華に愛でられ 華に堕ちる

後ろ向きミーさん

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華に堕ちる

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「・・ヒュー・・。」

ボロボロなったダリアが地面に伏せたまま小さく呟いた。
それに答える様に、森のあちこちの穴から蟻達が這い出してくる。
気づかないうちに、洞窟近くまで戻ってこれたんだ。私達の周りの大地が黒い絨毯の様に、蟻に埋め尽くされていく。

「ギギ。ギギギ。」

ガチガチと顎をならし臨戦態勢の蟻達がアザミに襲い掛かる。

いくら大きなアザミでも、数の暴力には勝てない、みるみると黒に埋め尽くされ沈んでいく。
・・助かったんだ・・。

蟻達に襲われ倒れていくアザミを呆然と眺めていると、ゆらりとダリアが立ち上がる。白い花も、体の蔦も満身創痍だ。

「ダリア!大丈夫なの!」

いつもの様に丁重に抱かれ、体を引きずる様にゆっくり進む。

地底湖までたどりつくと、ダリアは全身を湖に沈めた。
淵から透き通る水底を見ていると、まるで水中花の様な幻想的な姿だ。

しばらくして、とぷりと浮かび上がると泥汚れが落ちた清純な白いダリアの戻っていた。
湖の淵に花だけ乗せて体を浮かべ、側に立つ私にも頭から、そっと水をかけて汚れを流してくれる。
頬に擦り傷が出来てたみたいで、水が染みて少し顔をしかめる。
気づいたダリアが頬を撫でた。

「ヒュルッ・・ヒュルッ・・。」

「大丈夫。ダリアに比べたらなんてことないから。・・一歩間違えば、私があの人達みたいになってたんだよね。私ダリアに会えて良かった。今迄、大事にしてくれて、守ってくれてありがとう。」

どうやったらこの気持ちが伝わるのだろう。言葉が通じないってもどかしい。
私はそっとダリアに口づけた。

「・・キュキュキュル。」

あ、この鳴き声はわかる。
アレを求められる声だ・・。
こんな事だけわかる様になるって、恥ずかしい。

ひょいと小脇に抱えらえ、草ベットまで運ばれた。
もちろん、濡れた私をテキパキと拭き上げるのは怠らない、安定のダリアだ。

頬の傷にダリアが口づけた。
・・初めての事の目が点になる。

いつもだったら、有無を言わさずあそこだけを蕩けるくらい舐めあげて、いかされ・・その・・うん・・。
どんだけ爛れた生活なのよ私!

「キュキュキュル。」

ダリアが覆いかぶさってくる。

あぁ、もう堕ちてもいいよね。
全面降伏です。

もうダリアなしじゃ生きていけない.
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