1 / 2
前編
しおりを挟む
「百合ってマジいい子だよね~」
「優しいし大人しいし可愛いし、ドジっ子だし」
「抜けてるとこが完璧じゃなくていいよね」
「でも八方美人は直した方がいいかも」
「家庭的なタイプって言葉がぴったり」
「昭和の時代なら理想的な女って感じ」
「バリキャリとかは向かなそう」
「家に飾っておきたい女の子ってこういう子を言うんだね」
女子からの評価は概ねこんな感じ。
いいと言えばいいし、ちょっと嫉妬が混じっている感じもある。
でも、これがわたしなんだ。
わたしが作り上げた――わたし。
わたし――小鳥遊百合は周囲からの評判がいい女の子だ。
生意気なことは言わないし、誰とも対立しない。
相手が言って欲しいことだけを言ってあげる。
思っていることがあっても何も言わず口を閉じていた。
ときどき疲れて、顔に出てしまってるかもしれないけど。
「ねぇねぇ、今日どうしても早く帰りたいんだけど、委員会代わりに出てくれない?」
「もちろん、いいよ」
めんどくさいなぁ。でも、相手は疑問形で聞いてる割にもう帰れるつもりでいるし。
あーだこーだ言うと長引いて逆にめんどくさくなりそうだし。
優しくて気が利くいい子のわたしは、仕方ないから引き受けてあげることにした。
「やった、サンキュー」
本当に感謝してるんだか。いまいち信用できないけど、引き受けてしまった以上委員会に出なくちゃならない。
ペンケース、ノート、スマホを持って委員会へと向かった。
委員会からの帰り道。
教室に戻ってカバンを取れば後は帰るだけ。
ようやく帰れる。まったく無駄な時間を過ごしちゃった。
知らず知らず溜息が出る。
「おい」
前から来た相手に気付かなかった。
「中条くん?」
まさか見られただろうか。
完璧いい子なわたしが嫌な顔してるとこ。
いやいやきっと大丈夫。溜息吐くくらいなら、別にイメージダウンはしなさそうだし。
「おまえ、なんでそんなに無理すんだよ」
「……何のこと?」
やだ、まさか本当に見られてた?
「とぼけんなよ」
「……だから、何のこと?」
内心ヒヤヒヤしてる。まさかこんなに疑われるとは思わなかった。
「そういうつもりなら、こっちにも考えがある」
突然中条くんはわたしとの距離を詰めて来た。
いきなりのことで対応できず、後ろに後ずさる。
「どうしたの、中条くん」
壁際に追い詰められて、ほとんど壁ドン状態だ。
中条くんの、綺麗だけど不愛想な顔が近づいてくる。
「嫌なら突き飛ばすなり罵るなりしてみろよ」
「は?」
意味わかんない。
でもそんなわたしの思考は一瞬で吹っ飛ばされる。
「っんん!」
いきなり唇に柔らかいものが押し付けられる。
えっ、なんでキス……してるの?
「んんん」
一生懸命中条くんの体を押すけれど、まるでびくともしない。
なんでわたしがこんな目に。
ふつふつと怒りが湧いて来て、ぐっと右手を握り、えいっと腹を殴った。
「ぐっ」
うめき声を上げながらようやく中条くんは離れてくれた。
「最っ低! 信じられない! あり得ない!」
感情のままに罵ると、中条くんはニッと笑う。
なんで笑うわけ? こっちは怒ってるのに。
パーにした右手を振り上げて中条くんの頬にもみじを残してやろうとすると、簡単に止められてしまった。
「あぁ。そういう態度の方がいいぜ」
「んんっ」
おまけとばかりに再びわたしの唇を奪い、その後は離れていった。
じゃあな、って感じで手で挨拶をしていったのが憎たらしい。
「最低なんだよ! 本当に、最低なの!」
次の日になって、お昼休みを友人の来栖美幸とともに屋上で過ごしていた。
昨日のことを思い出すと中条くんに対して怒りが湧いて来てしまうので、美幸に話して発散してるというわけだ。
「意外だね。中条くんってそういうことするタイプに見えないのに。仮にも生徒会の副会長様なわけだし」
「そう! わたしもそう思ってたの、昨日までは」
中条晴馬。
不愛想だけどその顔のよさによって一定のファンが付いている男子だ。
生徒会の副会長も務めていて、真面目だと教師たちも思っている。
……周囲の評判と昨日の態度とのギャップがすごい。
「あはは、でも百合がそんなに怒るなんて中条くんもやるね」
「どういう意味さ」
「だーって、百合って私以外の前では基本的にYESガールっていうか、なんでも相手に都合のいい受け答えしてるでしょ。それなのに中条くん相手だとちゃんと本性出すんだなって」
「……気を付ける」
「なんで? そのままでもいいと思うよ。面白くて」
面白がられてもな。
うー、怒ってるのも馬鹿馬鹿しい。
よし! 忘れよう。関わらないようにしよう。
「なんでここに?」
「あー、数学の教科書忘れたから貸せ」
昼休みが終わる直前に教室に戻ると、なぜだか中条くんがわたしの席に座っていた。
昨日までそんなこと言われたことないのに。
珍しい来訪者に、教室のみんなもこっちを見ている。
悔しい。貸したくなんかないのに、こんなに注目されてたら貸さないわけにいかない。
だってわたしは優しくていい子な小鳥遊百合なんだから。
「はい。あとで返してね」
もう来るな、って言いたいけど言えないよ。
「悪いな」
教科書を受け取るだけだったらそのまま帰ればいいのに、なぜか中条くんはわたしの頬に軽くキスをした。
瞬間、キャーという声が教室に満ちた。
わたしだって叫びたい。
そして殴りたい。
でもそんなことできなくて、結局わたしは頬を押さえて赤面するしかなかった。
中条くんがやって来るようになった。
意味が分からない。
しかもいつもキスしたりハグしたりしてくるせいで、付き合ってるんじゃないか疑惑が上がってしまっている。
中条くんを好きな女の子はたくさんいる。
せっかくわたしが築き上げていた人間関係が崩壊の危機だ。
「あ、キミが小鳥遊さんだね」
「えっ、倉木くん?」
移動教室から戻ったわたしを待ち受けていたのは、最近習慣になっている中条くん……ではなくて倉木真くん――生徒会長だった。
「な、ななななんで倉木くんが?」
「へぇ、晴馬に聞いてたけど、可愛い子だね」
「えっ、いえ、そんなことはないです」
「お世辞じゃないよ。本当に可愛い」
やめて欲しい。
ただでさえ中条くんに絡まれて人間関係崩壊の危機なのに、その上倉木くんにまでそんなことを言われたら、倉木くんのファンまで敵に回しかねない。
「ほら、晴馬って愛想ないだろ?」
「……」
「でもキミの話をするときはちょっとニヤニヤしてるから、すごく気に入ってるんだと思うんだ」
話さないという選択肢は、わたしには与えられていないみたい。
何も言ってないのに、倉木くんは話を進めてしまう。
「あのわたし、中条くんに好かれる覚えないんだけど」
「顔がいいからじゃないかな?」
思わず目をすがめて倉木くんを見てしまいそうになって、苦笑に変更する。
「まぁそれは半分冗談。たぶん性格が好きなんだと思うよ。キミ、頑張り屋だし」
意味が分からない。
わたしが中条くんに好かれるなんて、普段の生活からは結びつかない。
「晴馬はキミのことを気に入ってるからね。これからも晴馬をよろしくね」
嫌ですけど。
わたしは中条くんのこと全っ然好きじゃないし。
なーんて、言えたらよかったけど。
わたしが中条くんのことを好きじゃなくても、倉木くんは友達なんだ。きっと悪口なんか聞かされたら気分が悪くなると思う。
だから倉木くんには言えない。
曖昧に笑ってごまかすと、倉木くんは帰って行った。
「優しいし大人しいし可愛いし、ドジっ子だし」
「抜けてるとこが完璧じゃなくていいよね」
「でも八方美人は直した方がいいかも」
「家庭的なタイプって言葉がぴったり」
「昭和の時代なら理想的な女って感じ」
「バリキャリとかは向かなそう」
「家に飾っておきたい女の子ってこういう子を言うんだね」
女子からの評価は概ねこんな感じ。
いいと言えばいいし、ちょっと嫉妬が混じっている感じもある。
でも、これがわたしなんだ。
わたしが作り上げた――わたし。
わたし――小鳥遊百合は周囲からの評判がいい女の子だ。
生意気なことは言わないし、誰とも対立しない。
相手が言って欲しいことだけを言ってあげる。
思っていることがあっても何も言わず口を閉じていた。
ときどき疲れて、顔に出てしまってるかもしれないけど。
「ねぇねぇ、今日どうしても早く帰りたいんだけど、委員会代わりに出てくれない?」
「もちろん、いいよ」
めんどくさいなぁ。でも、相手は疑問形で聞いてる割にもう帰れるつもりでいるし。
あーだこーだ言うと長引いて逆にめんどくさくなりそうだし。
優しくて気が利くいい子のわたしは、仕方ないから引き受けてあげることにした。
「やった、サンキュー」
本当に感謝してるんだか。いまいち信用できないけど、引き受けてしまった以上委員会に出なくちゃならない。
ペンケース、ノート、スマホを持って委員会へと向かった。
委員会からの帰り道。
教室に戻ってカバンを取れば後は帰るだけ。
ようやく帰れる。まったく無駄な時間を過ごしちゃった。
知らず知らず溜息が出る。
「おい」
前から来た相手に気付かなかった。
「中条くん?」
まさか見られただろうか。
完璧いい子なわたしが嫌な顔してるとこ。
いやいやきっと大丈夫。溜息吐くくらいなら、別にイメージダウンはしなさそうだし。
「おまえ、なんでそんなに無理すんだよ」
「……何のこと?」
やだ、まさか本当に見られてた?
「とぼけんなよ」
「……だから、何のこと?」
内心ヒヤヒヤしてる。まさかこんなに疑われるとは思わなかった。
「そういうつもりなら、こっちにも考えがある」
突然中条くんはわたしとの距離を詰めて来た。
いきなりのことで対応できず、後ろに後ずさる。
「どうしたの、中条くん」
壁際に追い詰められて、ほとんど壁ドン状態だ。
中条くんの、綺麗だけど不愛想な顔が近づいてくる。
「嫌なら突き飛ばすなり罵るなりしてみろよ」
「は?」
意味わかんない。
でもそんなわたしの思考は一瞬で吹っ飛ばされる。
「っんん!」
いきなり唇に柔らかいものが押し付けられる。
えっ、なんでキス……してるの?
「んんん」
一生懸命中条くんの体を押すけれど、まるでびくともしない。
なんでわたしがこんな目に。
ふつふつと怒りが湧いて来て、ぐっと右手を握り、えいっと腹を殴った。
「ぐっ」
うめき声を上げながらようやく中条くんは離れてくれた。
「最っ低! 信じられない! あり得ない!」
感情のままに罵ると、中条くんはニッと笑う。
なんで笑うわけ? こっちは怒ってるのに。
パーにした右手を振り上げて中条くんの頬にもみじを残してやろうとすると、簡単に止められてしまった。
「あぁ。そういう態度の方がいいぜ」
「んんっ」
おまけとばかりに再びわたしの唇を奪い、その後は離れていった。
じゃあな、って感じで手で挨拶をしていったのが憎たらしい。
「最低なんだよ! 本当に、最低なの!」
次の日になって、お昼休みを友人の来栖美幸とともに屋上で過ごしていた。
昨日のことを思い出すと中条くんに対して怒りが湧いて来てしまうので、美幸に話して発散してるというわけだ。
「意外だね。中条くんってそういうことするタイプに見えないのに。仮にも生徒会の副会長様なわけだし」
「そう! わたしもそう思ってたの、昨日までは」
中条晴馬。
不愛想だけどその顔のよさによって一定のファンが付いている男子だ。
生徒会の副会長も務めていて、真面目だと教師たちも思っている。
……周囲の評判と昨日の態度とのギャップがすごい。
「あはは、でも百合がそんなに怒るなんて中条くんもやるね」
「どういう意味さ」
「だーって、百合って私以外の前では基本的にYESガールっていうか、なんでも相手に都合のいい受け答えしてるでしょ。それなのに中条くん相手だとちゃんと本性出すんだなって」
「……気を付ける」
「なんで? そのままでもいいと思うよ。面白くて」
面白がられてもな。
うー、怒ってるのも馬鹿馬鹿しい。
よし! 忘れよう。関わらないようにしよう。
「なんでここに?」
「あー、数学の教科書忘れたから貸せ」
昼休みが終わる直前に教室に戻ると、なぜだか中条くんがわたしの席に座っていた。
昨日までそんなこと言われたことないのに。
珍しい来訪者に、教室のみんなもこっちを見ている。
悔しい。貸したくなんかないのに、こんなに注目されてたら貸さないわけにいかない。
だってわたしは優しくていい子な小鳥遊百合なんだから。
「はい。あとで返してね」
もう来るな、って言いたいけど言えないよ。
「悪いな」
教科書を受け取るだけだったらそのまま帰ればいいのに、なぜか中条くんはわたしの頬に軽くキスをした。
瞬間、キャーという声が教室に満ちた。
わたしだって叫びたい。
そして殴りたい。
でもそんなことできなくて、結局わたしは頬を押さえて赤面するしかなかった。
中条くんがやって来るようになった。
意味が分からない。
しかもいつもキスしたりハグしたりしてくるせいで、付き合ってるんじゃないか疑惑が上がってしまっている。
中条くんを好きな女の子はたくさんいる。
せっかくわたしが築き上げていた人間関係が崩壊の危機だ。
「あ、キミが小鳥遊さんだね」
「えっ、倉木くん?」
移動教室から戻ったわたしを待ち受けていたのは、最近習慣になっている中条くん……ではなくて倉木真くん――生徒会長だった。
「な、ななななんで倉木くんが?」
「へぇ、晴馬に聞いてたけど、可愛い子だね」
「えっ、いえ、そんなことはないです」
「お世辞じゃないよ。本当に可愛い」
やめて欲しい。
ただでさえ中条くんに絡まれて人間関係崩壊の危機なのに、その上倉木くんにまでそんなことを言われたら、倉木くんのファンまで敵に回しかねない。
「ほら、晴馬って愛想ないだろ?」
「……」
「でもキミの話をするときはちょっとニヤニヤしてるから、すごく気に入ってるんだと思うんだ」
話さないという選択肢は、わたしには与えられていないみたい。
何も言ってないのに、倉木くんは話を進めてしまう。
「あのわたし、中条くんに好かれる覚えないんだけど」
「顔がいいからじゃないかな?」
思わず目をすがめて倉木くんを見てしまいそうになって、苦笑に変更する。
「まぁそれは半分冗談。たぶん性格が好きなんだと思うよ。キミ、頑張り屋だし」
意味が分からない。
わたしが中条くんに好かれるなんて、普段の生活からは結びつかない。
「晴馬はキミのことを気に入ってるからね。これからも晴馬をよろしくね」
嫌ですけど。
わたしは中条くんのこと全っ然好きじゃないし。
なーんて、言えたらよかったけど。
わたしが中条くんのことを好きじゃなくても、倉木くんは友達なんだ。きっと悪口なんか聞かされたら気分が悪くなると思う。
だから倉木くんには言えない。
曖昧に笑ってごまかすと、倉木くんは帰って行った。
1
あなたにおすすめの小説
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
【完結】冷酷伯爵ディートリヒは、去った妻を取り戻せない
くろねこ
恋愛
名門伯爵家に政略結婚で嫁いだ、正妻エレノア・リーヴェルト。夫である伯爵ディートリヒ・フォン・アイゼンヴァルトは、
軍務と義務を最優先し、彼女に関心を向けることはなかった。
言葉も、視線も、愛情も与えられない日々。それでも伯爵夫人として尽くし続けたエレノアは、ある一言をきっかけに、静かに伯爵家を去る決意をする。
――そして初めて、夫は気づく。
自分がどれほど多くのものを、彼女から与えられていたのかを。
一方、エレノアは新たな地でその才覚と人柄を評価され、
「必要とされる存在」として歩き始めていた。
去った妻を想い、今さら後悔する冷酷伯爵。前を向いて生きる正妻令嬢。
これは、失ってから愛に気づいた男と、
二度と戻らないかもしれない夫婦の物語。
――今さら、遅いのです。
で、お前が彼女に嫌がらせをしている理由を聞かせてもらおうか?
Debby
恋愛
ヴェルトが友人からの手紙を手に辺境伯令嬢であるレィディアンスの元を訪れたのは、その手紙に「詳細は彼女に聞け」と書いてあったからだ。
簡単にいうと、手紙の内容は「学園で問題を起こした平民──エボニーを妻として引き取ってくれ」というものだった。
一方その話を聞いてしまった伯爵令嬢のオリーブは動揺していた。
ヴェルトとは静かに愛を育んできた。そんな自分を差し置いて、言われるがまま平民を妻に迎えてしまうのだろうか。
そんなオリーブの気持ちを知るはずもないエボニーは、辺境伯邸で行儀見習いをすることになる。
オリーブは何とかしてヴェルトを取り戻そうと画策し、そのことを咎められてしまう。もう後は無い。
オリーブが最後の望みをかけてヴェルトに自分を選んで欲しいと懇願する中、レィディアンスが静かに口を開いた。
「で、そろそろお前が彼女に嫌がらせをしている理由を聞かせてもらおうか」
「はい?」
ヴェルトは自分が何を言われたのか全く理解が出来なかった。
*--*--*
覗いてくださりありがとうございます。(* ᴗ ᴗ)⁾⁾
★全31話7時19時更新で、全話予約投稿済みです。
★★「このお話だけ読んでいただいてもOKです!」という前提のもと↓↓↓
このお話は独立した一つのお話ですが、「で。」シリーズのサイドストーリーでもあり、第一弾「で、私がその方に嫌がらせをする理由をお聞かせいただいても?」の「エボニーその後」でもあります(あるいは「最終話」のその後)。
第一弾「で、私がその方に嫌がらせをする理由をお聞かせいただいても?」
第二弾「で、あなたが私に嫌がらせをする理由を伺っても?」
第三弾「で、あなたが彼に嫌がらせをする理由をお話しいただいても?」
どれも女性向けHOTランキングに入り、特に第二弾はHOT一位になることが出来ました!(*´▽`人)アリガトウ
もしよかったら宜しくお願いしますね!
《完結》「パパはいますか?」ある日、夫に似た子供が訪ねて来た。
ヴァンドール
恋愛
嫁いですぐに夫は戦地に赴いた。すると突然一人の男の子が訪ねて来た「パパはいますか?」
その子供の顔は戦地に行った夫にそっくりだった。
【完結】ひとつだけ、ご褒美いただけますか?――没落令嬢、氷の王子にお願いしたら溺愛されました。
猫屋敷むぎ
恋愛
没落伯爵家の娘の私、ノエル・カスティーユにとっては少し眩しすぎる学院の舞踏会で――
私の願いは一瞬にして踏みにじられました。
母が苦労して買ってくれた唯一の白いドレスは赤ワインに染められ、
婚約者ジルベールは私を見下ろしてこう言ったのです。
「君は、僕に恥をかかせたいのかい?」
まさか――あの優しい彼が?
そんなはずはない。そう信じていた私に、現実は冷たく突きつけられました。
子爵令嬢カトリーヌの冷笑と取り巻きの嘲笑。
でも、私には、味方など誰もいませんでした。
ただ一人、“氷の王子”カスパル殿下だけが。
白いハンカチを差し出し――その瞬間、止まっていた時間が静かに動き出したのです。
「……ひとつだけ、ご褒美いただけますか?」
やがて、勇気を振り絞って願った、小さな言葉。
それは、水底に沈んでいた私の人生をすくい上げ、
冷たい王子の心をそっと溶かしていく――最初の奇跡でした。
没落令嬢ノエルと、孤独な氷の王子カスパル。
これは、そんなじれじれなふたりが“本当の幸せを掴むまで”のお話です。
※全10話+番外編・約2.5万字の短編。一気読みもどうぞ
※わんこが繋ぐ恋物語です
※因果応報ざまぁ。最後は甘く、後味スッキリ
愛人を選んだ夫を捨てたら、元婚約者の公爵に捕まりました
由香
恋愛
伯爵夫人リュシエンヌは、夫が公然と愛人を囲う結婚生活を送っていた。
尽くしても感謝されず、妻としての役割だけを求められる日々。
けれど彼女は、泣きわめくことも縋ることもなく、静かに離婚を選ぶ。
そうして“捨てられた妻”になったはずの彼女の前に現れたのは、かつて婚約していた元婚約者――冷静沈着で有能な公爵セドリックだった。
再会とともに始まるのは、彼女の価値を正しく理解し、決して手放さない男による溺愛の日々。
一方、彼女を失った元夫は、妻が担っていたすべてを失い、社会的にも転落していく。
“尽くすだけの妻”から、“選ばれ、守られる女性”へ。
静かに離婚しただけなのに、
なぜか元婚約者の公爵に捕まりました。
婚約者が聖女を選ぶことくらい分かっていたので、先に婚約破棄します。
黒蜜きな粉
恋愛
魔王討伐を終え、王都に凱旋した英雄たち。
その中心には、異世界から来た聖女と、彼女に寄り添う王太子の姿があった。
王太子の婚約者として壇上に立ちながらも、私は自分が選ばれない側だと理解していた。
だから、泣かない。縋らない。
私は自分から婚約破棄を願い出る。
選ばれなかった人生を終わらせるために。
そして、私自身の人生を始めるために。
短いお話です。
※第19回恋愛小説大賞にエントリーしております。
地味な私では退屈だったのでしょう? 最強聖騎士団長の溺愛妃になったので、元婚約者はどうぞお好きに
有賀冬馬
恋愛
「君と一緒にいると退屈だ」――そう言って、婚約者の伯爵令息カイル様は、私を捨てた。
選んだのは、華やかで社交的な公爵令嬢。
地味で無口な私には、誰も見向きもしない……そう思っていたのに。
失意のまま辺境へ向かった私が出会ったのは、偶然にも国中の騎士の頂点に立つ、最強の聖騎士団長でした。
「君は、僕にとってかけがえのない存在だ」
彼の優しさに触れ、私の世界は色づき始める。
そして、私は彼の正妃として王都へ……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる