拾ったのはダンジョンコアでした!?

レイン

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4話 初めての戦いでした

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「んん~っと、もう朝かな?」

ダンジョンの中は太陽なんてないのでなぜかはわからないがダンジョンの中を見渡すことができるぐらいには明るいのだ。

「おはようございます」

僕が朝起きてみると隣で一緒に寝ていたミドリはもう起きていた。

「うん、おはよう~」

僕は布団から起き上がりミドリに挨拶を返す。

「う~ん今日はなにしょうかな?」

体をぐうっ~と伸ばして今日をどうやって過ごすか考える。

「昨日から何も食べてないので今日は周りのモンスターを狩りにいきましょうね」

そういえば昨日から何も食べていなかった。だからお腹がぺこぺこになってるしこのダンジョンからでた森でモンスターを狩って食べることに決めた。

「そうだな、でもどうやって戦うんだ?」

僕達には戦闘手段がなかった。モンスターを素手で戦うのはとても危険だしましてや子供の僕にモンスターを倒せるとは思えない。

「大丈夫ですよ、私には魔法がありますからね!」

ミドリは魔法が使えるみたいだ。ミドリの魔法は植物魔法で植物を操ることが出来る魔法だ。

「そうか、それじゃ僕は剣を召喚しておくか」

ミドリは戦闘手段があったので戦えるが僕にはなかったので剣を召喚することにした。

「それじゃ行こっか!」

『お待ちくださいマスター』

僕達がダンジョンを出て森に行きモンスターを狩りに行こうとした時にダンジョンコアから待ったの声が出た。

『マスターはお忘れですか?ダンジョンに1人は残らないといけないことを忘れてないですか?マスター』

そうだ、そうだった、ダンジョンコアの言う通り僕は忘れていた。ダンジョンから僕達2人が抜けるということはダンジョンの中にダンジョンコアを抜いて誰もいなくなることになる。そのため僕たち二人のうちの一人は残らないといけない。

「そうだった、それじゃ何か召喚しておこう」

1人で狩りに行くことは避けたいので狩りに向かうためにはモンスターを召喚することにした。

「何がいいかな?」

『私はウルフがいいと思いますマスター』

「そうか、それじゃウルフを召喚!」

僕はダンジョンコアに言われた通りにウルフを召喚することにした。

「わお!わお!」

僕が召喚したモンスターのウルフはウルフって言うぐらいだから狼かと思っていたが召喚されたウルフは犬みたいなモンスターだった。大きさはチワワぐらいの大きさでチワワよりもふもふだ。

「それじゃお留守番しててね」

「わお!わお!」

僕はウルフの頭を撫でながらお留守番をしておくように言うとウルフは僕の言葉を理解して頷いてくれた。

「それじゃ行こうかミドリ」

「はい!」

僕はミドリと一緒に今度こそダンジョンを抜けて森に出た。

「それじゃまずはモンスターを探しましょうね」

僕はミドリの言葉に頷きモンスターを探し始めた。

「なかなかモンスターが見当たらないな」

「そうですね、見当たりませんね」

モンスターを探して1時間ぐらいが経ったがまだ一度もモンスターを見ていなかった。

「あ!あれはオークじゃないか?」

「そうですね、あれはオークですね」

僕達はようやくモンスターを見つけた。見つけたモンスターはオークって言って豚のようなモンスターだ。オークは食べることが出来るモンスターだ。

「それじゃ私が足止めしますからそれでとどめを刺してくださいね」

ミドリはそう言うと呪文を唱え出した。

「動きを制限しろ《グリーンヴァイス》」

ミドリが《グリーンヴァイス》と唱えると近くにあった植物から蔓が伸びてオークの体に巻きつく。

「今です!」

「わかってる!」

僕はオークの動けなくなるのがわかるとすぐにオークに向けて走り出した。

「とどけぇぇぇぇ!」

僕は剣を構えてオークの頭に向けて飛び込んだ。

「はぁぁぁぁ!」

オークの頭を剣が貫くと僕はオークを押し倒しさらに剣を食い込ませる。

「はぁ、はぁ、はぁ」

「大丈夫でしたか?」

「大丈夫だよ、それよりオークを倒すことができた!」

「そうですね、これでお腹を膨らませることができそうですね」

僕達はオークを倒すことが出来たのだ。

「それじゃ持って帰ろうか」

「これは私が持ちますよ」

「そうか、それじゃ頼むな」

「はい、私はお姉ちゃんですからね!」

オークはまぁまぁ大きくて僕よりは確実に大きいのでミドリが持ってくれると言うので持ってもらうことにした。

「それじゃ帰ろっか」

「そうね、帰りましょうか」

僕達はオークを持ってダンジョンに帰ることにした。

「やっぱり僕も手伝うよ」

オークは大きくてミドリでも持つのが大変そうだったので僕は後ろから支えるようにオークを持ち上げる。

「ありがとうね、助かったわ」

やっぱりミドリもオークを持って帰るのは大変だったのか僕が持つのを手伝うと一気に歩くペースが上がった。
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