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私の神様は帰郷する
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やっと神様が出てきた。
それも蜘蛛彦に連れられてだ。
蜘蛛助と帰ってきた神様は、まるで叱られた子供の様にしおれている。
まぁ、愁いを帯びた美青年なんて、日頃が天真爛漫な子犬なだけに、色気増し増しで、目のやり場に困るけどね!
神様なんだから、体調とか心配する必要も無いのかもしれないけど、それでも顔を見ると安心できた。
「良かった。心配したんだよ神様。呼んでも出てこないし。」
蜘蛛彦曰く、どうも神様はお社に居なかったらしい。
精霊界に帰る事も、ちゃんと説得できたって。すごい、どうやったんだろう?
消えた神様も見つけてきたし、とぼけた感じだけど蜘蛛彦って、実は優秀?
「はい若様、なっちゃんに渡す物があるんでしょ。」
蜘蛛助に背中を押され、神様がおずおずと手紙を差し出してくる。
「え?手紙?」
神様から手紙を貰うなんて初めてだ。
何の飾りもない真っ白な封筒。
中にはA4の紙が、キチンと折り畳まれて入っていた。
『なつ、だいすき。ずっといっしょ。』
と、いびつで大きな平仮名で書かれていた。
・・・神様・・やだ泣きそう・・。
そうだね、ずっと一緒だった。
お遊戯会も、授業参観も、遠足も、修学旅行さえ神様が付いてきた。
高校受験の日だって、試験会場まで付いてきて、終わる迄校門で待っていてくれた。
熱で寝込んだ時も、ばーちゃんのお葬式の間も、手を握っていてくれた。
いつも、私の後ろを子犬の様に付いて来て、まとわりついていた。
ずっと、ずっと一緒だと私も思ってた。
「うん・・私も神様、大好きだよ。」
神様がぱぁっと喜ぶ。
あぁ、可愛いなぁ。
いつもとは逆で、私から神様にぎゅうと抱きつく。胸に顔を埋めてるから見えないけど、かなりおたおたしてるのが気配でわかる、可愛くて仕方ない。
・・うん、もう会えないかもしれないけど、大好きだよ神さま。
帰っても幸せになってね。
それも蜘蛛彦に連れられてだ。
蜘蛛助と帰ってきた神様は、まるで叱られた子供の様にしおれている。
まぁ、愁いを帯びた美青年なんて、日頃が天真爛漫な子犬なだけに、色気増し増しで、目のやり場に困るけどね!
神様なんだから、体調とか心配する必要も無いのかもしれないけど、それでも顔を見ると安心できた。
「良かった。心配したんだよ神様。呼んでも出てこないし。」
蜘蛛彦曰く、どうも神様はお社に居なかったらしい。
精霊界に帰る事も、ちゃんと説得できたって。すごい、どうやったんだろう?
消えた神様も見つけてきたし、とぼけた感じだけど蜘蛛彦って、実は優秀?
「はい若様、なっちゃんに渡す物があるんでしょ。」
蜘蛛助に背中を押され、神様がおずおずと手紙を差し出してくる。
「え?手紙?」
神様から手紙を貰うなんて初めてだ。
何の飾りもない真っ白な封筒。
中にはA4の紙が、キチンと折り畳まれて入っていた。
『なつ、だいすき。ずっといっしょ。』
と、いびつで大きな平仮名で書かれていた。
・・・神様・・やだ泣きそう・・。
そうだね、ずっと一緒だった。
お遊戯会も、授業参観も、遠足も、修学旅行さえ神様が付いてきた。
高校受験の日だって、試験会場まで付いてきて、終わる迄校門で待っていてくれた。
熱で寝込んだ時も、ばーちゃんのお葬式の間も、手を握っていてくれた。
いつも、私の後ろを子犬の様に付いて来て、まとわりついていた。
ずっと、ずっと一緒だと私も思ってた。
「うん・・私も神様、大好きだよ。」
神様がぱぁっと喜ぶ。
あぁ、可愛いなぁ。
いつもとは逆で、私から神様にぎゅうと抱きつく。胸に顔を埋めてるから見えないけど、かなりおたおたしてるのが気配でわかる、可愛くて仕方ない。
・・うん、もう会えないかもしれないけど、大好きだよ神さま。
帰っても幸せになってね。
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