ゾンビキラーヒラノ~なんの才能もなかったヒラノがゾンビだらけの世界でヒーラーとしての才能が芽生えた話

はらぺこおねこ。

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04 弟子入り志願少女

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 男はそのまま亜金の体を持ち上げ外に投げ飛ばした。

「痛ッ……」

「ほら、来いよ亜金!
 剣術も魔術も全然ダメなダメ亜金」

「……」

「前から、お前の事は気に食わなかったんだ。
 魔術もダメ、剣術もダメ。
 なのに、諦めずに挑戦しているお前を見ていると虫唾が走る。
 最終選考まで、まぐれで通っている事に気づかないお前も気に食わねぇ」

「最終選考までは、少し努力をすればいけますよ……」

「黙れ!」

 男は、まだ倒れている亜金を腹部を蹴とばした。
 それを見た、玉藻は剣を抜いて男に剣を向けた。

「やめろ、それ以上やると言うのなら国家魔道師の私が相手になるぞ?」

 周りの人々も、その男に野次を飛ばした。

「な、なんなんだよ……
 くそう……
 亜金、覚えていろよ!」

 男は、そう言い放つと、バツが悪そうにその場を去った。

「大丈夫ですかぁ?
 えっと、亜金さん」

 ひろみは、そう言うと亜金の傍に寄った。

「ええ、大丈夫ですよ」

「私の為にすみません……」

「いえ……」

「そうだ、気にする事はない
 この程度の打撃でへこたれる男ではない」

「玉、それ酷い……」

「何を言う、事実だろ……」

 玉藻が小さく笑う。


 そして数分後。

「そうか……
 それで、君は、魔道師の弟子になりたいのか……」

「はい……」

「あの玉藻さん」

「なんだ?」

「私を弟子にしてください」

「私は、弟子を取るほどの実力はない……」

 玉藻は、そう言いながら亜金の方を見た。

「だから、どうして俺を見る」

「未来の……
 大魔道師……」

「條さんまで……」

「ししょー?」

「え???
 でも、俺、攻撃魔法は使えないし……」

「でも、基礎魔法は使えるだろう?」

「うん」

「一時期は、魔道師も沢山の弟子を持っていたモノだが……
 今は、魔道師も忙しい時期だからな……
 暇をしていて、安心して魔道を教えれるのは亜金だけだろう……」

「ほら、ししょー
 玉さんも、そう言ってますよー
 だから、ししょーの弟子入りしても良いですかー?」

「ダメだってば……」

「まぁまぁ……
 ししょー
 そう硬くならずに……」

「じゃ、俺は用事があるからこれで……」

 亜金は、逃げるようにその場を去った。

「あ~~
 ししょー逃げちゃいました……」

「亜金は、押しに弱いタイプだから、このまま押し続けると良い」

「本当ですか?」

「ああ……」

「……じゃ、ちょっと押しに行ってきます!!!」

 ひろみは、その場を風のように去った。

「若いって良いねぇ~~」

 しゃも爺が、ニッコリと笑った。

「そうか?」

「それより、玉ちゃん
 亜金君、あのひろみって子に取られちゃうかも知れないぞ?」

「別に構わんよ
 なんなら、亜金をモテ男にプロモーションしても良いくらいだ」

 玉は、そう言うとグラスに入った水を一気に飲み干した。

「私も帰る……」

 そして、玉藻もチキンライスを出て行った。
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