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無口なお友達
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「君を養子にした事を世に知らしめるのに効果的なので、馬鹿から各方面に触れを出してもらいましょうか。他国にも牽制をかける事もできるし、私も楽ができます。ある程度周知がすめば、夜空も自由に行動出来る様になりますよ。来月、ちょうど馬鹿に会う予定があるので、夜空も行きましょう。衣装は、既に発注済みなので大丈夫です、仕上がりが楽しみですねー。」
馬鹿呼ばわりの上に便利屋扱いって・・え?僕王様に会いに行くの?
衣装の用意とかも聞いてないのですが・・。
・・・ロベリアが楽しそうなので、うん、まぁいいか・・。
王様の謁見というか、ロベリアがゴリ押しに行く日が、近づいたある日の事。
狩りのついでに山の果物を取ってきたので、台所に向かったのだが、ロベリアが独り言を言っている。
不思議に思って台所をのぞけば、きちんと相手がいた。
ロベリアより頭ひとつ大きくがっしりとした身体つき。髪色は少し水色がかった銀の短髪、瞳は深い青で、顔つきは綺麗と言うより、端正で鋭い感じの無表情。
「お帰り。彼がこの前話していた『蒼』の賢者、ラダだよ。この子がうちの子になった夜空だよ。どうだ、かわいいだろう。」
何故かロベリアがドヤ顔です。
「こんにちは。初めまして夜空です。」
「・・・・・。」頷き返すだけで返事はない。
無表情なのに、彼の背後でぱぁっと花がほころんで見えたのは気のせいだろうか・・。
無言・無表情ですっと立ち上がると、真っすぐ僕の方に向かって来ると思ったら、ギュウギュウと抱きしめられた。
「あ、あの?」
ぱっと離してはくれたけど、片腕だっこされ移動し、ひざに乗せられたまま椅子に着席。
この間やはり無言。
そうっと、見上げてみると、やっぱり無表情。
目が合うと無言で頭を撫でられ、お菓子を口元まで運ばれる。
ロベリアは大爆笑だ。
「夜空。わかりにくいだろうけど、これでもラダは喜んでるから。夜空の事を気に入ってくれたみたいだし、私も嬉しいよ。馬鹿の所に行くのにラダも同行する事になったから、しばらく滞在するよ。」
その後、獣化した僕をみかけたラダさんは、やっぱり無言で抱き着いてきて放そうせず、ロベリアにこっぴどく怒られるなんて、すったもんだもあった。
「そもそも王様に会う用事って何ですか?」
「末の王女が7才の誕生日の祝いでね。
お祝いを渡しに行くから、そのついでに夜空の事を頼もうと思ってる。ラダは細工物や魔道具作るのを得意としてるから、小さい子用の装飾品をお願いしたんだ。」
そんな大事な日にゴリ押しに行くのか・・王様に申し訳ないなー。
僕もプレゼントを用意しようかな、7才の女の子が喜びそうな、かわいくて、あでやかな何か、うーん。
「で、こっちは夜空のだよ。」え?僕の?
小さな箱の中にはロベリアの瞳と同じ色の翠色のイヤーカフがあった。
「これもラダに作って貰ったんだよ。イヤーカフなら獣化しても邪魔にならないだろう。ついでに念話できる機能も付与してもらったから。この色を身に着けていれば、私の庇護下にある事がわかるから、羽虫よけも兼ねてね。」
あぁ、またさらっと黒い事を・・。
馬鹿呼ばわりの上に便利屋扱いって・・え?僕王様に会いに行くの?
衣装の用意とかも聞いてないのですが・・。
・・・ロベリアが楽しそうなので、うん、まぁいいか・・。
王様の謁見というか、ロベリアがゴリ押しに行く日が、近づいたある日の事。
狩りのついでに山の果物を取ってきたので、台所に向かったのだが、ロベリアが独り言を言っている。
不思議に思って台所をのぞけば、きちんと相手がいた。
ロベリアより頭ひとつ大きくがっしりとした身体つき。髪色は少し水色がかった銀の短髪、瞳は深い青で、顔つきは綺麗と言うより、端正で鋭い感じの無表情。
「お帰り。彼がこの前話していた『蒼』の賢者、ラダだよ。この子がうちの子になった夜空だよ。どうだ、かわいいだろう。」
何故かロベリアがドヤ顔です。
「こんにちは。初めまして夜空です。」
「・・・・・。」頷き返すだけで返事はない。
無表情なのに、彼の背後でぱぁっと花がほころんで見えたのは気のせいだろうか・・。
無言・無表情ですっと立ち上がると、真っすぐ僕の方に向かって来ると思ったら、ギュウギュウと抱きしめられた。
「あ、あの?」
ぱっと離してはくれたけど、片腕だっこされ移動し、ひざに乗せられたまま椅子に着席。
この間やはり無言。
そうっと、見上げてみると、やっぱり無表情。
目が合うと無言で頭を撫でられ、お菓子を口元まで運ばれる。
ロベリアは大爆笑だ。
「夜空。わかりにくいだろうけど、これでもラダは喜んでるから。夜空の事を気に入ってくれたみたいだし、私も嬉しいよ。馬鹿の所に行くのにラダも同行する事になったから、しばらく滞在するよ。」
その後、獣化した僕をみかけたラダさんは、やっぱり無言で抱き着いてきて放そうせず、ロベリアにこっぴどく怒られるなんて、すったもんだもあった。
「そもそも王様に会う用事って何ですか?」
「末の王女が7才の誕生日の祝いでね。
お祝いを渡しに行くから、そのついでに夜空の事を頼もうと思ってる。ラダは細工物や魔道具作るのを得意としてるから、小さい子用の装飾品をお願いしたんだ。」
そんな大事な日にゴリ押しに行くのか・・王様に申し訳ないなー。
僕もプレゼントを用意しようかな、7才の女の子が喜びそうな、かわいくて、あでやかな何か、うーん。
「で、こっちは夜空のだよ。」え?僕の?
小さな箱の中にはロベリアの瞳と同じ色の翠色のイヤーカフがあった。
「これもラダに作って貰ったんだよ。イヤーカフなら獣化しても邪魔にならないだろう。ついでに念話できる機能も付与してもらったから。この色を身に着けていれば、私の庇護下にある事がわかるから、羽虫よけも兼ねてね。」
あぁ、またさらっと黒い事を・・。
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