1 / 5
1話
しおりを挟む
「や、やったー!やっと落ちた!」
今日も今や日課となりつつあったスライム退治をしていると、ようやく僕が求めていたモノがドロップしたのだ。
「これで僕もスキルを覚えることができる!」
スライムがドロップしたのはスキルカードだった。
この世界では神様がスキルを与えてくれるのではなく、モンスターを倒すことでスキルカードを手に入れることでスキルを覚えることができるのだ。
一説にはモンスターは神様が人間に与えた試練だからそれを乗り越えて欲しいからスキルは直接与えずモンスターを倒すことで手に入るようにしたと言う人もいた。
「長かったな~半年もかかっちゃったもんな~」
モンスターを倒すことで必ずスキルカードをドロップするわけではない。そもそもモンスターがドロップすると言う現象が起こる確率が低いのだ。
モンスターにはランクがあり基本そのランクが低ければ低いほどドロップする確率が低く、ランクが高ければ高いほどドロップする確率が高くなるのだ。
そしてスライムのモンスターランクは最下位のEランクであり、100体倒して一回ドロップするかもしれないといった確率だった。
しかもドロップするのはスキルカードだけではなく、何がドロップするのかはわからないのだ。
だから僕はスキルを手に入れたくて毎日スライムを倒し続けた。スライムは中々ドロップしないのでドロップするまで何体も何体も倒し続けた。それはもう毎日毎日、日課になるほどに倒し続けた。
そして今日ようやくその頑張りが実りスキルカードがドロップしたのだ。
「これで僕も冒険者になれる!」
僕がこれほどまでにスキルカードを求めていた理由が冒険者になるためだった。
冒険者の仕事は多岐にわたるが主な仕事はモンスターと戦うことだ。そのためスキルがなければ人はモンスターと戦うこと、戦おうとすることさえ不可能なので冒険者になるには最低でもスキルを1つ覚えておくことが必須になっているのだ
そのため僕は冒険者になるにスキルを覚えようとスライムを倒し続けたのだ。
「よし!それじゃ早速習得するか!」
僕は早速スライムからドロップしたスキルカードを習得することにした。
スキルカードはドロップさせただけでは覚えることができない。しっかりと『習得』と唱えるもしくは念じる必要があるのだ。
「『習得』」
僕は祈るようにして『習得』と唱えた。スキルカードは習得してみないと何のスキルかは分からない。冒険者ギルドにはスキルカードを判別する人や機械があるらしいけど、僕はこのスキルカードが何のスキルだったとしても習得するつもりなので今ここで『習得』することにしたのだ。
ーー『スキル:《自動回復》を習得しました』
「あ、消えていく」
習得したスキルカードは役目を果たしたかのようにして光の粒となり消えていった。
「それにしても《自動回復》のスキルを習得出来たのか!」
僕が習得したのは《自動回復》と言うスキルだった。習得したスキルは何となく理解できるようになっているのでこのスキルがどんな効果なのか理解することはできた。
「そう言えば、冒険者ギルドの本に《自動回復》のスキルは珍しいって書かれてたような気がするような気がするな」
冒険者になれなくても冒険者ギルドの中に入ることはできなので冒険者ギルドにあるスキル大百科を見てどんなスキルがあるのか、冒険者に取って有用なスキルは何なのかを調べていたのだ。
その中に《自動回復》は自動でかかるパッシブなのでとても有用で珍しいと書かれていたような気がする。スキル大百科にはたくさんのスキルが書かれていて全部は覚えきれてないのだ。
「よし!それじゃ今日はもう遅くなっちゃっうし、明日に冒険者になるためにギルドへ行こう!」
冒険者ギルドは一日中空いているので夜になっても閉じることはないのだけど、冒険者になればワクワクしてすぐにでも依頼を受けたくなりそうなので今日はもう宿へと帰り明日の朝にギルドへ登録しに行くことにした。
あ、ちなみに今日の夜はようやく冒険者になれると思ってなかなか寝ることは出来ませんでした。
今日も今や日課となりつつあったスライム退治をしていると、ようやく僕が求めていたモノがドロップしたのだ。
「これで僕もスキルを覚えることができる!」
スライムがドロップしたのはスキルカードだった。
この世界では神様がスキルを与えてくれるのではなく、モンスターを倒すことでスキルカードを手に入れることでスキルを覚えることができるのだ。
一説にはモンスターは神様が人間に与えた試練だからそれを乗り越えて欲しいからスキルは直接与えずモンスターを倒すことで手に入るようにしたと言う人もいた。
「長かったな~半年もかかっちゃったもんな~」
モンスターを倒すことで必ずスキルカードをドロップするわけではない。そもそもモンスターがドロップすると言う現象が起こる確率が低いのだ。
モンスターにはランクがあり基本そのランクが低ければ低いほどドロップする確率が低く、ランクが高ければ高いほどドロップする確率が高くなるのだ。
そしてスライムのモンスターランクは最下位のEランクであり、100体倒して一回ドロップするかもしれないといった確率だった。
しかもドロップするのはスキルカードだけではなく、何がドロップするのかはわからないのだ。
だから僕はスキルを手に入れたくて毎日スライムを倒し続けた。スライムは中々ドロップしないのでドロップするまで何体も何体も倒し続けた。それはもう毎日毎日、日課になるほどに倒し続けた。
そして今日ようやくその頑張りが実りスキルカードがドロップしたのだ。
「これで僕も冒険者になれる!」
僕がこれほどまでにスキルカードを求めていた理由が冒険者になるためだった。
冒険者の仕事は多岐にわたるが主な仕事はモンスターと戦うことだ。そのためスキルがなければ人はモンスターと戦うこと、戦おうとすることさえ不可能なので冒険者になるには最低でもスキルを1つ覚えておくことが必須になっているのだ
そのため僕は冒険者になるにスキルを覚えようとスライムを倒し続けたのだ。
「よし!それじゃ早速習得するか!」
僕は早速スライムからドロップしたスキルカードを習得することにした。
スキルカードはドロップさせただけでは覚えることができない。しっかりと『習得』と唱えるもしくは念じる必要があるのだ。
「『習得』」
僕は祈るようにして『習得』と唱えた。スキルカードは習得してみないと何のスキルかは分からない。冒険者ギルドにはスキルカードを判別する人や機械があるらしいけど、僕はこのスキルカードが何のスキルだったとしても習得するつもりなので今ここで『習得』することにしたのだ。
ーー『スキル:《自動回復》を習得しました』
「あ、消えていく」
習得したスキルカードは役目を果たしたかのようにして光の粒となり消えていった。
「それにしても《自動回復》のスキルを習得出来たのか!」
僕が習得したのは《自動回復》と言うスキルだった。習得したスキルは何となく理解できるようになっているのでこのスキルがどんな効果なのか理解することはできた。
「そう言えば、冒険者ギルドの本に《自動回復》のスキルは珍しいって書かれてたような気がするような気がするな」
冒険者になれなくても冒険者ギルドの中に入ることはできなので冒険者ギルドにあるスキル大百科を見てどんなスキルがあるのか、冒険者に取って有用なスキルは何なのかを調べていたのだ。
その中に《自動回復》は自動でかかるパッシブなのでとても有用で珍しいと書かれていたような気がする。スキル大百科にはたくさんのスキルが書かれていて全部は覚えきれてないのだ。
「よし!それじゃ今日はもう遅くなっちゃっうし、明日に冒険者になるためにギルドへ行こう!」
冒険者ギルドは一日中空いているので夜になっても閉じることはないのだけど、冒険者になればワクワクしてすぐにでも依頼を受けたくなりそうなので今日はもう宿へと帰り明日の朝にギルドへ登録しに行くことにした。
あ、ちなみに今日の夜はようやく冒険者になれると思ってなかなか寝ることは出来ませんでした。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
【完結】精霊に選ばれなかった私は…
まりぃべる
ファンタジー
ここダロックフェイ国では、5歳になると精霊の森へ行く。精霊に選んでもらえれば、将来有望だ。
しかし、キャロル=マフェソン辺境伯爵令嬢は、精霊に選んでもらえなかった。
選ばれた者は、王立学院で将来国の為になるべく通う。
選ばれなかった者は、教会の学校で一般教養を学ぶ。
貴族なら、より高い地位を狙うのがステータスであるが…?
☆世界観は、緩いですのでそこのところご理解のうえ、お読み下さるとありがたいです。
『伯爵令嬢 爆死する』
三木谷夜宵
ファンタジー
王立学園の中庭で、ひとりの伯爵令嬢が死んだ。彼女は婚約者である侯爵令息から婚約解消を求められた。しかし、令嬢はそれに反発した。そんな彼女を、令息は魔術で爆死させてしまったのである。
その後、大陸一のゴシップ誌が伯爵令嬢が日頃から受けていた仕打ちを暴露するのであった。
カクヨムでも公開しています。
冷遇妻に家を売り払われていた男の裁判
七辻ゆゆ
ファンタジー
婚姻後すぐに妻を放置した男が二年ぶりに帰ると、家はなくなっていた。
「では開廷いたします」
家には10億の価値があったと主張し、妻に離縁と損害賠償を求める男。妻の口からは二年の事実が語られていく。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
「魔道具の燃料でしかない」と言われた聖女が追い出されたので、結界は消えます
七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女ミュゼの仕事は魔道具に力を注ぐだけだ。そうして国を覆う大結界が発動している。
「ルーチェは魔道具に力を注げる上、癒やしの力まで持っている、まさに聖女だ。燃料でしかない平民のおまえとは比べようもない」
そう言われて、ミュゼは城を追い出された。
しかし城から出たことのなかったミュゼが外の世界に恐怖した結果、自力で結界を張れるようになっていた。
そしてミュゼが力を注がなくなった大結界は力を失い……
〈完結〉妹に婚約者を獲られた私は実家に居ても何なので、帝都でドレスを作ります。
江戸川ばた散歩
ファンタジー
「私」テンダー・ウッドマンズ伯爵令嬢は両親から婚約者を妹に渡せ、と言われる。
了承した彼女は帝都でドレスメーカーの独立工房をやっている叔母のもとに行くことにする。
テンダーがあっさりと了承し、家を離れるのには理由があった。
それは三つ下の妹が生まれて以来の両親の扱いの差だった。
やがてテンダーは叔母のもとで服飾を学び、ついには?
100話まではヒロインのテンダー視点、幕間と101話以降は俯瞰視点となります。
200話で完結しました。
今回はあとがきは無しです。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる