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Scene07 夢を叶える像
136 丹歌はアーノルドを習得した!
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「なるほど……」
ババロアは小さくうなずきます。
丹歌はババロアたちにすべてを話しました。
誰かに話したかったから……
「驚かないのですか?」
丹歌は尋ねます。
「ピノもね。
人工生命体なんだよー」
ピノはそう言って無邪気に笑います。
「え?」
丹歌が逆に驚きます。
「ピノはね。
モトフミの遺伝子を持つ存在なの」
ピノの笑顔がどこかさみしげです。
「モトフミ……
すべてのはじまり。
恐怖のはじまり……」
でも不思議と丹歌は怖くありません。
「大丈夫、ピノは丹歌の味方なの」
ピノは丹歌の手をぎゅっと握ります。
「僕に触れても大丈夫なの?」
「大丈夫、ピノは丹歌の武器になっても平気。
そして丹歌はピノを武器にしない。
そういう信頼関係って大事」
「う、うん……」
「ってことで丹歌は早くアーノルドをピンに投げるの」
「あ、はい」
丹歌はそう言ってアーノルドを投げました。
「……ストライク!」
ババロアが嬉しそうに笑います。
「丹歌凄いの。
ボウリングで食べていけるの」
ピノは目をパチパチさせます。
「……服が1枚消えたわ!
勝負しなくても消えるの?」
プレゲトンが驚きます。
「もう呪いの条件変えたの。
ストライク1回でプレゲトンの服が一枚消えるの。
あと107回ストライクを打つの」
「呪いの条件って変えれるものなの?
ってかこれ呪いなの?まあいいわ。
丹歌!早く107回ストライクを打ちなさい!」
「う、うん……」
丹歌は、すぐに107回、ストライクを打ちました。
しかし丹歌は少しがっかりしてます。
「なにか不満なの?」
プレゲトンがニッコリと笑います。
「水着着てる……」
丹歌がボソリといいます。
「服は消えるけど。
水着は消えないわ」
「せめて――」
丹歌が言葉をぐっと飲み込みます。
下着が見たかった。
いいたいけどいえない。
それが若さなのです。
「さて、これで魔法剣士の基礎……天地噴出剣の精霊契約が可能となりました」
「握力関係なさそうだけど……」
「握力もね。
いわゆる補助魔法を併用すればモリモリですよ」
「え?」
「血の汗も大事だけど今更だし丹歌君には向いていません」
「丹歌を二番目に強い剣士にするんじゃないの?
そもそもどうして1番じゃないの?」
プレゲトンの素朴な疑問でした。
「1番になるのは無理です」
ババロアが言います。
「どうしてよ?」
「柊瑞希様がいる限りはね」
「柊?」
「そう、私のお母様は最強の剣士なの」
そう言って現れたのは万桜でした。
ババロアは小さくうなずきます。
丹歌はババロアたちにすべてを話しました。
誰かに話したかったから……
「驚かないのですか?」
丹歌は尋ねます。
「ピノもね。
人工生命体なんだよー」
ピノはそう言って無邪気に笑います。
「え?」
丹歌が逆に驚きます。
「ピノはね。
モトフミの遺伝子を持つ存在なの」
ピノの笑顔がどこかさみしげです。
「モトフミ……
すべてのはじまり。
恐怖のはじまり……」
でも不思議と丹歌は怖くありません。
「大丈夫、ピノは丹歌の味方なの」
ピノは丹歌の手をぎゅっと握ります。
「僕に触れても大丈夫なの?」
「大丈夫、ピノは丹歌の武器になっても平気。
そして丹歌はピノを武器にしない。
そういう信頼関係って大事」
「う、うん……」
「ってことで丹歌は早くアーノルドをピンに投げるの」
「あ、はい」
丹歌はそう言ってアーノルドを投げました。
「……ストライク!」
ババロアが嬉しそうに笑います。
「丹歌凄いの。
ボウリングで食べていけるの」
ピノは目をパチパチさせます。
「……服が1枚消えたわ!
勝負しなくても消えるの?」
プレゲトンが驚きます。
「もう呪いの条件変えたの。
ストライク1回でプレゲトンの服が一枚消えるの。
あと107回ストライクを打つの」
「呪いの条件って変えれるものなの?
ってかこれ呪いなの?まあいいわ。
丹歌!早く107回ストライクを打ちなさい!」
「う、うん……」
丹歌は、すぐに107回、ストライクを打ちました。
しかし丹歌は少しがっかりしてます。
「なにか不満なの?」
プレゲトンがニッコリと笑います。
「水着着てる……」
丹歌がボソリといいます。
「服は消えるけど。
水着は消えないわ」
「せめて――」
丹歌が言葉をぐっと飲み込みます。
下着が見たかった。
いいたいけどいえない。
それが若さなのです。
「さて、これで魔法剣士の基礎……天地噴出剣の精霊契約が可能となりました」
「握力関係なさそうだけど……」
「握力もね。
いわゆる補助魔法を併用すればモリモリですよ」
「え?」
「血の汗も大事だけど今更だし丹歌君には向いていません」
「丹歌を二番目に強い剣士にするんじゃないの?
そもそもどうして1番じゃないの?」
プレゲトンの素朴な疑問でした。
「1番になるのは無理です」
ババロアが言います。
「どうしてよ?」
「柊瑞希様がいる限りはね」
「柊?」
「そう、私のお母様は最強の剣士なの」
そう言って現れたのは万桜でした。
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