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06 泣かない彼と泣き虫な彼女
2012年11月15日
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2012年11月15日
雨がポツポツ降ってきた。
明日は、晴れるらしいけど……
土曜日は雨らしい。
流星群楽しみにしていたのにな。
俺は、待合室にてテレビを見る。
自分の部屋にもテレビがあるのだけど……
1人で部屋にいるのも何か鬱だ。
「あ!亜金さん」
千春ちゃんが、小走りで俺の方に来る。
「千春ちゃん、どうしたの?」
「望遠鏡の確保出来ました」
「あ、そういえばそんなこと頼んでいたっけ……」
「はい。
でも、雨だそうですね……」
「うん。
それ以前に愛ちゃんの様態が気になる」
「そうだね……」
「愛ちゃんが、一番楽しみにしているんだ」
「うん。
願い事するんだって張り切ってた……」
「どうにか見せてあげる方法はないかな?」
「お天気と愛ちゃんの様態次第だよね……
晴れてたら病院の屋上から見せてあげたいけど……
どっちも難しそう」
「そっか……
愛ちゃん、自分の先が長くないって思っているんだ」
「え?」
千春ちゃんが、目を丸くさせる。
「病気でもうすぐ死ぬって思ってる。
だから、流れ星にお願いするんだと思う。
『早く病気が治りますように』って……」
「そっか……」
「だから、見せてあげたいんだ。
本当に寿命がもうすぐ来るのだとしても、見たこともない流れ星の数を……」
「そうだね……」
千春ちゃんが、元気なさげに呟く。
すると後ろから声が聞こえた。
「ダメです」
銘先生だった。
「銘先生……」
「今の愛ちゃん、相当危ない状態です。
そんな状態で、外に出るのは……」
わかっている。
でも、どうにかしてあげたい。
そう思っているのは、俺だけじゃない千春ちゃんもそうだし銘先生もそうだ。
だから、俺はそれ以上何も言えなかった。
俺は、願う。
愛ちゃんの様態がよくなることを……
雨がポツポツ降ってきた。
明日は、晴れるらしいけど……
土曜日は雨らしい。
流星群楽しみにしていたのにな。
俺は、待合室にてテレビを見る。
自分の部屋にもテレビがあるのだけど……
1人で部屋にいるのも何か鬱だ。
「あ!亜金さん」
千春ちゃんが、小走りで俺の方に来る。
「千春ちゃん、どうしたの?」
「望遠鏡の確保出来ました」
「あ、そういえばそんなこと頼んでいたっけ……」
「はい。
でも、雨だそうですね……」
「うん。
それ以前に愛ちゃんの様態が気になる」
「そうだね……」
「愛ちゃんが、一番楽しみにしているんだ」
「うん。
願い事するんだって張り切ってた……」
「どうにか見せてあげる方法はないかな?」
「お天気と愛ちゃんの様態次第だよね……
晴れてたら病院の屋上から見せてあげたいけど……
どっちも難しそう」
「そっか……
愛ちゃん、自分の先が長くないって思っているんだ」
「え?」
千春ちゃんが、目を丸くさせる。
「病気でもうすぐ死ぬって思ってる。
だから、流れ星にお願いするんだと思う。
『早く病気が治りますように』って……」
「そっか……」
「だから、見せてあげたいんだ。
本当に寿命がもうすぐ来るのだとしても、見たこともない流れ星の数を……」
「そうだね……」
千春ちゃんが、元気なさげに呟く。
すると後ろから声が聞こえた。
「ダメです」
銘先生だった。
「銘先生……」
「今の愛ちゃん、相当危ない状態です。
そんな状態で、外に出るのは……」
わかっている。
でも、どうにかしてあげたい。
そう思っているのは、俺だけじゃない千春ちゃんもそうだし銘先生もそうだ。
だから、俺はそれ以上何も言えなかった。
俺は、願う。
愛ちゃんの様態がよくなることを……
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