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03 lemon
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夢か現か幻か。
俺は小さくそこにいる。
クソみたいな人生。
クズみたいな人生。
そんな人生は送りたくなかったけれど。
俺はやっぱりクズだった。
そんな俺の前に君が現れたんだ。
ひと目見たときすぐにわかった。
それが君だってことを……
「水樹さん?」
思わず声が漏れる。
「おいおい。鈴鹿!
お前ら知り合いか?」
担任がそう言って笑う。
今僕は学校に来ている。
時間は朝。
今日は転入生がやってくる。
そんな日だった。
「知りません」
黒板の前に立つ女子高生がそういった。
黒い瞳に黒い髪。
とてもきれいな女の子。
「そうなのか?ならどうして名前を知っているんだ?」
担任が首を傾げる。
「知りません」
僕と彼女の声がハモる。
「あ……」
俺と彼女の目が合う。
そして赤くなる俺たち。
「青春か?」
担任が笑う。
そして一呼吸あけて言葉を続ける。
「では、七尾さん。
自己紹介をしてくれ」
「あ、はい。
七尾 海月姫です」
そういって女子高生が自己紹介をしてくれた。
あれ?もしかして俺……
赤の他人の下の名前を呼んじゃった?
とても失礼なことをした?
そう思うと少し不安になった。
俺は小さくそこにいる。
クソみたいな人生。
クズみたいな人生。
そんな人生は送りたくなかったけれど。
俺はやっぱりクズだった。
そんな俺の前に君が現れたんだ。
ひと目見たときすぐにわかった。
それが君だってことを……
「水樹さん?」
思わず声が漏れる。
「おいおい。鈴鹿!
お前ら知り合いか?」
担任がそう言って笑う。
今僕は学校に来ている。
時間は朝。
今日は転入生がやってくる。
そんな日だった。
「知りません」
黒板の前に立つ女子高生がそういった。
黒い瞳に黒い髪。
とてもきれいな女の子。
「そうなのか?ならどうして名前を知っているんだ?」
担任が首を傾げる。
「知りません」
僕と彼女の声がハモる。
「あ……」
俺と彼女の目が合う。
そして赤くなる俺たち。
「青春か?」
担任が笑う。
そして一呼吸あけて言葉を続ける。
「では、七尾さん。
自己紹介をしてくれ」
「あ、はい。
七尾 海月姫です」
そういって女子高生が自己紹介をしてくれた。
あれ?もしかして俺……
赤の他人の下の名前を呼んじゃった?
とても失礼なことをした?
そう思うと少し不安になった。
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