コスプレ少女はただ可愛いのが好きなだけ!

レイン

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3話

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『リアリティーオンライン』にはステータスは存在していなかった。そのためか私が何度もステータスを出そうと色々と呼び名を変えたりして出そうとしてたが予想通りステータスは出ることはなかった。

「でも、スキルはあったよね?」

私は習得しているスキルを確認するために「出ろっ!」と言葉に出すと視界の端っこに習得しているスキル欄が表示された。


習得スキル

・コスプレ(コスプレすることが出来る)
 現在解放コスプレ
『アニマル魔法少女』

・四聖聖獣召喚



「コスプレってスキルなのっ!?」

私は思わずツッコミを入れてしまった。そもそも『リアリティーオンライン』にはコスプレってスキルは存在しなかったはずなのだ。

この世界は『リアリティーオンライン』に似ているだけで全てゲームと同じというわけではない可能性が出て来た。

それか私が特別って可能性もあるんだけど…まぁおそらくそのどちらもだと思う。

多分だけどコスプレってスキルはこの世界では私だけしか持っていない神と名乗る私を異世界に転移させた存在から渡された?特別なスキルだろう。

そしてこの世界も『リアリティーオンライン』に似てはいるが異なる世界だろう、だってゲームと同じ世界を生きるとしたら極端になるかもしれないけど全く同じセリフを永遠に言い続けるキャラが街や村に溢れていたらそれはもう一種のホラーだからだ。

想像するだけで冷や汗が止まらないので次のスキルへと視線?を落とすことにした。

「あれ? この四聖聖獣召喚って確か『アニマル魔法少女』に出てくる主人公が使ってたよね?」

この四聖聖獣召喚ってスキルは私が今来ているコスプレのモチーフになったアニメの主人公がよく使っていた技?スキル?だ。

おそらくだけど私はスキルのコスプレで解放されたコスプレを着ることによってそのモチーフとなったキャラの力を使うことが出来るのだろう。

そしてそのキャラの力がスキルとして現れているのだろう。これがこのコスプレを脱いだ後でも表示され永続される力なのかそうじゃないのかは分からない。

今コスプレを脱いで確認しようとも思ったけどなんだか外で裸になる勇気はなく別に今すぐ確認する必要もないので後々確認することにした。

「それじゃ『四聖聖獣召喚』」

私はスキルを使って見ることにした。本当に使えるのかって好奇心もあるのだけど、無駄に広い草原にただ1人立っているなんてなんか寂しいって気持ちの方が強いのは秘密です。

「がぁぁ」

「ぐぅぅ」

「ぎーー」

「ちーー」

ぽうぅん、と音を立てて現れたのは可愛らしくデフォルメされた四体の獣達だった。
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