精霊の王と契約し世界を自由に楽しむ

騎士王国ロイヤルレイド

僕は第2回戦を戦います！

僕の試合が終わりそして他の第一回戦の試合も終わった。

「よし、僕の番だな」

次からは第2回戦が始まる。僕と第2回戦を戦うのはゴリゴリむきむきのおっさんが相手だ。

「そろそろだな」

審判をしているベージュから第2回戦の出場者の名前が呼ばれた。

「いくか！」

僕は名前を呼ばれたので舞台に向かった。

「あはははは！私の筋肉は最強だ！」

僕の目の前にはゴリゴリむきむきのおっさんがポージングして待っていた。

「うげぇ、まじか、、」

このおっさんは次々とポージングを変えていき最後に僕の方を向いてウィンクしてきた。おっさんからのウィンクはとても気持ち悪かった。

「二回戦始め！」

ベージュの試合開始の合図が聞こえると僕は気持ちを切り替える。

「こっちから行くよ！」

おっさんが走り出す構えをして、ダン、と音を出して走り出した。

おっさんの武器はその体だ。筋肉質でありながら柔軟性もある体は見た目と違い素早い動きで戦うのだ。その体から繰り出させる攻撃は見た目通りの威力がある。

「ここよ！」

おっさんの声が上から聞こえてきたと思って上を向いてみるとおっさんは僕に向かって飛び蹴りを喰らわせようとしていた。

「やるわね！」

いち早く気付いたので躱すことは簡単だった。

「今度はこれよ！」

そう言いながら着地と同時に僕に向かってタックルしてくる。

「なんの！」

避けているばかりでは勝てないので武器を構えて迎え撃つ準備を始めた。

「甘いわ！」

僕に一直線に向かってきていたが急に急停止して飛び上がった。

「くっ！」

タックルをしてくるとばかりに思っていたのでおっさんが飛び上がったのは予想外だった。

「それでも！」

僕は一歩下がり着地した瞬間を狙うことにした。

「あはははは！」

おっさんが目の前に着地したのと同時に刀を振るったが当たった感触はしなかった。

「惜しかったわね！」

どうやらおっさんは僕が刀を振るうより早くに後ろに下がって僕の刀を避けたようだった。

「それじゃこれでおしまいにするわ！」

おっさんがマッスルポーズをしてから僕に向かって飛び蹴りを喰らわせようと飛び上がった。

「それじゃ僕もこれで決めるか！」

今度こそ決めるために刀を収めた。

「あはははは！」

おっさんの笑い声が聞こえてくるが僕は意識を集中させてるので気にならない。

「はああああ！」

おっさんの飛び蹴りが当たる直前に後ろに下がりそしておっさんに向かって刀を振るう。

「抜刀術横一文字」

シュッ、チャキン、刀を抜く時と収める時だけの音が会場に響いて行く。

「がはっ、負けたわ」

そう言うとおっさんはマッスルポースをしながら倒れていった。

「勝者レイク！」

ベージュの勝者宣言が告げられて僕の勝利が決まった。