのかな」
カリュドーンは、空を再び見上げます。
「あー、天使さん。
僕の影に隠れて」
「え?」
驚く天使の腕を強引に引っ張り大きく後退しました。
「あら?まだアンタ生きていたんだ?
バカだぬき。そんなに私のパンツになりたい?」
そういって現れたのは、大淫婦バビロン。
モトフミの部下で愛人のひとりです。
うさぎさん、じゃなかった水色さんはガイルによって【永久の治癒と不老】の魔法をかけられたよ」
「そうなのか?
では、生きて入るのだな?」
「死ねないと思う」
「そうか」
「水色さんにはいろいろお世話になったんだ。
助けれるのなら助けたいな」
「ありがとう」
清空は小さく微笑みます。
「僕に出来ることがあればいって」
たぬきがそういうと清空が尋ねます。
「では、まず名前を聞かせてもらおうか?」
「僕の名前はたぬきだよ」
「それは名ではなく種族だろ?」
「そうだけど、みんな僕をたぬきと呼んでいたよ」
「みんなが主を呼ぶ名はカリュドーンの猪だ」
「え?変だな。僕はたぬきなのになんで猪なんだろう」
「猪突猛進じゃないからじゃないか?
お主の炎は荒れ狂う獣だ。
その炎の姿はまるで猪のようで。
その破壊力は神話に出てくるカリュドーンの猪の再来といわれている」
「んー、ややこしいね。
じゃ、僕はカリュドーンだけでいいや」
「そうか?では、主は今日からカリュドーンだ」
「うん」
カリュドーンが頷きます。
「私の名前は詩空 清空。
まだ未結成のファルシオンのメンバーを探しているんだ。
私のポジションは兎だ。
主は恐らくこのファルシオンのメンバーに相応しい存在だと思う。
どうだファルシオンのメンバーにならないか?」
「そこに入れば水色さんは助けれそう?」
「ああ。水色どころかこの世の困っている人全てを助けたい。
そういう意思を持ったモノだけがあつまる組織だ」
「そっか。
だったら入りたい」
「わかった。
スラッグ王に直談判させてもらう」
こうしてたぬきはカリュドーンの名前を手に入れファルシオンに入隊しました。
――そして、時は戻ります。
「あー。
ねぇ、天使さん」
カリュドーンは、アンゲロスの指示でやってきた天使に声をかけます。
「はい、なんでしょう?」
「水色さんは見つかった?」
「ファルシオン部隊清空さまの妹さんですね。
まだ見つかっていません」
「そっか。
元気にしているのかな」
カリュドーンは、空を再び見上げます。
「あー、天使さん。
僕の影に隠れて」
「え?」
驚く天使の腕を強引に引っ張り大きく後退しました。
「あら?まだアンタ生きていたんだ?
バカだぬき。そんなに私のパンツになりたい?」
そういって現れたのは、大淫婦バビロン。
モトフミの部下で愛人のひとりです。
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