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作戦会議
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「さてまずは状況を整理するとしようか」
今部屋の中にいるのは、僕、カナ、クロ、そのほかのメンバーだけ。
村長たちには、僕が呼ぶまでは別室で待機してもらっている。
「まずわかることは、今回の任務。明らかに人手が足りない」
その言葉を聞いて当たり一面が静まり帰る。
皆もその事については、勘づいていたのだろう。
「しかも今回の場合に限り人手の補充もほとんど絶望的だ」
この村の状況を考え見るに戦える人間は、僕たち以外誰一人としていないと考えた方がいい。
「そんな絶望的な状況下の中で、僕たちは今回の任務をこなさなければならないわけだが、何かいい案を持っているものは、いるか?」
僕は、あの後ずっと考え続けていたどうにも上手い案は、思いつかなかった。
魔物の巣は、村から北東の位置に存在しており、あたり一面森に囲まれている。
それ以外にあるとしたらそこからもう少し言ったところにある山ぐらいなものだ。
「はい」
カナが手を挙げる。
「カナ。何かいい案があるのか?」
「はい。火を使って、殲滅するのはどうでしょうか?」
「火……ね」
その案は、僕も一番初めに浮かんだ。浮かびはしたのだが、とてもじゃないが、今の状況下で使える案ではない。
「確かに火を使えば魔物の巣を壊滅させるのは、容易だろう。ここは辺り一面森におおわれている。その様な場所に火を放てばあっという間に燃え広がる」
「やっぱり‼ そうと決まったら……」
「だからこそこの案は、使えない」
「何故……あ……」
カナは、自分の案の欠陥に気が付き、間の抜けた声をあげた。
カナの策の欠陥。それは、その被害が魔物が与える以上に、大きくなってしまうということだ。
一度引火した火は、確かに魔物の巣を壊滅させ、彼らを焼き殺すだろう。
でも一度ついた火をどうやって消す? 既に広範囲に燃え広がった火は、誰も止めることはできず、それこそ森の木全てが、燃え尽きるまで消えることは、ないだろう。
その過程でこの村も確実に火の海に呑まれる。だからこそこの案は、使えない。
「他には、何かあるか?」
「爆弾を使うなんてどうですか……?」
クロが僕に進言してくる。
ーー爆弾。悪くはないのだが……
この世界にも火薬は、存在しているので、爆弾を使うことはできる。
その威力は、僕たちのいた世界の物とほとんど遜色はない。
「どういう風に爆弾を使うつもりなんだ?」
「どうもこうも適当に遠方から爆弾を奴らの巣目掛けて投げ込むだけですよ」
「近寄ってきた魔物に対しては、どうする?」
「そうですね。人数を半分に分けて、迎撃部隊と投擲部隊の二つに分ければ解決するんじゃないですかい?」
クロの言い分は、おおむね正しいし、おそらくその方法を取れば、魔物の巣を壊滅させることは、できるだろう。
ーーでもこの案にも欠陥があるんだよなぁ……
「クロ。残念ながらその案を採用するわけには、いかない」
「どうしてですかい?」
「この案には、二つの欠陥があるんだよ」
「二つの欠陥?」
「まず第一の欠陥。それは大量の爆弾をどうやって用意するかだ」
僕たちは、爆弾を所持している。しかしその量は、極少量。とてもじゃないが、魔物の巣を壊滅させられるほど大量の爆弾を持ってはいない。
村で爆弾を作るという行為もまた同様で、この村でその原材料となる物を手に入れることなど不可能に近い。
「その点については、確かに旦那の言う通りですが、もう一つの欠陥は、なんですかい?」
「第二の欠陥は、班を二つに分けることだ」
僕たちの人数は、たったの十人程度しかいない。その様な数少ない状況下の中で、班を二つに分けるなど死にも等しい。
おそらく僕の見立てだが、魔物の巣付近には、数百匹の魔物がおり、それが一斉に襲ってきた際、五、六人程度でカバーするなど不可能で、僕たちはあっという間に彼らの餌となり果てる。
「なるほど。こいつは失礼しやした」
「謝らないでいい。むしろその案を少し修正すればうまくいく」
「というと?」
「皆地図を見てくれ」
僕は、地図上にあるとある場所を指さした。
それを見た皆は、僕が何を言いたいのか察したようで、すぐさまこちらに振り返った。
「もしかして土砂崩れを使おうと考えているんですか?」
「そうだ。僕の考えでは、今、この状況下の中で取れる案はそれしかない」
僕の案としてはこうだ。
まず一人が囮になり、魔物を引き付け、崖まで彼らを誘導する。
誘導した後、カナたち弓兵部隊が崖目掛け爆弾付きの矢を放ち、亀裂を発生させ、土砂崩れを発生させる。
幸い今は、土砂降りの雨が降っていて、山の斜面は崩れやすくなっている。
土砂崩れを発生させるのは、それほど難しくはないはずだ。
ーーそれでも賭けは、賭けなのだけれど……ね。それに……
「反論はないようだな? それでは、作戦は明日の明朝行う。異議があるものは?」
「待ってください。風音さん」
「どうした?」
「この作戦には、致命的な欠陥があります」
ーー気が……ついてしまったか
カナの言う通りこの作戦には、致命的な欠陥がある。
囮役の生存する可能性の低さだ。
魔物数百匹を引き付け、土砂崩れが発生する前のタイミングでうまく逃げなければならない。
魔物にくわれるリスクは、当然高いし、土砂崩れを回避することなど殆ど不可能に近い。
つまるところ囮役とは、体のいい人柱の様なものなのだ。
カナもそれに気が付き、進言してきたのだろう。
事実カナは、一言一句僕の考えた欠陥を言い当ててきた。
それを聞いた周りの者は、動揺し始める。
このまま作戦を通していいものなのか、もし通ったとして、誰が贄になるのか。
人間誰しも死の恐怖からは、免れない。いくら力が強くてもそれは、変わらない。
「皆安心しろ。囮役は、僕がやる」
元々この案を立てたのは、僕だ。その責任を僕が取らずしてどうする。
「この案を立てたのは、僕だ。だからこそ僕が、この案のポイントについて一番理解しているし、他の者に任せて失敗でもされたら堪ったものではない」
「旦那……」
「そんな目で見るな。大体僕はこの程度では、死なんよ。シドにまだ復讐していないしな」
そう。僕は、この程度の事で死ぬわけにはいかない。それに自身の命の危機などこの世界に来てからざらという程経験してきた。今更このようなことで、動揺する僕ではないし、失敗するつもりなど毛頭ない。
ーー僕が死んだら詩織もきっと悲しむだろうし、何より詩音と約束しているしな
僕は、まだ死ねない。愛する物の為にも、復讐のためにも僕はまだ死ねないのだ。
「ダ、ダメです‼ 風音さんがやるぐらいなら私が……」
「カナ。お前は絶対にダメだ」
「どうして……!?」
「このメンバーの中でお前が一番弓の腕が、秀でているからだ。その様なものを囮に使うのは、具の骨頂。作戦の成功率を下げるだけだ」
「で、でも……」
「それにこの中で一番弱く、役割がないのは、僕だけだ。そんな人間が後ろに控えて至ってなんの役にも立たないし、むしろ邪魔なだけだ。それはカナもわかるだろう?」
「分かりません‼ 分かりませんよ‼ そんな事‼ 大体どうしてそこまでして助けようとするんですか‼ 自身の命を危険に晒してまで助ける命に何の価値があるんですか‼」
カナらしからぬその物言いに、周りの多くの者がたじろぐ。
「姉御」
そんな中クロ一人だけは、未だ強い瞳をもって、カナに望んでいた。
「旦那がこういっているんです。俺達が信じている旦那が。それを信じないのは、旦那の事を信じていないも同然。姉御はどうなんですかい?」
「そ、それは……うう‼ もう知りません‼ 風音さんの阿呆‼ 馬鹿‼ 死んじゃえ‼」
僕をそう罵るとカナは、泣きながらその場を去った。
「あははは……流石に今の酷くないか?」
「いえ、姉御の気持ちを考えれば普通です。それに男ならばあれぐらいの言葉笑って許すもんですよ」
「お前は、どうしてそう男前なんだよ」
これで未だ恋人ができたことがないというんだから、全く世の中どうなっているのか考え物である。
少なくとも僕よりクロの方がモテているのが、普通だと思う。
今部屋の中にいるのは、僕、カナ、クロ、そのほかのメンバーだけ。
村長たちには、僕が呼ぶまでは別室で待機してもらっている。
「まずわかることは、今回の任務。明らかに人手が足りない」
その言葉を聞いて当たり一面が静まり帰る。
皆もその事については、勘づいていたのだろう。
「しかも今回の場合に限り人手の補充もほとんど絶望的だ」
この村の状況を考え見るに戦える人間は、僕たち以外誰一人としていないと考えた方がいい。
「そんな絶望的な状況下の中で、僕たちは今回の任務をこなさなければならないわけだが、何かいい案を持っているものは、いるか?」
僕は、あの後ずっと考え続けていたどうにも上手い案は、思いつかなかった。
魔物の巣は、村から北東の位置に存在しており、あたり一面森に囲まれている。
それ以外にあるとしたらそこからもう少し言ったところにある山ぐらいなものだ。
「はい」
カナが手を挙げる。
「カナ。何かいい案があるのか?」
「はい。火を使って、殲滅するのはどうでしょうか?」
「火……ね」
その案は、僕も一番初めに浮かんだ。浮かびはしたのだが、とてもじゃないが、今の状況下で使える案ではない。
「確かに火を使えば魔物の巣を壊滅させるのは、容易だろう。ここは辺り一面森におおわれている。その様な場所に火を放てばあっという間に燃え広がる」
「やっぱり‼ そうと決まったら……」
「だからこそこの案は、使えない」
「何故……あ……」
カナは、自分の案の欠陥に気が付き、間の抜けた声をあげた。
カナの策の欠陥。それは、その被害が魔物が与える以上に、大きくなってしまうということだ。
一度引火した火は、確かに魔物の巣を壊滅させ、彼らを焼き殺すだろう。
でも一度ついた火をどうやって消す? 既に広範囲に燃え広がった火は、誰も止めることはできず、それこそ森の木全てが、燃え尽きるまで消えることは、ないだろう。
その過程でこの村も確実に火の海に呑まれる。だからこそこの案は、使えない。
「他には、何かあるか?」
「爆弾を使うなんてどうですか……?」
クロが僕に進言してくる。
ーー爆弾。悪くはないのだが……
この世界にも火薬は、存在しているので、爆弾を使うことはできる。
その威力は、僕たちのいた世界の物とほとんど遜色はない。
「どういう風に爆弾を使うつもりなんだ?」
「どうもこうも適当に遠方から爆弾を奴らの巣目掛けて投げ込むだけですよ」
「近寄ってきた魔物に対しては、どうする?」
「そうですね。人数を半分に分けて、迎撃部隊と投擲部隊の二つに分ければ解決するんじゃないですかい?」
クロの言い分は、おおむね正しいし、おそらくその方法を取れば、魔物の巣を壊滅させることは、できるだろう。
ーーでもこの案にも欠陥があるんだよなぁ……
「クロ。残念ながらその案を採用するわけには、いかない」
「どうしてですかい?」
「この案には、二つの欠陥があるんだよ」
「二つの欠陥?」
「まず第一の欠陥。それは大量の爆弾をどうやって用意するかだ」
僕たちは、爆弾を所持している。しかしその量は、極少量。とてもじゃないが、魔物の巣を壊滅させられるほど大量の爆弾を持ってはいない。
村で爆弾を作るという行為もまた同様で、この村でその原材料となる物を手に入れることなど不可能に近い。
「その点については、確かに旦那の言う通りですが、もう一つの欠陥は、なんですかい?」
「第二の欠陥は、班を二つに分けることだ」
僕たちの人数は、たったの十人程度しかいない。その様な数少ない状況下の中で、班を二つに分けるなど死にも等しい。
おそらく僕の見立てだが、魔物の巣付近には、数百匹の魔物がおり、それが一斉に襲ってきた際、五、六人程度でカバーするなど不可能で、僕たちはあっという間に彼らの餌となり果てる。
「なるほど。こいつは失礼しやした」
「謝らないでいい。むしろその案を少し修正すればうまくいく」
「というと?」
「皆地図を見てくれ」
僕は、地図上にあるとある場所を指さした。
それを見た皆は、僕が何を言いたいのか察したようで、すぐさまこちらに振り返った。
「もしかして土砂崩れを使おうと考えているんですか?」
「そうだ。僕の考えでは、今、この状況下の中で取れる案はそれしかない」
僕の案としてはこうだ。
まず一人が囮になり、魔物を引き付け、崖まで彼らを誘導する。
誘導した後、カナたち弓兵部隊が崖目掛け爆弾付きの矢を放ち、亀裂を発生させ、土砂崩れを発生させる。
幸い今は、土砂降りの雨が降っていて、山の斜面は崩れやすくなっている。
土砂崩れを発生させるのは、それほど難しくはないはずだ。
ーーそれでも賭けは、賭けなのだけれど……ね。それに……
「反論はないようだな? それでは、作戦は明日の明朝行う。異議があるものは?」
「待ってください。風音さん」
「どうした?」
「この作戦には、致命的な欠陥があります」
ーー気が……ついてしまったか
カナの言う通りこの作戦には、致命的な欠陥がある。
囮役の生存する可能性の低さだ。
魔物数百匹を引き付け、土砂崩れが発生する前のタイミングでうまく逃げなければならない。
魔物にくわれるリスクは、当然高いし、土砂崩れを回避することなど殆ど不可能に近い。
つまるところ囮役とは、体のいい人柱の様なものなのだ。
カナもそれに気が付き、進言してきたのだろう。
事実カナは、一言一句僕の考えた欠陥を言い当ててきた。
それを聞いた周りの者は、動揺し始める。
このまま作戦を通していいものなのか、もし通ったとして、誰が贄になるのか。
人間誰しも死の恐怖からは、免れない。いくら力が強くてもそれは、変わらない。
「皆安心しろ。囮役は、僕がやる」
元々この案を立てたのは、僕だ。その責任を僕が取らずしてどうする。
「この案を立てたのは、僕だ。だからこそ僕が、この案のポイントについて一番理解しているし、他の者に任せて失敗でもされたら堪ったものではない」
「旦那……」
「そんな目で見るな。大体僕はこの程度では、死なんよ。シドにまだ復讐していないしな」
そう。僕は、この程度の事で死ぬわけにはいかない。それに自身の命の危機などこの世界に来てからざらという程経験してきた。今更このようなことで、動揺する僕ではないし、失敗するつもりなど毛頭ない。
ーー僕が死んだら詩織もきっと悲しむだろうし、何より詩音と約束しているしな
僕は、まだ死ねない。愛する物の為にも、復讐のためにも僕はまだ死ねないのだ。
「ダ、ダメです‼ 風音さんがやるぐらいなら私が……」
「カナ。お前は絶対にダメだ」
「どうして……!?」
「このメンバーの中でお前が一番弓の腕が、秀でているからだ。その様なものを囮に使うのは、具の骨頂。作戦の成功率を下げるだけだ」
「で、でも……」
「それにこの中で一番弱く、役割がないのは、僕だけだ。そんな人間が後ろに控えて至ってなんの役にも立たないし、むしろ邪魔なだけだ。それはカナもわかるだろう?」
「分かりません‼ 分かりませんよ‼ そんな事‼ 大体どうしてそこまでして助けようとするんですか‼ 自身の命を危険に晒してまで助ける命に何の価値があるんですか‼」
カナらしからぬその物言いに、周りの多くの者がたじろぐ。
「姉御」
そんな中クロ一人だけは、未だ強い瞳をもって、カナに望んでいた。
「旦那がこういっているんです。俺達が信じている旦那が。それを信じないのは、旦那の事を信じていないも同然。姉御はどうなんですかい?」
「そ、それは……うう‼ もう知りません‼ 風音さんの阿呆‼ 馬鹿‼ 死んじゃえ‼」
僕をそう罵るとカナは、泣きながらその場を去った。
「あははは……流石に今の酷くないか?」
「いえ、姉御の気持ちを考えれば普通です。それに男ならばあれぐらいの言葉笑って許すもんですよ」
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