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18.社員旅行編 パート④ さぁ、ぶちまけちゃおうか!
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ホテルへ戻ると、ロビーのところに榎本がいた。
「おう、榎本!! 榎本は今日、どこに行ってきたんだ!?」
「涼介さん!(*`ω´*)」
「あれ? なんか怒ってる……?榎本……くん?」
「怒ってないけど、質問が(-ε- ) 僕は今日、同じ部署の女子グループと共に行動して観光してました。そして、観光してる時、僕はたまたま見ちゃいました、うちの会社の社員じゃない女子と涼介さんが楽しそうにしている姿を(涙)(涙)」
「あっ、マジか、見られてたか!いやぁ、参ったなぁ!!」
「涼介さん、あの女は誰ですか(涙) 彼女いたんですか(涙) 彼女も連れてきたんですか(涙) それとも、ここら辺でナンパしたとかですか(涙)(涙)」
「泣くな泣くな(笑)(笑) てか、全部違うからぁ!!」
俺は、今日一緒にいたのは、たまたま旅行先が同じだった、古川だと言うことを伝える。
「あーなるほど、涼介さんが話してた女か。なるほど。」
「あれ、榎本……いつもの可愛い感じはどうしたんだよぉ!?」
「え? あぁ、うーん、 えへ(*^^*)」
「そうそう!そうじゃないと榎本じゃないよ!(笑)」
「涼介さん、その女と付き合ってるんですか?」
「いや、まだ付き合ってない!!」
「まだ?」
「あっ、いや、まだっておかしいわな、えーっと、普通に友達みたいな感じよ!!マジで!!」
「付き合ってないんですね!!じゃあ安心しましたっ! まぁ、付き合ってたとしても、僕は別に気にしないですけどね!!気にしないですけどね!!!」
「なんか怖いぞぉ!?」
榎本は俺の事が好きすぎるが故に、嫉妬してしまったのか、社員旅行中にまだ一緒に行動してないことを怒ってるのか分からないけど、まぁあれだ、榎本は可愛いな。
さて、そんなことより……重大なミッションが俺にはある。
聞かないと、瀧本に。
ーーーーーーーーーーーー
ホテルの部屋に戻ると、瀧本がいた。
「あっ……皆川……おかえり。」
「はい、只今戻りました、わたくしがそう、皆川涼介でございますううう!!」
「なんか、テンション高いね?」
「そりゃそうですよ!! デートしてきた後なんで!」
「…………えっ? デート?」
「そうですね!!」
俺は、古川と仲良くなった経緯や、たまたま古川も旅行先が一緒だった話をした。
「そうなんだ、そんなことがあったんだ。あの商談の時にいた子か。皆川は、その、なんだ、その子のこと……」
「あっ、古川さんのこと気になってるかどうかってことですか!? そりゃ、もちろん気になってますね!!」
「そう……だよね…… うん、頑張ってね、皆川は明るし、面白いし、話しやすいし、優しいから、きっとうまくいくと思う……」
「あざす!! あぁごめんなさい、僕のこんな話はどうでもいいわけでして、あのですね瀧本さん!、今日の夜、ホテル周辺を二人で散歩しましょう!!」
「えっ、散歩? それはぜんぜん良いけど…… なんで?」
「俺が散歩しながら、瀧本さんと話したいからってことですよ! 部屋で話すよりも、散歩でもしながら話したいなって、思ってまして!」
「分かった。うん、散歩しよう。」
よし、瀧本に聞くためのシチュエーションはこれで作れた。なんか、前もこんなんだったよな……瀧本に、告白の真意を聞くために、いつどうやって聞いたら良いかとかずっと悩んでて……で、今回は俺にキスしたかどうかを聞くのか(笑) あぁ、我ながら面白い。
風呂も済まし、夕食の時間。
社員旅行二日目の夜ご飯も、昨日と同様に宴会場で飲み会込みで行われたが、俺と瀧本は、お酒を飲まず、早めに切り上げる。他の参加者達と交流したい気持ちはもちろんあるが、それよりも、この後の散歩の方が大事だ。
ーーーーーーーーーーーー
22時。
「瀧本さん、行きましょう!」
俺は瀧本を夜の散歩へ連れ出した。外は少し肌寒いくらいだが、ちょうど良い感じの涼しい風が吹いている。
特にあてもなく、瀧本と二人でホテル周辺を夜風に当たりながら歩き出す。
「瀧本さん、社員旅行、楽しめてます?というか、今日はどこに行ってたんでぇ!?」
「あ、今日はね、部長や課長達と観光してたよ。まぁ、結局、観光というよりは、ほぼ仕事の話になっちゃってたけどね……まぁ、若い後輩達が役職者達と行動するのも可愛そうだし、ある意味、俺の役目だったかなとも思うんだ。」
「そんなぁ……瀧本さんが犠牲になるなんて……!」
「犠牲って(笑) でも、昨日は本当に楽しかったよ。皆川と一緒に自由行動出来たし、皆川のおかげで後輩達とも話せたし、本当に楽しいんだよね。皆川、ありがとうね。」
「いやいや、俺言ったじゃないですか! 社員旅行は瀧本さんにも楽しんでもらうって!まぁでも、そう思っていただけてるなら、目標達成かなぁ!?」
「本当に、何から何まで皆川のおかげだよ。ありがとう。」
「よーし、ミッション成功ですたい! でもでも、まだ社員旅行は明日もありますからね! まぁほぼ帰るだけですが!」
「そうだね、明日帰ってから改めて振り返ろうか(笑)」
「あとですね、瀧本さん、俺は絶対にあなたに聞かないといけないことがありまして。」
「聞かないといけないこと……う、うん……なに……?」
歩きながら話していたが、自然と、俺と瀧本の足は止まり、俺の言葉で瀧本の表情が曇る。というか、俺も言いづらいっちゅうの!! でも今回は、ど直球で聞きます。いきます。
「瀧本さん、昨日の夜、俺にキスしましたよね?」
「うっ…………」
数秒程度の沈黙。さすがに直球すぎたか、俺も、もう少し聞き方があったか。っていうか、瀧本よ、うっ……ってなんだよ、答えてくれ!
「あの、瀧本さん、真面目に聞いてます。俺にキス……」
「した……」
瀧本は、はっきりと、「した」と答えた。
「あっ、なるほど…… じゃあやっぱり瀧本さんでしたか…… 夢じゃなかったのか。」
「ごめん、その……酔っ払って寝ていたから、その……バレないと思った……本当に最低なことをしたと思っている……申し訳ないでは済まされないと思う……言い訳はしない……今度こそ本当に、軽蔑してもらって構わない……というより、もう嫌ってくれ……」
瀧本は深々と俺に頭を下げてきた。
白状した。これで、キスは現実なのか?夢なのか?事件は解決ぅ! はい、一件落着!
にしたいけど、俺は急激に怒りが湧き上げてくる。キスされたことが嫌なのではない。それはもう自分でも分かっている。瀧本よ、なんでそんなに謝るのか、なんで嫌ってくれとか言うのか、最低なことをしたかどうかは、俺自身が決めることであって、瀧本が決めることじゃないんだ。
この瞬間、俺は吹っ切れた。
「瀧本さん、顔上げてよ。」
「う、うん……」
「今から俺の言うこと、よく聞いててね。」
すぅーっと、一度深呼吸をして、いざ、今思っている全ての思いの丈をぶちまける。もういいや、今だけはタメ口でぶちまけてやろう。
「あのね、まずそれよ!そのさ、軽蔑だとか、嫌ってくれだとか、それなんだよ! 前はあんたの事大嫌いだったよ! でもさ、話すようになってからは、あんたのこと好きだよ! あぁ、好きって、人としてってことよ、そこ勘違いすんなよ!だから、確かにあんたは、キモいことしたけど、だからと言って俺は、あんたのこと急に嫌いになるとかないし、とにかく、なれないんだわ!!」
瀧本は拍子抜けの様子だが、俺の言葉はちゃんと
聞いているようだ。なら、俺は続けて話す。
「っていうさぁ!? 酔っ払って爆睡してるところを襲うとかじゃなくてよ!! もっと正攻法で俺を口説いてこいよ! そしたら俺も受け入れる……かもしれないじゃん!!」
もし正攻法で来てたら、俺は受け入れるかもしれないのか、我ながら、自分自身にビックリだ。
「俺の寝込みを襲ったことはダメだ! でも嫌いとかにはならないし! うーん、あんまり許したくない! そうだなぁ、許してほしかったら……」
さぁ、続けてどんどん、思いの丈をぶちまけるんだ皆川涼介。
「許してほしかったら、俺をもっともっと、惚れさせてみろ!! 瀧本樹!!」
あぁ、初めて下の名前呼んだわ。っていうかもっともっとってなんだ、惚れさせてみろってなんだ、俺は何言っちゃってんの!?
「でもあれよ! 俺は秋保ちゃんに気持ちが行ってるから、早くしないと、皆川涼介は誰かの物になってしまうかもしれないぞ!! それだけ伝えておくぜ!!」
「皆川……」
「つまり何が言いたいかって、瀧本さん!! 本気で俺に向かってこい!!同性愛でもなんでもこい!!俺はいつでも待ってますので!!」
「ありがとう、分かった。俺は……俺は本気で、皆川を口説きにいく。それで、少しでも考えてくれる余地があるんだよね。」
「そういうことです!!考える余地はありますよ!!俺は惚れた相手を全力で好きになるだけなので!!それが男でも女でも関係ねぇっす!! じゃあ、先にホテルに戻ります!! えっと、こんな事を言った手前、さすがに俺も気まずいんで、今日は榎本の部屋で寝ます!!すみません!!また明日!!」
俺はその場から逃げるようにして、ホテルへ走っていく。瀧本の顔を見る余裕なんてない。我ながら、おかしいことを言ったかもしれないという自覚はあるが、全部本心であることは間違いない。っていうか、なんで俺の方が勝手に気まずくなってんねん!!っていうツッコミも今は悲しくなる。
瀧本にはいろいろと失礼な事を言った気もするが、分からない、何を言ったかはちゃんと覚えていない、でも瀧本が本気で俺を口説きにくるなら、俺は本気で受け入れてみたい。今はそう思う。
さて、明日で社員旅行は終わりだが、2日目の夜、なんだか変なことになってしまったなぁ……いや、変な流れにしたのは俺自身かもしれない。
それもこれも、瀧本が寝込みにキスなんてするから悪いんだ。こんなの、相手が俺じゃなかったら、犯罪になるぜマジで!!
明日からどうやって瀧本と接すればいいのか。というか、瀧本の方はどうやって俺に接してくるのか。
俺と瀧本の恋の駆け引き……?が始まろうとしている。
「おう、榎本!! 榎本は今日、どこに行ってきたんだ!?」
「涼介さん!(*`ω´*)」
「あれ? なんか怒ってる……?榎本……くん?」
「怒ってないけど、質問が(-ε- ) 僕は今日、同じ部署の女子グループと共に行動して観光してました。そして、観光してる時、僕はたまたま見ちゃいました、うちの会社の社員じゃない女子と涼介さんが楽しそうにしている姿を(涙)(涙)」
「あっ、マジか、見られてたか!いやぁ、参ったなぁ!!」
「涼介さん、あの女は誰ですか(涙) 彼女いたんですか(涙) 彼女も連れてきたんですか(涙) それとも、ここら辺でナンパしたとかですか(涙)(涙)」
「泣くな泣くな(笑)(笑) てか、全部違うからぁ!!」
俺は、今日一緒にいたのは、たまたま旅行先が同じだった、古川だと言うことを伝える。
「あーなるほど、涼介さんが話してた女か。なるほど。」
「あれ、榎本……いつもの可愛い感じはどうしたんだよぉ!?」
「え? あぁ、うーん、 えへ(*^^*)」
「そうそう!そうじゃないと榎本じゃないよ!(笑)」
「涼介さん、その女と付き合ってるんですか?」
「いや、まだ付き合ってない!!」
「まだ?」
「あっ、いや、まだっておかしいわな、えーっと、普通に友達みたいな感じよ!!マジで!!」
「付き合ってないんですね!!じゃあ安心しましたっ! まぁ、付き合ってたとしても、僕は別に気にしないですけどね!!気にしないですけどね!!!」
「なんか怖いぞぉ!?」
榎本は俺の事が好きすぎるが故に、嫉妬してしまったのか、社員旅行中にまだ一緒に行動してないことを怒ってるのか分からないけど、まぁあれだ、榎本は可愛いな。
さて、そんなことより……重大なミッションが俺にはある。
聞かないと、瀧本に。
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ホテルの部屋に戻ると、瀧本がいた。
「あっ……皆川……おかえり。」
「はい、只今戻りました、わたくしがそう、皆川涼介でございますううう!!」
「なんか、テンション高いね?」
「そりゃそうですよ!! デートしてきた後なんで!」
「…………えっ? デート?」
「そうですね!!」
俺は、古川と仲良くなった経緯や、たまたま古川も旅行先が一緒だった話をした。
「そうなんだ、そんなことがあったんだ。あの商談の時にいた子か。皆川は、その、なんだ、その子のこと……」
「あっ、古川さんのこと気になってるかどうかってことですか!? そりゃ、もちろん気になってますね!!」
「そう……だよね…… うん、頑張ってね、皆川は明るし、面白いし、話しやすいし、優しいから、きっとうまくいくと思う……」
「あざす!! あぁごめんなさい、僕のこんな話はどうでもいいわけでして、あのですね瀧本さん!、今日の夜、ホテル周辺を二人で散歩しましょう!!」
「えっ、散歩? それはぜんぜん良いけど…… なんで?」
「俺が散歩しながら、瀧本さんと話したいからってことですよ! 部屋で話すよりも、散歩でもしながら話したいなって、思ってまして!」
「分かった。うん、散歩しよう。」
よし、瀧本に聞くためのシチュエーションはこれで作れた。なんか、前もこんなんだったよな……瀧本に、告白の真意を聞くために、いつどうやって聞いたら良いかとかずっと悩んでて……で、今回は俺にキスしたかどうかを聞くのか(笑) あぁ、我ながら面白い。
風呂も済まし、夕食の時間。
社員旅行二日目の夜ご飯も、昨日と同様に宴会場で飲み会込みで行われたが、俺と瀧本は、お酒を飲まず、早めに切り上げる。他の参加者達と交流したい気持ちはもちろんあるが、それよりも、この後の散歩の方が大事だ。
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22時。
「瀧本さん、行きましょう!」
俺は瀧本を夜の散歩へ連れ出した。外は少し肌寒いくらいだが、ちょうど良い感じの涼しい風が吹いている。
特にあてもなく、瀧本と二人でホテル周辺を夜風に当たりながら歩き出す。
「瀧本さん、社員旅行、楽しめてます?というか、今日はどこに行ってたんでぇ!?」
「あ、今日はね、部長や課長達と観光してたよ。まぁ、結局、観光というよりは、ほぼ仕事の話になっちゃってたけどね……まぁ、若い後輩達が役職者達と行動するのも可愛そうだし、ある意味、俺の役目だったかなとも思うんだ。」
「そんなぁ……瀧本さんが犠牲になるなんて……!」
「犠牲って(笑) でも、昨日は本当に楽しかったよ。皆川と一緒に自由行動出来たし、皆川のおかげで後輩達とも話せたし、本当に楽しいんだよね。皆川、ありがとうね。」
「いやいや、俺言ったじゃないですか! 社員旅行は瀧本さんにも楽しんでもらうって!まぁでも、そう思っていただけてるなら、目標達成かなぁ!?」
「本当に、何から何まで皆川のおかげだよ。ありがとう。」
「よーし、ミッション成功ですたい! でもでも、まだ社員旅行は明日もありますからね! まぁほぼ帰るだけですが!」
「そうだね、明日帰ってから改めて振り返ろうか(笑)」
「あとですね、瀧本さん、俺は絶対にあなたに聞かないといけないことがありまして。」
「聞かないといけないこと……う、うん……なに……?」
歩きながら話していたが、自然と、俺と瀧本の足は止まり、俺の言葉で瀧本の表情が曇る。というか、俺も言いづらいっちゅうの!! でも今回は、ど直球で聞きます。いきます。
「瀧本さん、昨日の夜、俺にキスしましたよね?」
「うっ…………」
数秒程度の沈黙。さすがに直球すぎたか、俺も、もう少し聞き方があったか。っていうか、瀧本よ、うっ……ってなんだよ、答えてくれ!
「あの、瀧本さん、真面目に聞いてます。俺にキス……」
「した……」
瀧本は、はっきりと、「した」と答えた。
「あっ、なるほど…… じゃあやっぱり瀧本さんでしたか…… 夢じゃなかったのか。」
「ごめん、その……酔っ払って寝ていたから、その……バレないと思った……本当に最低なことをしたと思っている……申し訳ないでは済まされないと思う……言い訳はしない……今度こそ本当に、軽蔑してもらって構わない……というより、もう嫌ってくれ……」
瀧本は深々と俺に頭を下げてきた。
白状した。これで、キスは現実なのか?夢なのか?事件は解決ぅ! はい、一件落着!
にしたいけど、俺は急激に怒りが湧き上げてくる。キスされたことが嫌なのではない。それはもう自分でも分かっている。瀧本よ、なんでそんなに謝るのか、なんで嫌ってくれとか言うのか、最低なことをしたかどうかは、俺自身が決めることであって、瀧本が決めることじゃないんだ。
この瞬間、俺は吹っ切れた。
「瀧本さん、顔上げてよ。」
「う、うん……」
「今から俺の言うこと、よく聞いててね。」
すぅーっと、一度深呼吸をして、いざ、今思っている全ての思いの丈をぶちまける。もういいや、今だけはタメ口でぶちまけてやろう。
「あのね、まずそれよ!そのさ、軽蔑だとか、嫌ってくれだとか、それなんだよ! 前はあんたの事大嫌いだったよ! でもさ、話すようになってからは、あんたのこと好きだよ! あぁ、好きって、人としてってことよ、そこ勘違いすんなよ!だから、確かにあんたは、キモいことしたけど、だからと言って俺は、あんたのこと急に嫌いになるとかないし、とにかく、なれないんだわ!!」
瀧本は拍子抜けの様子だが、俺の言葉はちゃんと
聞いているようだ。なら、俺は続けて話す。
「っていうさぁ!? 酔っ払って爆睡してるところを襲うとかじゃなくてよ!! もっと正攻法で俺を口説いてこいよ! そしたら俺も受け入れる……かもしれないじゃん!!」
もし正攻法で来てたら、俺は受け入れるかもしれないのか、我ながら、自分自身にビックリだ。
「俺の寝込みを襲ったことはダメだ! でも嫌いとかにはならないし! うーん、あんまり許したくない! そうだなぁ、許してほしかったら……」
さぁ、続けてどんどん、思いの丈をぶちまけるんだ皆川涼介。
「許してほしかったら、俺をもっともっと、惚れさせてみろ!! 瀧本樹!!」
あぁ、初めて下の名前呼んだわ。っていうかもっともっとってなんだ、惚れさせてみろってなんだ、俺は何言っちゃってんの!?
「でもあれよ! 俺は秋保ちゃんに気持ちが行ってるから、早くしないと、皆川涼介は誰かの物になってしまうかもしれないぞ!! それだけ伝えておくぜ!!」
「皆川……」
「つまり何が言いたいかって、瀧本さん!! 本気で俺に向かってこい!!同性愛でもなんでもこい!!俺はいつでも待ってますので!!」
「ありがとう、分かった。俺は……俺は本気で、皆川を口説きにいく。それで、少しでも考えてくれる余地があるんだよね。」
「そういうことです!!考える余地はありますよ!!俺は惚れた相手を全力で好きになるだけなので!!それが男でも女でも関係ねぇっす!! じゃあ、先にホテルに戻ります!! えっと、こんな事を言った手前、さすがに俺も気まずいんで、今日は榎本の部屋で寝ます!!すみません!!また明日!!」
俺はその場から逃げるようにして、ホテルへ走っていく。瀧本の顔を見る余裕なんてない。我ながら、おかしいことを言ったかもしれないという自覚はあるが、全部本心であることは間違いない。っていうか、なんで俺の方が勝手に気まずくなってんねん!!っていうツッコミも今は悲しくなる。
瀧本にはいろいろと失礼な事を言った気もするが、分からない、何を言ったかはちゃんと覚えていない、でも瀧本が本気で俺を口説きにくるなら、俺は本気で受け入れてみたい。今はそう思う。
さて、明日で社員旅行は終わりだが、2日目の夜、なんだか変なことになってしまったなぁ……いや、変な流れにしたのは俺自身かもしれない。
それもこれも、瀧本が寝込みにキスなんてするから悪いんだ。こんなの、相手が俺じゃなかったら、犯罪になるぜマジで!!
明日からどうやって瀧本と接すればいいのか。というか、瀧本の方はどうやって俺に接してくるのか。
俺と瀧本の恋の駆け引き……?が始まろうとしている。
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