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餌を与えないで下さい

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そこの3人、笑うなら笑え!
顔逸らして肩震わせられる方が、こっちのダメージが大きいんだよっ!

「そうねぇ。幻影なら大きく出来るけど虚しいからお勧めはしないわぁ。なーんてね。うふふっ、冗談よぉ。」

くぅ、流石姫のお母様。
塩どころか、追いカラシ塗り込んできやがったよ。

「あ、そうそう晶。『最近サボり気味だから、きちんと診察に来なさい』っブレアが連絡来てたわよ。駄目よぉ行かないと。じゃぁ皆、遠慮しないで沢山食べて楽しんでねぇ。」

そう言って女王様は、ヒラヒラ手を振らいながら、挨拶周りに赴いていった。

「ブレアさんは、由緒正しき古い血統の魔女で、晶の主治医をなさってる方よ。私、彼女の作るハーブティーが好きで、よく購入に行くの。美和ちゃんも今度ご挨拶に行きましょうね。はい、あーん。」

環ちゃんに鴨肉を突っ込まれる。
うまうま、もぐもぐ。

「はぁ・・行きたくない。はい。」

姫からマリネを突っ込まれる。
うまうま、もぐもぐ。

「晶、最近調子悪いんだから、きちんと診て貰え。ブレアさんとこは、俺行けないから、環頼んだぞ。ほら。」

夜彦から・・って、そんな、どでかい唐揚げ一口でいける訳ないでしょうが!

「いや、自分で食べれるし!」

「あら、美和ちゃんの餌付け楽しかったのに。もうお終いなの?」

皆さん、なんで私に給餌しようとしてるんでしょうか?・・私ペット枠?

それでも、与えられた唐揚げを、口いっぱいにしながら、もきゅもきゅ食べる美和を眺めながら

(((ハムスターみたい)))

と癒されている事を、美和は知らない。


「あの子供達楽しそうだね。」

この煌びやかな会場にあって珍しい和装姿の男が、静かに微笑ながらその様子を眺めていた。
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