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CASE:11 なら、俺から言おうか?
しおりを挟む「今日はもう終電にに合わないな。大丈夫か、白石」
「はい、大丈夫です」
「そうか」
外の激しい雨はますます酷くなり、2人は泊まることを決断した。
(そういや黒瀬部長とお泊りって、あの出張以来だな。あの時はホテルのミスだったけど)
記憶に新しいその日の夜は、背中から伝わる体温にドキドキしているうちに眠ってしまったことを思い出す。
「そういや、聞いてなかったな」
「え、何をですか?」
何となく並んで座ったソファと何となく流しているテレビ。内容なんて全然見ていない。
「お前の好きな人」
「え!? なんですか、それ」
「お前だって俺に聞いただろ? 好きな人がいるのかどうかって」
「聞きましたけど……聞きたいんですか?」
「あぁ」
ホテルの冷蔵庫にあった缶チューハイを口に含む慧。莉央の前にも同じものがある。
「……います、けど」
「けど?」
「誰かは……言いませんからね!」
ほんのり赤い頬はお酒のせいか照れてるせいか。莉央はお酒のせいにしたくて、多めの一口を流し込んだ。
「へえ。誰?」
「いやいやいや! 言わないですから! 絶対に」
(っていうか、言えるわけないじゃん!!)
「なら、俺から言おうか?」
「え?」
「最初は気になるな、くらいだったけど、今は……一緒にいたいって思ってる。もっと知りたいし、見ててほしいし……隣にいてほしい」
莉央を見つめながら言う慧に……。
(ちょ、なに……勘違いしそうになる……)
「あ、あの……酔ってますか? そういうのはちゃんと好きな人に言ってくださいよ」
悲しさを押し殺した笑顔で言う莉央に。
「だから、今言ってる」
「え……」
「好きな人、白石だから……」
「え……」
(ええええええーー!!??)
To be continued
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