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婚約パーティー
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明日は王宮でクラウスの婚約パーティーが開催される。クラウスとユーリア父娘は、前日である今日から王宮に泊まりに来ていた。
クラウスは困っていた。
クラウスとユーリアの部屋に、国王・王妃、更には長兄夫婦、次兄夫婦までもが訪ねてきて帰らないのだ。
「皆さんもういい加減にお部屋にお戻りください」ともう何度目か忘れてしまっている位にはいい続けている台詞をクラウスは言った。
その度に、
「だって、ユーリアちゃん可愛いくて仕様がないんですもの」
「それに、クラウスのデレたところ見たの初めてだよな?」
「あんまり二人にしておくと、イチャイチャが始まって明日のパーティーに差し支えるしな。」
「まぁ、殿下ったら。」
「陛下、私達は単純に仲の良い二人を見ていたいだけですわよね?」
「そうだな。」
…。(コレ、録画再生してる訳じゃないよな。このやりとり、いつまで続くんだ…。ふぅ。もう無理だ。今日はあきらめて大人しく寝よう。)
・・・
パーティー当日。
正装のクラウスは華麗過ぎて誰もがうっとりと見とれた。そしてその隣に立った美し過ぎるユーリアに息を飲んで会場はざわめいていた。
「隣国のご令嬢ですって。」
「あんなに美しいご令嬢なら、独身貴族の名も返上せざるを得ないな。」
「絵に描いたような美男美女ですな。」
「あぁ麗しのクラウス様とうとうご結婚されるのですね…」
パーティーの間、こんな会話が続けられた。
ユーリアにとっては初めての社交の場だったため、知らないことばかりで、話しに来る人達の言葉に感心したり、驚いたりとくるくる表情を変え、周りの皆を楽しませた。その様子は初々しく、可憐で、会場は喜びに満ちていた。
その後も会話やダンスを楽しんでパーティーは終わった。
しかし、その後、クラウスを妬んだ同期の男性陣に拉致され、しこたま飲まされ、へろへろになったクラウスが、今日もユーリアと仲良くできなかったと嘆いたことを、先に眠ったユーリアは知らない。
クラウスは困っていた。
クラウスとユーリアの部屋に、国王・王妃、更には長兄夫婦、次兄夫婦までもが訪ねてきて帰らないのだ。
「皆さんもういい加減にお部屋にお戻りください」ともう何度目か忘れてしまっている位にはいい続けている台詞をクラウスは言った。
その度に、
「だって、ユーリアちゃん可愛いくて仕様がないんですもの」
「それに、クラウスのデレたところ見たの初めてだよな?」
「あんまり二人にしておくと、イチャイチャが始まって明日のパーティーに差し支えるしな。」
「まぁ、殿下ったら。」
「陛下、私達は単純に仲の良い二人を見ていたいだけですわよね?」
「そうだな。」
…。(コレ、録画再生してる訳じゃないよな。このやりとり、いつまで続くんだ…。ふぅ。もう無理だ。今日はあきらめて大人しく寝よう。)
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「絵に描いたような美男美女ですな。」
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その後も会話やダンスを楽しんでパーティーは終わった。
しかし、その後、クラウスを妬んだ同期の男性陣に拉致され、しこたま飲まされ、へろへろになったクラウスが、今日もユーリアと仲良くできなかったと嘆いたことを、先に眠ったユーリアは知らない。
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