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Scene07 夢を叶える像
137 叶えたい願い
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「万桜さん。
装備の授与は終わったのですか?」
「はい。
ありがとうございます。
エルフの作った布は軽くて耐久性があるので助かります」
「喜んでもらえてよかったです」
「ところで瑞希って……
勇者瑞希?」
プレゲトンが尋ねます。
「はい、私のお父様は魔王で、お母様は勇者なのです」
万桜がそう答えるとピノがいいます。
「平和の象徴なの!」
「その平和はもう崩れているけどね。
モトフミによって全ては崩壊してしまった」
プレゲトンがため息交じりにいいました。
すると万桜の通信無線機の音が鳴り響きます。
「あ、兄様からだ」
万桜は通信無線機からの通信をオンにします。
すると長髪で黒髪の整った顔の美青年の姿が映し出されます。
「万桜、あとババロアさんもいるんだね。
モスマン王は近くにいるかい?」
「うむ!」
丹歌が気づいたときにはいつもなにかモスマン王が隣りにいました。
「え?いつのまに?」
「吾輩の気配に気づかぬとはまだまだだな。
して六曜殿、なにかありましたか?」
「ベルゼブブ軍とテオス軍が手を組み。
魔界でも戦争がはじまった。
なので万桜、お前はしばらく人間界にいなさい。
といってもそちらも安全じゃないだろうけど……」
「わかりました」
万桜は小さくうなずきます。
「万桜、大変だぞ」
かみさまが突然現れます。
「瞬間移動?って、なにがあったの?」
「天界にテオスとベルゼブブでテロを起こした」
「え?」
万桜が驚きます。
「アンゲロスでもテロが起きた」
「え?」
丹歌も驚きます。
「世界は今混沌としている。
そして学園長から連絡が来た。
すぐに戻っってきてほしいそうだ」
「でも、僕。
まだ修行が……」
「では、全員まとめてワープだ!」
かみさまは、指をパチンと鳴らし空間を歪ませました。
その瞬間。
一同は学園に戻りました。
「丹歌、戻ったか」
玉藻が言います。
「え?」
「何人かにはすでに学園に戻ってきてもらった」
「みなさん、揃ったわね」
学園長が優しく微笑み言葉を続けます。
「夢を叶える像の場所がわかりました」
「夢を叶える?」
「伝説の像です。
魔力に応じた願いを叶えてくれる像です」
「それでテオスを倒せばいいの?」
ピノが言います。
「魔力に応じた願いなのでそれはできないでしょう」
「かなしいの」
ピノは肩をガックリと落としました。
装備の授与は終わったのですか?」
「はい。
ありがとうございます。
エルフの作った布は軽くて耐久性があるので助かります」
「喜んでもらえてよかったです」
「ところで瑞希って……
勇者瑞希?」
プレゲトンが尋ねます。
「はい、私のお父様は魔王で、お母様は勇者なのです」
万桜がそう答えるとピノがいいます。
「平和の象徴なの!」
「その平和はもう崩れているけどね。
モトフミによって全ては崩壊してしまった」
プレゲトンがため息交じりにいいました。
すると万桜の通信無線機の音が鳴り響きます。
「あ、兄様からだ」
万桜は通信無線機からの通信をオンにします。
すると長髪で黒髪の整った顔の美青年の姿が映し出されます。
「万桜、あとババロアさんもいるんだね。
モスマン王は近くにいるかい?」
「うむ!」
丹歌が気づいたときにはいつもなにかモスマン王が隣りにいました。
「え?いつのまに?」
「吾輩の気配に気づかぬとはまだまだだな。
して六曜殿、なにかありましたか?」
「ベルゼブブ軍とテオス軍が手を組み。
魔界でも戦争がはじまった。
なので万桜、お前はしばらく人間界にいなさい。
といってもそちらも安全じゃないだろうけど……」
「わかりました」
万桜は小さくうなずきます。
「万桜、大変だぞ」
かみさまが突然現れます。
「瞬間移動?って、なにがあったの?」
「天界にテオスとベルゼブブでテロを起こした」
「え?」
万桜が驚きます。
「アンゲロスでもテロが起きた」
「え?」
丹歌も驚きます。
「世界は今混沌としている。
そして学園長から連絡が来た。
すぐに戻っってきてほしいそうだ」
「でも、僕。
まだ修行が……」
「では、全員まとめてワープだ!」
かみさまは、指をパチンと鳴らし空間を歪ませました。
その瞬間。
一同は学園に戻りました。
「丹歌、戻ったか」
玉藻が言います。
「え?」
「何人かにはすでに学園に戻ってきてもらった」
「みなさん、揃ったわね」
学園長が優しく微笑み言葉を続けます。
「夢を叶える像の場所がわかりました」
「夢を叶える?」
「伝説の像です。
魔力に応じた願いを叶えてくれる像です」
「それでテオスを倒せばいいの?」
ピノが言います。
「魔力に応じた願いなのでそれはできないでしょう」
「かなしいの」
ピノは肩をガックリと落としました。
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